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第十二章 三日目の朝
(1)あなたは誰…… (ちょっとgirlslove)
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ラーポが目覚めた時、ルモンダレナの甘い香りの中でリンジョネルラは悪戯っぽく笑っていた。唇を合わせる。
夕べ、まだルモンダレナの軟膏を塗布していると聞いて『美味しい匂い』と答えた。ベッドの中でルモンダレナのジャムを食べ、そして……
***
思い出したか、ラーポ。お前は此のツィフィーネ様の傀儡童女だ。お前は私の望みを映し出す鏡のようなもの……お前は優秀な鏡だ。
***
ああん、可愛いケイツアー。結構胸が大きい……触ると身体が反応する処もハマる。ずっと触っていたい。ふふ。
***
其れだけではないであろう。お前は……其れ其れ、ラーポ、可愛い可愛いケイツアーを独り占め。誰にも渡さないのであろう。エスメラルダ将軍にもスメタナの魔女にも。ならばもっと絡んでみせよ。
***
ケイツアー、お口可愛い。もっとキス。ケイツアーの舌が欲しい……
ラーポは上になってリンジョネルラの胸に胸を合わせた。若い弾力で押し合う。口づけして舌を絡める。夕べは抵抗をみせたリンジョネルラもたどたどしく絡めてくる。
***
ラーポ……頭が赤い。赤く燃えている……身体も赤い……リンジョネルラ王女も全身赤い……身悶えしておるのだ……良いぞラーポ。
「ツィフィーネ、そろそろ侍女とガリラヤが来る」
「サライラン、何かまずいことでも」
「二人は裸になろうとしている。以前、其れで乳母が処刑されたのだ。私が操り過ぎた」
「ははは……其れならば至仕方ない。ラーポにはまだ他にも使い道がある」
***
「ラーポ、額が光っている。不思議ね、ラーポは空を飛べるの」
「あれ……そう言えば、私はどうやって此処に来たの。あれ……あ……ケイツアー、私、行かなきゃ」
ラーポは身体を離した。
「何処にずっと一緒にいて守ってくれるのではなかったの」
起き上がろうとするラーポの腕をリンジョネルラの手がとどめる。
「そうだよケイツアー、心配しないで。ただ、やらなきゃならないことがあるの」
「私より大事なこと……」
リンジョネルラが初めて不安気な表情をみせた。
「ううん。ケイツアーが一番大事。でも、だからこそやらなきゃならないの。あのダンジョンを……」
「あのダンジョンって……ドラゴルーンを閉じ込めたっていうダンジョンのこと……」
きょとんとしてラーポを見る。
「ん……あれ……ケイツアー。そうだよ。そうだけど……あれ……」
ラーポの頭上にクエスチョンマークが浮かぶ。
「止めて……ダンジョンを壊さないで……此処にいて……」
クエスチョンマークが二つになった。
「どうしたのケイツアー……何か変……」
「ダンジョンを壊したらドラゴルーンが出て来るんでしょ」
クエスチョンマークが無数に増えて転がり落ちる。
「ケイツアー……あなたは……あなたは誰……」
ラーポは飛び起きた。リンジョネルラの手が離れた。
「誰って……わ、私は此の国の王女リンジョネルラよ」
「リンジョネルラ……王女……」
部屋いっぱいに膨れ上がったクエスチョンマークに息ができない。
「ラーポ、あなたのケイツアーよ」
「ケイツアー……」
嘘だ……ケイツアー。嘘だ。ケイツアーは『ドラゴルーンを閉じ込めたっていうダンジョンのこと』なんて言わない。ケイツアーは、ケイツアーは今も檻の中にいるのかもしれない……
リンジョネルラは起き上がってラーポの肩に頬を当てた。ラーポは心臓が跳ねて思わず身体を離しベッドから下り身支度にかかる。
「王女……悪いけど……私は行かなきゃ」
「どうしても……ラーポ……何故ダンジョンを壊すの」
「王女……私は急がなきゃ」
ラーポは泣きそうになってボタンを途中で諦めベランダに走った。手摺に飛び上がって蹴る。空中を走った。目指すはダンジョン。死火山火口の下にあるケイツアーの檻。
檻が空っぽなら救われる。お願いケイツアー、檻にいないで……王女リンジョネルラがあなただと……私にわからせて……
リンジャンゲルハルト帝国の宮殿から飛び立った赤い鳥は、一度転落しそうになり、素早く態勢を整えて消えた。
お願い、ケイツアー……王女があなただと私にわからせて……同一人物よね、ケイツアー……
「あれは敵国の間者か。撃ち落とせ」
「無理です。矢が届きま……消えました。もう見えません」
***
ふわははは…(面白いことになった。此のツィフィーネ様も思わぬ展開で楽しませてもらったぞ、ラーポ。
『全てのものからあなたを守る』そう言った自分自身からは守ってやれないのだな。
「サライラン殿、私はラーポを追う。暫しの後に……」
「わかり申した。暫しの後に……」
夕べ、まだルモンダレナの軟膏を塗布していると聞いて『美味しい匂い』と答えた。ベッドの中でルモンダレナのジャムを食べ、そして……
