《完結》《2nd公開中！》10つの指輪 〜ジョーカー・ミアは指輪の力を使い無双する

二章

先生から貰った紙はどうやら世界で5枚しかないようです

私が一枚の紙を取ると高齢のお爺さんが「触るな！」と見た目とは裏腹に厳つい顔で私を見ていた。

私は急いで紙を元の場所えと戻した。
それになんだあの紙……先生に貰った紙にそっくりだ。

お爺さんは紙を持って店舗の奥底に持って行った。

私はコウを見て「なんなのあの紙」と質問するとコウは謎の考察を初め私に向かって「あの紙は多分重宝のテノールの紙かと思います師匠」と専用言語みたいな感じで言っていた。

「あーうん」
私はコウの話についていけず唖然としていた。

コウはそれを察したのか「手短に言うとあの紙は世界に5枚しかなく所有者が悪に手を染めると白から黒に変わるのです」
「それにしても何故テノールの紙がこんな所にあるのでしょう」
コウがまたまた考察をしている学者にもなったつもりでもいるのか？

それよりあの特徴の紙は先生が私に渡してきた紙と完全に一致していた。

私は懐から先生から貰った一枚の紙切れを取り出した。
「これそうかな？」
コウは目を丸くしながら「本、本物だ……」と口をポカーンと開けながらまるで美味しい食べ物を見るかのようによだれを出している。なんだか気持ち悪い……

「ガラガラ」
どうやら外で遊んでいたエルフのアカネが武器屋に入ってきた。

「選び終わりましたか？」
とあくびをしながらコウに聞いている。

「そう急かすなってそんな事より師匠の紙見てくれ」コウがアカネに先生から貰った紙を見せろと言われ少し動揺したがアカネに紙を手渡した。

アカネはコウに負けないくらいに目を丸くしていた。
私が紙を見ると少し黒っぽい場所があった。

「お、おい少し黒い所があるぞ」
コウがしまったと後悔している。

「え？」
アカネが紙を落とすとそこには一点の黒い点があった。

黒色だと悪に染まったと言うことになるつまりアカネは……

「ち、違うんです！」
アカネが泣き目で私とコウの事を見ている。

しかしコウはそんな事をお構いなしのように近くの武器を持ち構えている。

「お、お前達何してる！？」
店の店長が私達を怒鳴りつけているがコウはまるで聞こえないかのようにアカネの事を警戒していた