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第十八章 開戦一日目の夕方 戦争止めて
(5)ルモンダレナ
しおりを挟むみかんの決意は固まった。ドラゴンダンジョンに向かう。
婢呼眼軍師長に眼にもの見せて戦争を終結させる。目的は終結。眼にもの見せるのは、二度と戦争はしないと約束してほしいから。
だって放っておいたら危ないでしょ。男みたいに戦争だぁ戦争ぁだと、戦争の為に生きているのかと批判したくなるような感覚しているもの。多分「そうだが何が悪い」とギョロ目で睨むよね、軍師長は。わかっている。
シュタイナーの一行はずぶ濡れになってアイデンの湿地帯を抜けた。
「あのままあの妖怪を相手にしていたら取り殺されていましたね。危ない処だった。馬の様子も戻りましたよ」
シャンタンが暗い顔を振りながら言う。森の黄色い区間を避けて、とぼとぼと進む。
「シャンタン……婢呼眼が怒っているのはあのルモンダレナのことなのだ。我々リンジャンゲルハルト人は、森をさ迷ってエロい夢を見たと思って済ませてきたのかもしれないが、今回、あの妖怪が教えてくれたことは、我々は誰しもあのルモンダレナの咲き乱れる森に入り込めば、知らず知らずのうちに強姦体質に変化して、国境を越えてサザンダーレ王国の人間を男女問わず犯してしまうと言うことだ。
婢呼眼が戦争に持ち込んだ理由がルモンダレナにあることを婢呼眼に伝えなければ、いや、我々は必ず、ルモンダレナを焼き払わなければならない。リンジャンゲルハルト人を守ることにもなるのだ。此のことを、先ずブルータニアンに伝える」
「ノアルには」
「事後承諾では殺されるか」
「お察しの通りでは」
「だな……」
口には出せないが、厄介だ。
リンジャンゲルハルト帝国ノアル。
父の跡目を継いでの神宮大臣昇格も、戦中であればのこと。婢呼眼問題は我々親子に大きくのし掛かるが、もしも、ブルータニアンがリンジャンゲルハルト帝国の擁護神になってくれたら……婢呼眼とやり直せるか……
何故、我々は戦っているのだ……
血肉を分けた親子姉弟が……
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