異能力世界の支配者

一章

ミーシャ姉さん

「えーとねアシャリこの世界はスキルと言うものがあるの」
「スキル？」
「そうスキルは生まれながらにして誰もが持つ能力そしてそのスキルにはランクがあるコモンスキルは多数の種族が持っているありふれたスキルレアスキルは大体10万人に一人の割合で持つスキルよレアスキルには攻撃回避スキルや妖精スキルなどがあるわよ」

「他にもランクはないの？」
「もちろんあるわよもう一つ目がレジェンドスキルこのスキルは1億人に一人の割合らしいは炎の使い手や重力交点などのスキルがあるは」

「そして最高ランクがアルティメットスキルこのスキルは10億人に一人の割合。世界を滅ぼすまでの力をもつ危険なスキルよ今の所確認されているスキルは『勇者』と『魔王』だけね」
「もちろんあなたにもスキルはあるはずよ」

スキル……もし俺にも眠っているとしたらどんなスキルなのだろう……多分たいしたスキルではないだろうなにせ道に迷って倒れる始末だ……

「ミーシャさん、じゃなくてミーシャ姉さんはどんなスキルを持ってるの？」
「私のスキルねー知りたい？」
「うん！」
俺がそういうとミーシャ姉さんは喜んで「分かったかわいい弟アシャリ！」
と心から喜んでくれた。一体なんで俺を弟呼ばわりするのだろう……

「私のスキルは『精霊の使い手』」
「精霊の使い手？」
「そう精霊の使い手どう？　ランクはレジェンドよかっこいいでしょう？」
「うん！」

精霊の使い手……そもそも精霊ってなんだ？　まあ今は知らない事ばかりだ！　だんだん思い出せるようにしないと。

「この街を案内してあげる！　まあ私この街にきたのおとといなんだけどね！」
ミーシャ姉さんが扉を開けた瞬間その場にいたのは白い長い白衣を着たおじさんだった。背丈は体長に全くあっていなく白衣のことを意識しないと白衣で転ぶくらい長かった。

「まさか出掛けるとは言わせないぞ」
「は、はーい」
ミーシャ姉さんはそういい近くの椅子えと座った。

「坊主あんた名前は？」
「お、俺はアシャリです」
「そうかいアシャリかい具合はどうだいミーシャからは記憶損失と聞いたんだが」

「げげ」
ミーシャ姉さんが嫌そうな目でおじさんを見ていた。
「ミーシャさんは私のスキルをご存知かな？」

「今のを聞けばもう分かってるはよ」
「そうかい、そうかい」
「あなたのスキルは『聴音向上』よく見かけるスキルだは」

「そんな辛口にならんでも」
おじさんは笑いながらいい俺の方を見ながら「この子は」
「私が預かるは何せ大切な弟だもん」
おじさんが答えるよりミーシャ姉さんが先に答えた。実際俺はミーシャ姉さんが好きだ。

「エルフ種は大雑把で適当ミーシャあんたにこの子を預けるのはハードルが高すぎる」
「で、でも！」
「だめだ！」
おじさんの人押しにも負けずミーシャ姉さんは抵抗し「私は絶対弟の事を育てる！」

「お、俺……」
俺が喋った瞬間二人の視線は俺の方に向いた。
「俺！　ミーシャ姉さんが好き」
その言葉を言った瞬間おじさんは押し固まりミーシャ姉さんは口をぽかーと空いていたがすぐ口を閉じ俺の事を抱いた。

「私も好きよ」