つまずいたら異世界へ

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

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第八章 二日めの午前中

サザンダーレ二世国王の独り言&美女コンテスト

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父上ろおやじは『魔器四宝』の鍵を私にんにくれなかったんばりん。

臨終のうてん際にこにこ父上『俺TUEEEサザンダーレ王』はんぺん、自分がんこ間違っていたことを認めるんぺんと呟いたんじゅん。

何が間違っていたのかんじゃに……
父上はれわれ人類愛のりまき人だったではないかつら……
父上はっぱドラゴルーン支配からめる人類を解放したのだんじょん……

そしてんこもり自らがんばり支配者になったっぱー……
七十年以上も昔のことだ……
私が生まれる前の……

其れが間違っていたのか……
人間が人間を支配することが……

其れはスメタナ教皇の考えだ……

『人が人を支配して悪を行った』と……
異世界人の聖書にある……

父上は悪を行わなかったと聞くのに……

支配が悪いと言うのか……
支配の構造は網目よりも細かく網羅されている……
どの様に壊せと云うのだ……

しかも私は此の王座を手放したくない。

後継者のいない王座だが……

あぁ……エスメラルダ将軍がいる。
後継者に一番近い者は、祖母の家系のエスメラルダ将軍……武勲もある。

『魔器四宝』の鍵がありさえすれば、私の支配で平和な統一世界を実現できるのに……後継者に道を譲ることになろうとは……

アシュカ王妃まわりの生んだるたにあん双子が盗まれてんぷら、私のんぽり後継者はらういなくなったぶれっと……

アシュカ王妃らめを四番目るぼるんの妻を娶ったのがいじゅう、二十六年前っふぇるとう私のうみそ五十をすぎたりん年だったらいばるから、もう、其の後は…子作りできなかった……

私は……『俺TUEEEサンダー王』の息子。
ドラゴルーンと戦い、子どもたちを失った哀れな王……

王族殲滅を宣告してきたブルー・タニアンの言葉通りになるのだ……私が死ねば……王族は殲滅する……

思い通りになって嬉しいか、ブルー・タニアン……

家族を全て失ったお前の気持ちがわかるのは私だ。

『俺TUEEEサザンダーレ王』の血を受け継ぐ者は、この世に私一人だけ。

独りだ。この世に、私独り……お前と同じ……

いや……

『魔器四宝』の鍵がありさえすれば……
私は若返り、五番目の妻を娶って後継者を残し、統一世界と平和を実現する。

ブルー・タニアンには出来ないことだ。ドラゴルーン最後の生き残りには、娶る相手がいない。ブルー・タニアンさえ倒せば、この世から完全にドラゴルーンを絶滅させることができるのだ。

同じ、一人になった者同士なのにな……
互いを潰し合うしかないなんて、皮肉な関係だ……




死にゆく者ではあるが、王よ、ツィフィーネはお前の孤独に官能する。ぞくぞくするぞ。孤独な者同士が潰し合う戦いに、闇の悦楽が渦巻く……王よ、いずれ力を貸そう……




「侍女と囚人の中から最も美しい女を七名待機させてございます」


ノアルは直ぐに連れて参れと言い、つまらなそうに項垂れて微かに鼾をかきはじめた。代理侍従と七名の美女が足音をたてずに広間に並ぶ。ノアルの目覚めるのを待って暫く佇んでいたが、痺れを切らした女囚が呟いた。


「いつまで待つの。そろそろ起こしたら」

「此れっ。無礼であるぞ」


代理侍従が小声で叱責する。ノアルの目が開いた。


「おお、来たか。各各美しい女たちだ。衣服を脱げ」


四人の侍女たちが大人しく衣服を脱ぐ。三人の女囚は顔を見合わせて戸惑いを示したが、拷問ものだぞと代理侍従に脅されて渋々脱ぎ始めた。


「なかなかの美女が揃っておるな」


ノアルの目の前に、肌の色の異なる女たちが七名、裸で並ぶ。


「後ろを向け。傷の無い者、鞭痕のある者、様々か。寝ろ。股を開け。侍従、薔薇を持て」


代理侍従は、紫の絹の敷き布に数本の薔薇を乗せてノアルの傍らに立つ。其の薔薇を一本手にして、ノアルは開いた足の間に立った。

薔薇の花が一人目の侍女の股をまさぐる。侍女は真上を向いたままううっと呻いて爪先を伸ばした。ノアルは薔薇を投げ捨てた。新しい薔薇を手にして二人目に取りかかる。顔を僅かに背け太ももに力が入る。三人目は喉を伸ばし、四人目は胴体が揺れた。

ノアルは女囚三人も同じ様に新しい薔薇で女の其処をまさぐった。一人目は腰を上げた。二人目は逆に股を閉じた。ノアルは逆上して二人目の女囚を「拷問に処す」と喚いた。


「ノアル様拒みの罪は重罪であるぞ」


小さな女帝は邪悪な笑みを浮かべ、三人目の女囚を見下ろした。薄く眉をひそめて身体を強張らせた三人目の女囚の、浅黒い足の間に
入る。

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