6 / 23
5.5話 学年1の美少女の誕生日会で問題発生
しおりを挟む
今日はとある水曜日。いつもの数百倍俺のクラスの周りがうるさい日。というか、伊藤花のクラスがうるさくなる日。つまり、今日は花の誕生日というわけだ。
「伊藤さん、誕生日おめでとうございます。これ、プレゼントっす」
「伊藤先輩、お誕生日おめでとうございます。プレゼント受け取ってください」
「花さん、おめでとうございます。プレゼントです」
「あ、ありがとう……」
うわぁー、ムッチャ渡しにくいな。まぁ分かってたから持ってきてないけど。この感じだと家にも押しかけてくんだろうな……そうだ!
「なぁ花」
「あ、早野くん。お、おはよう」
やべぇ、あれ以来なんか花と喋るとどうしても鼓動が早くなる……
「あぁ、おはよう」
「それでどうしたの?」
「あぁそうだった。花ってさ、いっつも誕生日ってこんな感じなのか?」
「うん、いつもだよ」
「もしかして、家にも押しかけてくんのか?」
「うん…………家の場所教えたことないんだけどね、勝手に……」
それってストーカーってやつじゃねぇのか?犯罪だよな……
「嫌じゃなければなんだけどさ、俺の家で誕生日会でも開くか?」
「!?」
「悪い悪い、嫌なら嫌でいいんだよ」
「違う、嬉しい」
「そ、そっか、それなら決まりだな。言えそうなやつには声かけとくは」
「うん!ありがとう、早野くん」
この笑顔、反則級です。
「お、おう。じゃ放課後、家で待ってるは」
放課後、早野家。
「てことで、花ちゃん誕生日おめでとう!」
「「「「「「おめでとう!!」」」」」」
「ありがとみんな」
にしても、来すぎだろ。声掛けたやつ全員来てるし。
メンバーは、俺、康晴、健人、正午、花蓮、陽菜、りせ、ルン、そして、主役の花の計9人。ん?ルンって何気に初登場じゃね?
豊島《とよしま》ルン。金髪の美少女で、あみこみをいれたロングヘアが特徴的。同じクラスで、生徒会の人間。その割には結構真面目な性格で、ちょっとだけお嬢様系が入っている。まぁぶっちゃけほんとにお嬢様だから仕方ないんだけど。
「まさかルンちゃんと門田くんも来てくれるとは思はなかったよ」
「まぁ、花とは付き合い長いのですから当然ですよ」
「たくみんの誘いだから断れなかったんだよね……俺はすっぽかされたけど」
『ピーンポーン』
ん?インターホン?俺これ以上誰も呼んでないんだけど……もしかして誰かが、花がここにいるのをバラしたのか?そんなはずは……
「あ、お兄ちゃんそろそろ来たかも」
「エ?ウソ?オニイチャン?」
「うん、私が呼んだんだけど……ダメだった?」
「いや、いいんだけど……」
風紀委員長か……気まずくなりそうだな。
「はーい」
と、言いながら扉を開けると……
「あー、たくちゃん久しぶりだね、元気にしてた?」
「げっ」
「辞めてください会長。早野さんが困っています」
「フンッ。これだから生徒会はなっていないんだ」
3年成績トップ3が勢揃いじゃねぇかよ
「あっ、ルンちゃんも来てたの?」
「ご無沙汰してます、会長」
「なんで呼んでくれないのよたくちゃん!」
「先輩こそなんで来たんですか?」
「えー、だって広樹にどこ行くの?って聞いたら『妹の友達の誕生日会が妹の彼氏の家であるから来てと頼まれた』って言うから。あ!たくちゃんのお家だわって思ったから来たんだよ?もう、先輩のことすぐ忘れるんだから、たくちゃんは!」
もう嫌だ。なんで生徒会長来てんだよ。
飯田《いいだ》桃子《ももこ》。下村学園の生徒会長、そして俺の中学の時の先輩でもある。綺麗な茶色の髪を振り乱しながら、俺をバシバシ叩いてくる。この先輩、やたらと絡んできて、俺を弟扱いしてくる。嫌いではないんだけどなんか嫌だ。
「会長、早野さん本当に困っていますよ」
この清楚な人は和泉《わいずみ》初音《はつね》。下村学園の生徒会副会長で、何となくだけど……会長のお姉ちゃんっぽい感じがある。
2人とも綺麗な顔立ちで、花が入るまでは、2大美女で有名だったらしい。
「そうだ!今日花ちゃん誕生日なんだって?プレゼントっていうかケーキ買ってきたからみんなで食べよっか」
「ありがとうございます会長」
「あ、そうだ花ちゃんそろそろ生徒会、入らないの?」
そうやって、自分が持ってきたケーキを満足そうに頬張り、口をモゴモゴさせながら会長が花に聞いた。
「いや、私はいいんです」
「えー、残念だな~。花ちゃんが居れば、もっと楽しくなるのになぁ~。後継ぎも安心だし」
そっか、3年だもんな。あっという間に卒業だもんな。ん?3年だよな?受験大丈夫なのか?
