双世のマジシャンズアート ー転生した人間嫌いの大魔術師、ラブコメするたび力をとりもどすー

イサデ isadeatu

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2 生まれ変わった魔術師

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 気がつくと、暗い廃屋のようなところにいた。殺風景で、格子と壁の他にはなにもない。あとは寝床のようにワラでできたカーペットのようなものが置いてあるだけだ。
 すぐに、だれかがやってきた。と言っても俺のいるところは格子で閉じ込められていて、その外の通路に人がきたのである。巫女のような服をきた白髪のおばあさんと、さきほどとは違う兵士のような男二人がそばにたっていた。
「この者です」
 と兵士っぽい人が言う。なんでこの人こんな格好してるんだ。
「さようか」おばあさんが言った。そしてじっと俺を見つめてくる。
「どうでしょうか」
「なんの魔力も感じないな。まるでゼロじゃ……すぐに開けてあげなさい」
 おばあさんが言うなり、兵士によって格子が開かれる。
「非礼をわびる。まずはケガの治療をせねばな」
 おばあさんが言って、おともの二人とともに俺を連れて歩き始めた。
 でかい寺のような堂のなかを歩き、その一室で俺は傷の治療を受けさせられた。呪詛(じゅそ)のようなものが書かれたシップみたいな紙をぺたぺたとおばあさんが俺の身体に貼ってくれる。ふざけているのかと思ったが、本当に痛みが一瞬で消えた。
「うたがってすまんの。お主(ぬし)も知っているとおり、今はおおごとな時期での。どこかから逃げて来たんじゃろ。なぜ素性(すじょう)をあかさなかった」
「す、素性? あの、ここってどこですか? なんかすごい田舎なんですけど……」
 堂を歩きながら見た景色は、あきらかに俺の住んでいるところとはちがっていた。なにが違うかといえば、建物の構造や、人々の服装がちがう。俺を見る目がちがう。張り詰めた空気がちがう。なにもかもに違和感をおぼえる。
「ここはシャーノ国領に属(ぞく)する、アクリル村じゃよ。わしは巫女のナモ」
 と、おばあさんは優しく教えてくれた。
「アクリル村? 歌川町にそんな区ありましたっけ……?」
「お前さん、逃げて来たんだろ。ブラムに襲われて」
「……ブラム? あの怪物のことですか?」
「あいにくだが、ここも同じような状況だよ。国は中央に軍をかためて、こんな地方の田舎村、見捨てたのさ」
 おばあさんは色々話してくれるのだが、俺の問いにはあまり答えてくれない。
 しかしどういうことだろう。このおばあさんの言っていることがさっぱりわからない。
 ていうかさっさと歌川町に帰らないと1限の授業に間に合わないぞ。学校から親に連絡がいったりして面倒なことになりかねない。どうやったら帰れるか聞き出さないと。
「……なんかここの人ってぴりぴりしてますよね。いきなり殴られたし……なにかあったんですか」
「なんだ、そんなことも知らないのかい。ダンジョンのことは知ってるだろ?」
「……ダンジョン?」
「あの黒い球体のことさ。数年前に出た。あそこからモンスターが湧いて出てね……」
 数年前? 俺が知っているもののことなら、今朝出たばかりのはずだが。
「今や世界中が混乱のうず。ここも例外じゃないってことさ。それに、ここにはあの『裏切りの英雄』がのこした伝説の御神刀がまつってあるからねえ」
「モンスター……? 英雄……?」
 俺は混乱して、まともなあいづちも返すことができない。
「悪かったね。たぶんうちの兵士が荒っぽいことをしたのも、あんたがそれを狙ってきたんじゃないかと思ったんだろうね」
「はあ……」
「ブラムの連中は強い力をかぎつけて寄ってくる。かといって、かの裏切りの英雄に恩のあるこの村の人間は御神刀を手放そうとは思わないさね。できるかぎりお守りせねば……」
 なんの話をしてるんだかも知らないが、裏切りの英雄とかいう人はそんな呼び名なのに村一つに感謝されてるのか。
「まったく千年前の話だって言うのに、この村のやつはバカばっかだよ」
 あきれるように笑いながらナモさんは言う。
 話の中で、この村が千年前の人物裏切りの英雄とやらになんらかの恩があるのはわかった。そしてそれにむくいようとしているのも。
「巫女様! ブラムの軍勢が押し寄せてきました!」
