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一章

任務完了

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「任務完了です! ゴブリンの死体はこちらで処分しておきます」
受付のお姉さんはこれだけ言うと「お疲れ様でした」と一礼をやり私に向かって子供扱いで手を振っていた。

私はめんどくさい事になりそうなのでしかとした。

「ガラガラ」
先輩が寮の扉を開けると先生が「おつカレー初任務はどうだった?」
しょうもないネタを挟みながらも私に質問してきた。

私は「楽しかったです」と笑顔で言ったら先生が「それはよかった」と鼻をほじりながら言っていた。

一方兄上は今先生の言い分で買い物に行ってるらしい。
普通の寮だと学校で暮らすため設備がちゃんとしているのだが暗殺寮はあまり手入れがされていなく汚かった。

まあ先生が適当だからしょうがないんだけどね!

私がたわいのない事を考えていたら扉を開けた兄上がいた。

「兄上お帰りなさい」
私が無意識に笑顔で言ったら兄上は「初任務おつかれ様」と返してきた。

「いい兄妹だね~~」
先生が私達の事を見ながら言っていた。

「今日はミアが好きなオムライスを作るぞ!」
兄上が元気な声でオムライスを作ると言っていた。

私は絶妙な甘さで柔らかいオムライスが好きなので正直とても嬉しかった。
「ありがとう兄上!」
先生と先輩は微笑ましい顔をしていた。

     *          *          *

「オムライス出来上がったぞ」
兄上がみんなの分のオムライスを机に置いていった。

私のオムライスだけ仕上がりが良かった。
私は綺麗なオムライスにケチャップを掛け小さな手でスプーンを掴み笑顔で食べた!

兄上は照れているのか顔を隠していた。

先輩と先生は美味しそうな顔でオムライスを食べていた。

「ジニー騎士の寮の奴らと交渉は出来たのか?」
先輩が兄上に騎士の事について質問をしている正直私は意味がわからないのでほっとく事にした。

「それが聞く耳を持たなくて」
兄上はしょんぼりしながら言っていた。

「まあそんなに空気を重くするなよ今日はミアの初任務クリアを祝いして楽しもうぜ!」
先生が空気を読んでいないのか楽しむ形を持っていこうとしている。

「ここで私のちょっとした芸を見せましょう」
いきなり先生が立ち上がり私達に芸を見せるらしい。

「まずここに鉛筆がありますこれを偉大なる先生が触ると~~」
先生が鉛筆に触れた瞬間鉛筆が私の机にワープした。

「す、すごい」
これには驚きが隠しきず声が出てしまっていた。

「種明かしはミアが魔法を制御出来たら教えるよ」
先生は私にそういいまたオムライスを食べ始めた。
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