「では、風紀委員はどうだい?俺はキッチリとしている君ならきっと大丈夫だと思うのだが……不覚だが、お前も大丈夫だという認識はあるぞ、早野匠」
「いや、僕は絶対にお断りです」
「だろうな。そういう性格だと思っている。だからこそ、俺はお前に花蓮を託すことが出来ているのだからな」
「は、はぁ……」
「それで、君はどうだい?伊藤花」
「私は……今はいいです。今は色々やりたいことがあるので」
「そうか、それは残念だ」
「ところで岡田先輩って、彼女とかいるんすか?」
思わずその場にいた全員が拍子抜けしてしまった。まじかよ、それ聞くのかよ、流石康晴だな。その空気を読めないところが尊敬出来る唯一の長所だは。
「恋愛などといった戯れごとには興味はない。そういう事は、将来的に収入が安定して、安定した生活を送れるようになってから、追加で考えるオプションのようなものだ」
「えー、広樹モテるのに勿体ないよー?」
確かにモテるというのは納得がいく。実際、普通にイケメンだ。運動神経は半端じゃない程の良さだという。学年では、どの競技でも勝てる人はいないと言われているらしいし。
「会長、モテるというのはあなたにも同じことが言えるのですけど……。生徒会室に押しかけてくるので、ほんとに迷惑しているんですよ?」
「ごめんねー。初音に迷惑かけてるのはいけない事だね、気を付ける?でいいのかな?」
いや、どう気を付けるんだよ!と、思わず突っ込みたくなったが、恐らくそう思ったのは俺だけではないと思ったので、ぐっとこらえた。
「モテるって言ったら和泉先輩もモテますよね?」
「そうですかね?あまり実感はありませんが……。それとは関係ないですが、よく手紙をいただきます。男女問わず頂くので、恐らく生徒会宛だと思うのですが、量が多いのでいつも見れないんですよ」
副会長さん。それ、ラブレターですよ。てか、同性からのラブレターとか、アニメの中だけだと思ってたは。
「同性からのラブレターって、アニメ見たいですね、和泉先輩」
康晴や、何故に何でもかんでも思ったことを口にするのじゃ、やめなはれや。
「ラブレターではございませんよ。ファンレターは、いくつか見かけましたが」
「そうだよねー、初音はモテるもんねー」
なんて言うふうに、少し話の流れが嫌な展開になって言った時
「あのー、盛り上がってるところ悪いのですが、そろそろピアノの稽古があるので帰らせてもらいますね」
「あー、ルン帰るのか。今日は来てくれてありがとな」
「ルンちゃんありがとね、また明日ね」
「花、ちょっといい?」
「ん?」
「脈アリかもしれないですよ」
「!?」
「バレてないとでも思ってるんですか?見たら分かりますよ。いいですか?チャンスは必ず物にするんですよ?」
「わ、分かったけど……私にそんなこと出来るのかな?」
「当たって砕けろですよ。一か八かでも構いません。やってみることに意味があるのですから、ね?」
「う、うん、ありがとうルンちゃん」
「それじゃぁ頑張ってね」
「お邪魔しました、早野君」
「おう!またなルン」
「バイバイ、ルンちゃん」
そんな感じで、割りと盛り上がってしまい、気付いたら、もう23時だった。
「やべぇ、もうこんな時間だ。てか、えぐいな」
「ほんとだ、康晴一緒に帰ろうね」
「花蓮は私と一緒に帰ればいいよね」
「そうだね陽菜ちゃん」
「ワイと門田は割りと家近いから、帰れる所まで一緒に帰るは」