 物騒な表情で、兵士の格好をした人が言う。
「なかには上級もいるようです……!」
「むむ……」
 ただならない雰囲気の伝令をうけて、ナモさんの顔がけわしくなる。
 窓の外を見るともう月が出て、辺りは暗くなっていた。ランタンやたいまつなどがわずかに暗闇を照らしている。
 ナモさんと一緒に堂の外に出る。夜空に暗雲が立ち込め、通学路で見たあの雷とともに空間がねじまげられ、そこからモンスターの大群が押し寄せてくる。
 モンスターは、動物にも似通っているが虫のような外見のものもいる。異形、としかいいようがない。
 神話できくようなリザードマンのようなものもいれば巨大な甲虫のような化け物いた。だが俺の知っているそれとはちがい、素手では到底かなわないだろう。
 村人たちや兵士たちが総出でモンスターと戦っていたが、素人目にも歯が立ってないことは見て分かった。
「このままじゃ……」
 思わず言葉がもれた。モンスターたちは村人たちのことはまるで動物除けの柵(さく)程度にしか思っていないようで、一直線にこの堂に向かってきている。
 そこに、違う兵士が俺たちの前に飛び込んできた。腕に傷を負っているようだがまだ動けるらしい。
「巫女様、このままでは陥落(かんらく)するのも時間の問題。もうしかたがありません、あなた様だけでもお逃げください」
 よく見ると、昼間俺を気絶させた男だった。さすがにむかっ腹がたったが、すでに相手はボロボロなのでなんともいえない気持ちだ。
「そうはいかん。刀と最後まであるのが巫女のつとめじゃからな」
 ナモさんが言う。
 いつのまにかおばあさんと同じような格好をした幼い女の子が俺たちのそばにおり、正月のかがみもちを乗せるような台の上に一振りの刀をかざったものを持ち運んでいる。
「であれば、私がこの剣にふさわしい最後をかざろうと思います」
 意を決した表情で、剣をみて兵士が言った。
「ふさわしい最後か……。志(こころざし)は立派じゃが。その剣はもはやそこらのなまくら刀より使えんぞ」
 そう言われて、兵士は落胆(らくたん)する。
「やはり御神刀は……」
「使わないんですか?」
 俺がたずねた。御神刀などと言われているものだから強そうなもののように思えるが。
「……剣が今も健在であればだれが使ってもブラムと渡り合えたじゃろう。だが、さすがに百年前にさびてしもうて、もう使い物にならんのじゃ。この通りな」
 ナモさんが刀のつかをわずかに抜いて見せる。そこからは茶色く、そして刃がぎざぎざに錆(さ)びおとろえた姿がちらと姿を出した。
「そ、そんな……」それを見て兵士の男が狼狽(ろうばい)した声を出す。
「あるいは本当の剣の主のアルス様本人ならば、御神刀をよみがえらせることもできるのかもしれんが……」
 ナモさんがそれははかない希望だという風に宙を見て言った。
 たぶんすごい剣なんだけど、もう錆(さ)びてて、そして持ち主の人も相当前に亡くなっているからもう使えないということか。
 とうとう魔物のひときわ大きな一体が防衛線を突破し、俺たちの目の前にあらわれた。巨大なアブのようなグロテスクな見た目をしている。いくつも胴体に生えている腕は人間やサルなどの霊長類の手に似ていて、気味の悪さに身体がすくんだ。
「まだ死ねん! 巫女様には指一本触れさせんぞ!」
 あの兵士が勇みよく前に出て、槍をかまえた。
「少年よ……さきほどの非礼を詫びるとともに、恥をしのんで頼みがある。どうか巫女様と私の家族を頼む……」
 わずかに首をこちらにかたむけて、背中越しに彼は言う。
「あなたはどうするんですか」
「さびたとはいえ御神刀。このままだまって壊されるくらいならば、一太刀でも報いてみせる」
 兵士がそう言って刀のほうに手を伸ばしかけたとき、魔物がこちらに突進してきて噛みつこうと口をひらく。
全員もろともやられたかと思いきや、兵士が身をていしてかばい、その勢いで吹き飛ばされた。槍が粉々に壊され、彼は肩と腕から激しく出血している。
「逃げろ……!」
 こちらに向けて叫んだ。
 やがてほかの兵士たちも駆けつけてくれたが、同時に魔物の数も増えた。すでにこちらに残された猶予(ゆうよ)はない。
 苦し気なうめき声がおもわずもれ、必死に言葉を出す。
「今の内です。逃げましょう」
 そうすることくらいしかできない。思いつかない。
「できん。刀と運命をともにするならわしなのじゃ」
「でも……」
