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四章

兵隊訓練

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「チリチリーン」
「ガチャ」
うるさい目覚ましが鳴く中起きたのは朝の5時。

「今日も訓練かー」
「ダリィー」
腰抜けた声が脳に響いてくる。

さてと私も行くか。
訓練用の銃を持ち外えと足を運んだ。
私だけかわからないが訓練兵共にジロジロと目を向けられている。それが屈辱で仕方がない。

「今回の訓練お互いにペアを組み体術で闘ってもらうルールは一本打ちだ」
ストレスを発散させるチャンスかもしれないがここで強さを発揮すると怪しまれる。
いや1割型でいこう。

「新兵3人は私と相手だ」
「ちょ長官ですか!」
隣にいたヒョロけた男が弱音を吐き辺りをキョロキョロとみる仕草をしていた。

「やるしかない」
弱音を吐いてる男とは違いこの男は背筋を伸ばし「お願いします」と礼をしていた。

「あなた名前は」
私はつい興味心で質問してしまった。それにもかかわらず男は「僕はシュンです」「あなたは?」「私はミア。ミアとでも呼んで」「わかったミア。俺の事はシュンって呼んでくれよろしくな」

私が気づいた時にはヒョロケタ男は訓練場から追い出されていた。

「さあかかってこい」
長官が挑発しているのかガタイのいい体で構えていた。

「お前達2人は。俺を一度でも倒す事が出来たらこの訓練場を卒業させてやろう」
これは大チャンス面倒な手間が省けた。

シュンは物凄くびびっているようだが私にかかれば赤ん坊同然だった。

「なんだ怖いのか?」
私は無言のまま長官の足を蹴ったら長官の足が吹っ飛び血がダラダラと出ていた。

これには訓練兵一同が見ており大騒ぎだった。
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