「そうだね、たくみんまたな」
「おうみんなまたな」
という事で、俺は花を送っていくことにした。
「ここまでで大丈夫だから……今日はありがとね、誕生日会なんて友達としたの初めてだったからとっても楽しかった」
「喜んで貰えたなら光栄だよ」
「じゃあまた明日ね、早野くん」
「……ちょっと待った」
「!?」
今しかないよな、渡すタイミング。
「これ、誕生日プレゼントなんだけど……大したもんは買えなかったけど、返品は辞めてくれよ、心が痛むから」
「!?」
花の顔が異常な程に赤い。
「あ、ありがとう早野くん」
「気に入ってもらえるかは分からんけどな」
「そんな事ないよ、早野くんのセンスなら絶対大丈夫だよ、今開けてもいい?」
「え?ここで開けんのか?…………まぁ、いいよ、別に」
そして、可愛らしいラッピングを丁寧に外して、花が中の人形を取り出した。
「クマの縫いぐるみだ!可愛い!これ早野くんが買ってくれたの?」
「うん、ほらこの前買い物行った時にいいなこれと思って買ったんだよ」
「ほんとにありがとう」
「気に入ってくれたなら幸いだよ」
「大切にするね」
そう言って、まるでこどものように無邪気に笑う姿が、愛おしすぎて、耐え切れそうになかった。だから、早々に帰宅することにした。
「じゃ、じゃあな。また明日」
「うん!また明日ね、早野くん」
そして、俺は家に帰った。
家に着き、ちゃっちゃと寝支度を整え、俺は今日のことを思い出していた。
「今日は誕生日会開いてよかったな。プレゼントも渡せたし」
それに、花の笑顔も……。
「やばいな。ますます花に惹かれてんぞ俺……。しっかりしろ早野匠、お前には花蓮という彼女がいるんだ。浮気は許されないぞ!」
こうして俺は、深い眠りについた。
夢には、今日の出来事が出てきた。もちろん、花のあの無邪気な笑顔もだ。
「伊藤さん、誕生日おめでとうございます。これ、プレゼントっす」
「伊藤先輩、お誕生日おめでとうございます。プレゼント受け取ってください」
「花さん、おめでとうございます。プレゼントです」
「あ、ありがとう……」
うわぁー、ムッチャ渡しにくいな。まぁ分かってたから持ってきてないけど。この感じだと家にも押しかけてくんだろうな……そうだ!
「なぁ花」
「あ、早野くん。お、おはよう」
やべぇ、あれ以来なんか花と喋るとどうしても鼓動が早くなる……
「あぁ、おはよう」
「それでどうしたの?」
「あぁそうだった。花ってさ、いっつも誕生日ってこんな感じなのか?」
「うん、いつもだよ」
「もしかして、家にも押しかけてくんのか?」
「うん…………家の場所教えたことないんだけどね、勝手に……」
それってストーカーってやつじゃねぇのか?犯罪だよな……
「嫌じゃなければなんだけどさ、俺の家で誕生日会でも開くか?」
「!?」
「悪い悪い、嫌なら嫌でいいんだよ」
「違う、嬉しい」
「そ、そっか、それなら決まりだな。言えそうなやつには声かけとくは」
「うん!ありがとう、早野くん」
この笑顔、反則級です。
「お、おう。じゃ放課後、家で待ってるは」
放課後、早野家。
「てことで、花ちゃん誕生日おめでとう!」
「「「「「「おめでとう!!」」」」」」
「ありがとみんな」
にしても、来すぎだろ。声掛けたやつ全員来てるし。
メンバーは、俺、康晴、健人、正午、花蓮、陽菜、りせ、ルン、そして、主役の花の計9人。ん?ルンって何気に初登場じゃね?
