《完結》《2nd公開中！》10つの指輪 〜ジョーカー・ミアは指輪の力を使い無双する

四章

ケニー VS エミ

「ミアいるか」
ケニー先輩の掠れた声が脳天を打ち破った。

「看病ありがとな俺はもう帰還する」
「ほ、本当に大丈夫ですか」

「ああ」
ケニー先輩はそういいベットを離れてしまった。

ちなみにコウとアカネはまだ気持ちよさそうに寝ている。

　　　　　　＊　　＊　　＊

「色々ありがとなミアお前にも会えて嬉しかったよ」
そういい先輩は急かせかと街を出ていった。

神宮寺・ケニー今俺は街を出た直後だ。後ろを振り返るとミアが笑顔で手を振っている。
相変わらずかわいいな……

ビルド王国は現在戦争の真っ最中だ。敵国はメリル王国。兵も豊富で軍事力が高いがDランクの実力が大半を占めている。

Sランクの俺がビルド王国の勝利のカギとなっている。早くビルド王国に行かないと戦争の犠牲者が増えるだけだ。

「誰だ？」
木の影から1人の幼い少女が座っている。

「どうした？」
俺は少女の元えと行き事情を調べ上げようとした。

「手を貸してくれませんか？」
幼い少女は手を伸ばしてきた。

俺はつられるままに手を差し伸べようとした時右手に謎の指輪が付けてあった。

「メリアス？」
俺は共に氷の魔王を討伐した。メリアスがつけていた指輪をみた。

俺はすかさず少女から手を離した。

「なんでわかったの？」
少女は俺を睨みつけながら言っていた。

「お前メリアスか？」
「誰？　メリアスって」
「そ、その指輪」
俺は多分今情緒不安定になっている。

「あーアギトの指輪の事ね。これは私の物誰にもあげない」

「これはメリアスの物だ」
少女はケラケラと笑いながら「もう死んだよメリアスとやらは」

「……」
俺に沈黙が走る。

メリアスが死んだ？　魔王をいとも簡単に倒していたのに……

「『バーストスラッシュ』」
俺は瞬足で少女を切りに行った。

「ギャアーーーー」
少女の左手がスパッと斬れた。

「死ね！！！」
少女は痛みを堪えてか俺はもう突進してきた。おそらくアギトの指輪とやらは相手に触れないと効果が発揮されない。

つまりは冷静にならないと使いこなせない！　「スラッシュ」俺は少女の右手を斬り捨てた。