「おぬしにはわからんじゃろうが、その昔今と同じように魔物のあふれた厄災と呼ばれた時代があった。この村も襲(おそ)われ、壊滅(かいめつ)の危機にあったが……宮廷魔術師アルス様は、この地は軍事的に放棄され見放されたにもかかわらず、たったひとりで村を守ってくださった。その剣が健在だったころは、あるだけで邪気を消し去ることができたんじゃ。その剣をアルス様はこの村に置いてくださり、だから今がある……」
 ナモさんは俺よりよほど肝が据わっており、この事態においても落ち着いているようだった。
「命に代えてもこの刀を守るのがわが一族の使命。そして誠意というもの」
「おばあちゃん……」
 青い髪色の女の子が、悲しそうにナモさんのそばに寄る。
「お前はおいき、ヨサラ。この仕事はわしが引き受ける」
 そう言って、ナモさんは台を子供から受け取る。
「恩のある剣と一緒に散りたいから……逃げないってことですか」
 彼女の話をきいて、彼女がどうしたいかはわかった。
「その人が守りたかったものは、本当にその剣なんですか」
 返事はない。よほど信念があるのだろう。
 心が痛むが、いったん逃走経路を探す。しかし、ナモさんから頼まれた巫女の少女はいつまでもぼうっとしたまま動かないでいる。あのナモさんのことが心配なのか。
 そこにブラムの飛ばした魔法に寄りそこらじゅうに青黒い炎が飛び広がる。少女のあたりにも燃え移り、とっさに俺は彼女を抱いて回避させる。
 ナモさんは炎をもろに喰らい、持っていた剣がこちらのほうに弾かれ、地面に鞘(さや)ごと突き刺さる。この剣が魔法を弾いたようでナモさんは倒れているだけで済んでいるが、ブラムはもうすぐそこまで迫っていた。
 背の高いアブのような怪物の牙がすぐ目の前に見える。その口からいくつもの木のツルのような得体のしれない触手のようなものが伸びてくる。とっさに剣を拾い、危険を察知するヒマもなく敵の触手が俺と少女を捕らえようとする。
 が、不思議なことが起きた。ただ俺は剣を抱えていただけであるのに、そこに見えないバリアができたかのように一瞬だが触手と怪物の身体が跳ね返されたのである。
 なにか特別なことをした覚えはない。後ろの少女も目を丸めておどろいていた。となると、思い当たるのは持っているこれしかない。
 ……なんだ?この感じ。この御神刀にふれていると、妙にしっくりくる。
 そうしてでたらめに剣を構え、兵士たちを蹴散らして向かってくるモンスターにむかって片手持ちで剣を横薙(よこな)ぎではらった。
 自分の血ふだんの力では考えられないほど早く振り終わっていた。考えられないほど早くそこに、剣に意志があるかのように力をゆるめても俺の手から離れなかった。手の平が熱い。刃の切っ先から真紅の炎がきらめき出(い)で、剣が美しくよみがえるとともに巨大な火のうずをまとい魔物に直撃する。
 さらに火は剣の波動のように放たれ、たった一太刀から起きた火の波が次々と魔物のほうへと波紋のようにひろがっていく。それらを焼き消しながら、吹き飛ばした。
 魔物がいたあたりには、光の球が残るのみである。その球も風が吹くとちりになって跡形もなくなった。
「剣が……よみがえった……なんと」
 ナモさんの感嘆の声をかわぎりに、人々がどよめきだす。
 気づけばあの魔物たちも、そして、剣自体も俺の手から消えていた。
「あ、す、すみません。消えちゃったんですけど……剣も」
 まずそのことに触れると、
「一つの剣を使いこなすものは魂がむすびつく、と言われている。消えたわけではない」
 巫女様がそう教えてくれた。
「あの、今のは……剣が……最後のかがやきみたいなことですかね?」
 剣が最後の力でもって、邪気とやらをはらってくれたということなんだろうか、不思議なこともあるものだな、と俺は素直に感心してしまっていた。朝からおかしなこと続きで、もうそう考えるのが自然になっていた。
「そのホムラの剣を極めたものは一人しかおらぬ。裏切りの英雄アルス・デュラント……お主は、アルス本人か? ……それとも、生まれ変わりか」
 ナモさんが、厳しい目で問うてくる。
 まわりを見ると、さきほどまで戦っていた人々がおどろきながらも彼女と同じような視線を向けてくる。
 そう聞かれても、俺はただの高校生で、なんで剣が使えたのかもわかっていない。異様な雰囲気のなか、答えられずただ黙ることしかできなかった。
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