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軍事目的で開発された
しおりを挟む桃子さんは青白い顔をふと曇らせて言った。
「脳から出る微弱電流を言語化して思考を盗む犯罪……それ今や日本でもは横行しているんだよ。それに、被害者の脳に音声を吹き込んだりして、被害者を支配しようとする。昭和からあるらしいの。それが平成で進化して、今ではかなりの通信力がある。だから、今、この話も聞かれている。あんたのストーカー達と私のストーカー達の両方に」
「達……達って……酷い。とても辛いことを始終言われて、相談したシスターには私に悪魔が憑依いてるって……」
木陰から目を戻した
桃子さんの硬い表情
吐き出すような口調
「そりゃあ神の側を標榜しているシスター達まで敵対するのかと思ったら、辛いのは当たり前だ。味方がほしいのに」
「うぅ……」
桃子さんも被害者だから
私の気持ちが分かるのね
いやだ……肩が震える……涙が……
「あぁ……ご、ごめんなさい。泣くつもりはなかったのに……」
桃子さんの顔が和らぐ
「泣いて良いよ。そして、戦う方法を探そう。ここにいればシスター達との対立はないけれど、自分の人生を失うことになるよ」
「どうすればいいの……」
桃子さんの掻き傷も気になる
「そうだな……うん。先ず、シスター達は、あんたと悪魔の間には複数の人間が存在するってことに気づく必要がある。そいつらは悪魔の手先だ。そいつらをどうにかしなくちゃあならない。その通信チップが開発された目的は軍関係だよ。スパイを送り込まなくても敵国の情報が丸わかり。そういうこと。社会的には精神病院の犯罪系患者を実験台にして更正を図るとか言ってたみたいだけどね。軍事使用ならともかく一般人に使うのは犯罪だ。だから、シスターたちがあんたを悪魔払いしようとしても、全く無意味なんだとね」
「通信チップに気づいてもらう方法があれば」
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