公爵令嬢の波瀾万丈な逃亡ライフ

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第2章

第66話 捕獲! サーカス団の猛獣枠入り!

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(あぁぁ……砂漠、暑すぎる……)

 クロエは、フェンリルの力を使いすぎた代償で 犬の本能 に支配されながら、砂漠を彷徨っていた。

(もう……喉カラカラ……)

 銀髪の狼耳をピクピクさせながら、ふらふらと砂の上を歩き続ける。

 しかし―― 「犬の本能」 は、クロエにとって 最悪のタイミングで発動する。

「ん……水の匂い……」

 乾いた砂漠の中で、ほんのわずかな 水の香り を嗅ぎ取った。

(オアシス!!)

 クロエは本能のままに駆け出す!!

◆ 無人のオアシスで、ついに開放……?

「はぁぁ……やっと水ぅぅ!!」

 クロエは砂漠の中にひっそりと広がる 無人のオアシス を見つけ、すぐに湖へ飛び込んだ。

(ひゃああ、気持ちいいぃぃ……)

 水を飲み、体を冷やし、ようやく一息つく。

 そして――

(なんか……落ち着く……)

 水から上がると、 クロエの「犬の本能」が動き出した。

◆ まさかの「マーキング」!?

(……ここ……落ち着く……)

 クロエは湖の周りをクンクンと嗅ぎながら歩き――

(……私の縄張り……)

 無意識に、 後ろ足を上げかける。

(えっ!? ちょっと待って!! これ、やばくない!?)

 しかし――

 クロエの身体は 犬の本能 に完全に支配されていた。

(ダメダメダメ!! こんなの絶対ダメぇぇぇ!!!)

 しかし、 本能は止まらない。

 後ろ足が上がりかけた――その瞬間!!

◆ 「……へぇ、珍しい獣人ね。」

(……え?)

 突然、背後から 女性の声 がした。



(えぇぇぇぇ!?!?!?)

 クロエは、 とんでもない姿勢のまま硬直。

「いやぁ……なかなかワイルドな獣人さんね。」

 そこに立っていたのは、 黒いローブを羽織った旅の女性。

 鋭い目つき、鍛えられた体、腰にムチを携えた、ただならぬ雰囲気の女性だった。

「……まさか獣人がマーキングしてるところを目撃するとはね。」

(見られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)

 クロエの脳内が羞恥で爆発しそうになる。

「これはいい拾い物だわ。あなた、サーカスに興味ない?」

「はぁぁぁ!?!?!?」

◆ 「獣人なら、サーカス団で働くのがピッタリよ。」

「ちょっと待って!! 私、人間!! 人間なの!!」

「ふぅん……どこからどう見ても、完全に獣ね。」

 クロエは焦るが、 犬耳&尻尾付きの銀髪獣人化 しているせいで 完全に獣人枠。

(うそでしょ!? 私、公爵令嬢なのに!?)

 女性はニヤリと微笑む。

「私は キャロル 。旅のサーカス団の団長よ。」

「それで、君。今日から **私の団の”猛獣”として働いてもらうわ。」」

(ま、まさか……)

「おいで、ワンちゃん。」

 女性は クロエの首元にパチンッと首輪をはめた。



(はぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?)

◆ クロエ、サーカス団の”猛獣枠”として捕獲される!?

(な、なんでこんなことにぃぃぃ!!!)

 犬の本能で マーキングしようとしただけ なのに、まさか 旅の猛獣使いに捕まるなんて!!

「さて、まずはサーカスの”芸”を覚えてもらうわ。」

「いやぁぁぁ!!! 調教とかやめてぇぇぇ!!!!」

 クロエは叫ぶが――

 首輪に繋がれたリードを引かれ、そのまま サーカス団へと連行されていった。

(助けてぇぇぇ!!! 私、人間なのにぃぃぃ!!!)

 こうして――

 クロエの 「サーカス芸仕込み生活」 が始まるのだった……。
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