***
思い出したか、ラーポ。お前は此のツィフィーネ様の傀儡童女だ。お前は私の望みを映し出す鏡のようなもの……お前は優秀な鏡だ。
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ああん、可愛いケイツアー。結構胸が大きい……触ると身体が反応する処もハマる。ずっと触っていたい。ふふ。
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其れだけではないであろう。お前は……其れ其れ、ラーポ、可愛い可愛いケイツアーを独り占め。誰にも渡さないのであろう。エスメラルダ将軍にもスメタナの魔女にも。ならばもっと絡んでみせよ。
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ケイツアー、お口可愛い。もっとキス。ケイツアーの舌が欲しい……
ラーポは上になってリンジョネルラの胸に胸を合わせた。若い弾力で押し合う。口づけして舌を絡める。夕べは抵抗をみせたリンジョネルラもたどたどしく絡めてくる。
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ラーポ……頭が赤い。赤く燃えている……身体も赤い……リンジョネルラ王女も全身赤い……身悶えしておるのだ……良いぞラーポ。
「ツィフィーネ、そろそろ侍女とガリラヤが来る」
「サライラン、何かまずいことでも」
「二人は裸になろうとしている。以前、其れで乳母が処刑されたのだ。私が操り過ぎた」
「ははは……其れならば至仕方ない。ラーポにはまだ他にも使い道がある」
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「ラーポ、額が光っている。不思議ね、ラーポは空を飛べるの」
「あれ……そう言えば、私はどうやって此処に来たの。あれ……あ……ケイツアー、私、行かなきゃ」
ラーポは身体を離した。
「何処にずっと一緒にいて守ってくれるのではなかったの」
起き上がろうとするラーポの腕をリンジョネルラの手がとどめる。
「そうだよケイツアー、心配しないで。ただ、やらなきゃならないことがあるの」
「私より大事なこと……」
リンジョネルラが初めて不安気な表情をみせた。
「ううん。ケイツアーが一番大事。でも、だからこそやらなきゃならないの。あのダンジョンを……」
「あのダンジョンって……ドラゴルーンを閉じ込めたっていうダンジョンのこと……」
きょとんとしてラーポを見る。
「ん……あれ……ケイツアー。そうだよ。そうだけど……あれ……」
ラーポの頭上にクエスチョンマークが浮かぶ。
「止めて……ダンジョンを壊さないで……此処にいて……」
クエスチョンマークが二つになった。
「どうしたのケイツアー……何か変……」
「ダンジョンを壊したらドラゴルーンが出て来るんでしょ」
クエスチョンマークが無数に増えて転がり落ちる。
「ケイツアー……あなたは……あなたは誰……」
ラーポは飛び起きた。リンジョネルラの手が離れた。
「誰って……わ、私は此の国の王女リンジョネルラよ」
「リンジョネルラ……王女……」
部屋いっぱいに膨れ上がったクエスチョンマークに息ができない。
「ラーポ、あなたのケイツアーよ」
「ケイツアー……」
嘘だ……ケイツアー。嘘だ。ケイツアーは『ドラゴルーンを閉じ込めたっていうダンジョンのこと』なんて言わない。ケイツアーは、ケイツアーは今も檻の中にいるのかもしれない……
リンジョネルラは起き上がってラーポの肩に頬を当てた。ラーポは心臓が跳ねて思わず身体を離しベッドから下り身支度にかかる。
「王女……悪いけど……私は行かなきゃ」
「どうしても……ラーポ……何故ダンジョンを壊すの」
「王女……私は急がなきゃ」
ラーポは泣きそうになってボタンを途中で諦めベランダに走った。手摺に飛び上がって蹴る。空中を走った。目指すはダンジョン。死火山火口の下にあるケイツアーの檻。
檻が空っぽなら救われる。お願いケイツアー、檻にいないで……王女リンジョネルラがあなただと……私にわからせて……
リンジャンゲルハルト帝国の宮殿から飛び立った赤い鳥は、一度転落しそうになり、素早く態勢を整えて消えた。
お願い、ケイツアー……王女があなただと私にわからせて……同一人物よね、ケイツアー……
「あれは敵国の間者か。撃ち落とせ」
「無理です。矢が届きま……消えました。もう見えません」
***
ふわははは…(面白いことになった。此のツィフィーネ様も思わぬ展開で楽しませてもらったぞ、ラーポ。
『全てのものからあなたを守る』そう言った自分自身からは守ってやれないのだな。
「サライラン殿、私はラーポを追う。暫しの後に……」
「わかり申した。暫しの後に……」
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