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第十七話/夢
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私は泣き疲れて、眠くなると大好きな彼の隣で寝た。
動かない体で、恥ずかしいからやめてくれと言っていたが、私を置いていこうとしたのだ、それくらいの我儘は聞いてくれてもいいだろう。
そしてどこまでも都合のいい、だけど夢があるイフの夢を見た。
狂ったように白い銀世界。
自分はそこに、あの時と全く同じ姿と感情でいた。
自分を置いていった両親は当然のように来ない。
ざっざっと前から歩く音がしてくる。
その雪を踏んで自分の元にやってくる足音に聞き覚えがあったばかりに、私は逃げようかと思うが、すぐにそれは憂慮だったと気付かされる。
前からやってきたのはあの二人ではなく、最愛の人だった。
優しい、どこまでも暖かい彼だけができる笑顔を浮かべて手を差し伸べてくれる。
私は小さくて、もう凍りそうなくらい冷たい手を彼の大きくて暖かい手に預ける。
そこで一旦、夢は終わった。
そして、起きると隣にその彼がいて、ああ、夢の続きが始まるんだと嬉しく思う。
動かない体で、恥ずかしいからやめてくれと言っていたが、私を置いていこうとしたのだ、それくらいの我儘は聞いてくれてもいいだろう。
そしてどこまでも都合のいい、だけど夢があるイフの夢を見た。
狂ったように白い銀世界。
自分はそこに、あの時と全く同じ姿と感情でいた。
自分を置いていった両親は当然のように来ない。
ざっざっと前から歩く音がしてくる。
その雪を踏んで自分の元にやってくる足音に聞き覚えがあったばかりに、私は逃げようかと思うが、すぐにそれは憂慮だったと気付かされる。
前からやってきたのはあの二人ではなく、最愛の人だった。
優しい、どこまでも暖かい彼だけができる笑顔を浮かべて手を差し伸べてくれる。
私は小さくて、もう凍りそうなくらい冷たい手を彼の大きくて暖かい手に預ける。
そこで一旦、夢は終わった。
そして、起きると隣にその彼がいて、ああ、夢の続きが始まるんだと嬉しく思う。
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