豊島《とよしま》ルン。金髪の美少女で、あみこみをいれたロングヘアが特徴的。同じクラスで、生徒会の人間。その割には結構真面目な性格で、ちょっとだけお嬢様系が入っている。まぁぶっちゃけほんとにお嬢様だから仕方ないんだけど。
「まさかルンちゃんと門田くんも来てくれるとは思はなかったよ」
「まぁ、花とは付き合い長いのですから当然ですよ」
「たくみんの誘いだから断れなかったんだよね……俺はすっぽかされたけど」
『ピーンポーン』
ん?インターホン?俺これ以上誰も呼んでないんだけど……もしかして誰かが、花がここにいるのをバラしたのか?そんなはずは……
「あ、お兄ちゃんそろそろ来たかも」
「エ?ウソ?オニイチャン?」
「うん、私が呼んだんだけど……ダメだった?」
「いや、いいんだけど……」
風紀委員長か……気まずくなりそうだな。
「はーい」
と、言いながら扉を開けると……
「あー、たくちゃん久しぶりだね、元気にしてた?」
「げっ」
「辞めてください会長。早野さんが困っています」
「フンッ。これだから生徒会はなっていないんだ」
3年成績トップ3が勢揃いじゃねぇかよ
「あっ、ルンちゃんも来てたの?」
「ご無沙汰してます、会長」
「なんで呼んでくれないのよたくちゃん!」
「先輩こそなんで来たんですか?」
「えー、だって広樹にどこ行くの?って聞いたら『妹の友達の誕生日会が妹の彼氏の家であるから来てと頼まれた』って言うから。あ!たくちゃんのお家だわって思ったから来たんだよ?もう、先輩のことすぐ忘れるんだから、たくちゃんは!」
もう嫌だ。なんで生徒会長来てんだよ。
飯田《いいだ》桃子《ももこ》。下村学園の生徒会長、そして俺の中学の時の先輩でもある。綺麗な茶色の髪を振り乱しながら、俺をバシバシ叩いてくる。この先輩、やたらと絡んできて、俺を弟扱いしてくる。嫌いではないんだけどなんか嫌だ。
「会長、早野さん本当に困っていますよ」
この清楚な人は和泉《わいずみ》初音《はつね》。下村学園の生徒会副会長で、何となくだけど……会長のお姉ちゃんっぽい感じがある。
2人とも綺麗な顔立ちで、花が入るまでは、2大美女で有名だったらしい。
「そうだ!今日花ちゃん誕生日なんだって?プレゼントっていうかケーキ買ってきたからみんなで食べよっか」
「ありがとうございます会長」
「あ、そうだ花ちゃんそろそろ生徒会、入らないの?」
そうやって、自分が持ってきたケーキを満足そうに頬張り、口をモゴモゴさせながら会長が花に聞いた。
「いや、私はいいんです」
「えー、残念だな~。花ちゃんが居れば、もっと楽しくなるのになぁ~。後継ぎも安心だし」
そっか、3年だもんな。あっという間に卒業だもんな。ん?3年だよな?受験大丈夫なのか?
「では、風紀委員はどうだい?俺はキッチリとしている君ならきっと大丈夫だと思うのだが……不覚だが、お前も大丈夫だという認識はあるぞ、早野匠」
「いや、僕は絶対にお断りです」
「だろうな。そういう性格だと思っている。だからこそ、俺はお前に花蓮を託すことが出来ているのだからな」
「は、はぁ……」
「それで、君はどうだい?伊藤花」
「私は……今はいいです。今は色々やりたいことがあるので」
「そうか、それは残念だ」
「ところで岡田先輩って、彼女とかいるんすか?」
思わずその場にいた全員が拍子抜けしてしまった。まじかよ、それ聞くのかよ、流石康晴だな。その空気を読めないところが尊敬出来る唯一の長所だは。
「恋愛などといった戯れごとには興味はない。そういう事は、将来的に収入が安定して、安定した生活を送れるようになってから、追加で考えるオプションのようなものだ」
「えー、広樹モテるのに勿体ないよー?」
確かにモテるというのは納得がいく。実際、普通にイケメンだ。運動神経は半端じゃない程の良さだという。学年では、どの競技でも勝てる人はいないと言われているらしいし。
「会長、モテるというのはあなたにも同じことが言えるのですけど……。生徒会室に押しかけてくるので、ほんとに迷惑しているんですよ?」
「ごめんねー。初音に迷惑かけてるのはいけない事だね、気を付ける?でいいのかな?」
いや、どう気を付けるんだよ!と、思わず突っ込みたくなったが、恐らくそう思ったのは俺だけではないと思ったので、ぐっとこらえた。
「モテるって言ったら和泉先輩もモテますよね?」
「そうですかね?あまり実感はありませんが……。それとは関係ないですが、よく手紙をいただきます。男女問わず頂くので、恐らく生徒会宛だと思うのですが、量が多いのでいつも見れないんですよ」
副会長さん。それ、ラブレターですよ。てか、同性からのラブレターとか、アニメの中だけだと思ってたは。
「同性からのラブレターって、アニメ見たいですね、和泉先輩」
康晴や、何故に何でもかんでも思ったことを口にするのじゃ、やめなはれや。
「ラブレターではございませんよ。ファンレターは、いくつか見かけましたが」
「そうだよねー、初音はモテるもんねー」
なんて言うふうに、少し話の流れが嫌な展開になって言った時
「あのー、盛り上がってるところ悪いのですが、そろそろピアノの稽古があるので帰らせてもらいますね」
「あー、ルン帰るのか。今日は来てくれてありがとな」
