心を読みたい悪魔たち

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

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事件が多すぎる

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霊者が見えているかのように
神の側に立つことを意識して
敬虔に生きようと努力する信徒を
聖書の教えに背かせようとする悪霊

悪霊はカルト信者を唆して
敬虔な信徒を貶めようとする

「身体内部に通信機を取り付け『ガスライティング』をカルト信者に行わせる。そういうことのようです」

「カルト信者ですか」

 マザー・マルタは溜め息のような声を出した。

聖永女子学園高等部の学園長室、マザー・マルタはどっしりとしたマホガニーの机に数枚の文書を置いて、指先を軽く組む。

 シスター・アンドレアが八方手を尽くして調べた処に依ると、黒崎理瑠の周辺では様々な事件が起きていた。

 黒崎理瑠が愛用していた自転車に悪戯をした者がいて、それを乗り回した別グループのイジメっ子が学校内で骨折した。ハンドルが歪み自転車から投げ出されて転倒したのだ。

 黒崎理瑠の椅子にジャンプした男子が、揺れた椅子から転落して手の指骨折と足首捻挫、椅子は大破。

 理瑠の近くにいて階段から転落した女子は顔面骨折した。理瑠が髪留めを拾おうとして屈んだ為に、バランスを崩したことになっている。

 その他にも数件の事故の報告が纏められていた。

「ひとりの生徒の周辺で起きた事件としては、多すぎますね」




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