心を読みたい悪魔たち

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

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閉鎖学園

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「タヅナ、どう思う」

 タヅナは二年生に上がってこの一学期間、不思議な感覚に見舞われていた。本来なら新入生が入学して賑やかなはずだが、年の始めから学校閉鎖して、全寮制の生徒たちは隔離された状態だった。

「私に脚本を任せてくれるなら、異存はありません」

 タヅナは、赤い伊達眼鏡のフレームの真ん中を指先で上げる。ソバカス隠しに掛けてみたら意外に似合うことがわかって、以来、お洒落の為に掛けている。

 通いの先生がいなくなり寮に住むシスター先生方だけが残って、聖永セイエイ女子大学付属高校の演劇部も顧問の教師を失った。

「皆はどうかな」

 『白皙』部長は十二人の部員を見渡す。

 タヅナに憑依取り付いている悪霊が背後からタヅナの耳に語りかける。

(部長にはマシャールの役を……)

「部長にはマシャールの役を。それで考えてみてください」

 魔の三日間に、マシャールは謎の宮殿で危うい目に遭う。命を狙われるのだ。


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