「ルンちゃんありがとね、また明日ね」
「花、ちょっといい?」
「ん?」
「脈アリかもしれないですよ」
「!?」
「バレてないとでも思ってるんですか?見たら分かりますよ。いいですか?チャンスは必ず物にするんですよ?」
「わ、分かったけど……私にそんなこと出来るのかな?」
「当たって砕けろですよ。一か八かでも構いません。やってみることに意味があるのですから、ね?」
「う、うん、ありがとうルンちゃん」
「それじゃぁ頑張ってね」
「お邪魔しました、早野君」
「おう!またなルン」
「バイバイ、ルンちゃん」
そんな感じで、割りと盛り上がってしまい、気付いたら、もう23時だった。
「やべぇ、もうこんな時間だ。てか、えぐいな」
「ほんとだ、康晴一緒に帰ろうね」
「花蓮は私と一緒に帰ればいいよね」
「そうだね陽菜ちゃん」
「ワイと門田は割りと家近いから、帰れる所まで一緒に帰るは」
「そうだね、たくみんまたな」
「おうみんなまたな」
という事で、俺は花を送っていくことにした。
「ここまでで大丈夫だから……今日はありがとね、誕生日会なんて友達としたの初めてだったからとっても楽しかった」
「喜んで貰えたなら光栄だよ」
「じゃあまた明日ね、早野くん」
「……ちょっと待った」
「!?」
今しかないよな、渡すタイミング。
「これ、誕生日プレゼントなんだけど……大したもんは買えなかったけど、返品は辞めてくれよ、心が痛むから」
「!?」
花の顔が異常な程に赤い。
「あ、ありがとう早野くん」
「気に入ってもらえるかは分からんけどな」
「そんな事ないよ、早野くんのセンスなら絶対大丈夫だよ、今開けてもいい?」
「え?ここで開けんのか?…………まぁ、いいよ、別に」
そして、可愛らしいラッピングを丁寧に外して、花が中の人形を取り出した。
「クマの縫いぐるみだ!可愛い!これ早野くんが買ってくれたの?」
「うん、ほらこの前買い物行った時にいいなこれと思って買ったんだよ」
「ほんとにありがとう」
「気に入ってくれたなら幸いだよ」
「大切にするね」
そう言って、まるでこどものように無邪気に笑う姿が、愛おしすぎて、耐え切れそうになかった。だから、早々に帰宅することにした。
「じゃ、じゃあな。また明日」
「うん!また明日ね、早野くん」
そして、俺は家に帰った。
家に着き、ちゃっちゃと寝支度を整え、俺は今日のことを思い出していた。
「今日は誕生日会開いてよかったな。プレゼントも渡せたし」
それに、花の笑顔も……。
「やばいな。ますます花に惹かれてんぞ俺……。しっかりしろ早野匠、お前には花蓮という彼女がいるんだ。浮気は許されないぞ!」
こうして俺は、深い眠りについた。
夢には、今日の出来事が出てきた。もちろん、花のあの無邪気な笑顔もだ。
0
あなたにおすすめの小説
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。
エース皇命
青春
高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。
そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。
最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。
陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。
以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
※表紙にはAI生成画像を使用しています。
怪我でサッカーを辞めた天才は、高校で熱狂的なファンから勧誘責めに遭う
もぐのすけ
青春
神童と言われた天才サッカー少年は中学時代、日本クラブユースサッカー選手権、高円宮杯においてクラブを二連覇させる大活躍を見せた。
将来はプロ確実と言われていた彼だったが中学3年のクラブユース選手権の予選において、選手生命が絶たれる程の大怪我を負ってしまう。
サッカーが出来なくなることで激しく落ち込む彼だったが、幼馴染の手助けを得て立ち上がり、高校生活という新しい未来に向かって歩き出す。
そんな中、高校で中学時代の高坂修斗を知る人達がここぞとばかりに部活や生徒会へ勧誘し始める。
サッカーを辞めても一部の人からは依然として評価の高い彼と、人気な彼の姿にヤキモキする幼馴染、それを取り巻く友人達との刺激的な高校生活が始まる。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
居酒屋で記憶をなくしてから、大学の美少女からやたらと飲みに誘われるようになった件について
古野ジョン
青春
記憶をなくすほど飲み過ぎた翌日、俺は二日酔いで慌てて駅を駆けていた。
すると、たまたまコンコースでぶつかった相手が――大学でも有名な美少女!?
「また飲みに誘ってくれれば」って……何の話だ?
俺、君と話したことも無いんだけど……?
カクヨム・小説家になろう・ハーメルンにも投稿しています。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる