異能力世界の支配者

マッシー 短編小説家

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一章

スレー街の夜の祭り

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鑑定から数時間が経過し今ミーシャ姉さんとスリー街の祭りを楽しんでいる!

「スリー街は大きいだけあって街並みが凄いわね!」
「うん!」
感動のあまり俺は目を輝かせながら祭りの風景を目に染み込ませた。

「アシャリ! なにか買ってきてあげようか?」
「アシャリ! リンゴ飴欲しくない??」
さっきから異様にミーシャ姉さんは何かを買いたそうにうずうずしている。

「な、なんで俺の為にこんなにしてくれるんですか?」
咄嗟の質問にミーシャ姉さんは「あなたが私のかわいい弟だからよ」といいミーシャ姉さんはリンゴ飴の屋台に向かっていった



「おいそこの子を捕まえろ!」
「ん?」
気づいたら俺は見知らぬ男に誘拐されていた。
「んん! んーーん!!」
必死に抵抗しようとしても相手の力は遥かに上だった。これがスキルって奴か?

「縛りつけろ」
「へいボス」
俺は何者かに縄で縛り付けられ身動きが一切出来ない状態までにも達してしまった。

「おい小僧お前の隣にいたあのエルフは誰だ?」
エルフ? まさかミーシャ姉さん? だとしても何故ミーシャ姉さんなんだ確かミーシャ姉さんはおとといスリー街にきたとか言ってたぞ……

「あのエルフに俺の兄貴はやられた絶対殺してやるあのエルフめ!!!」

「今居場所は吐かなければここでお前の喉を引き裂いて殺してやる!」

「『我が精霊よ今我が元え! ムドナル』」
「うぉぉぉお!!」
狼型で黄色の化け猫みたいな見た目の化け物は一点に集中し俺を襲った者を瞬殺した。

ん? なんだあれ? 俺を襲った男から変な黒い煙が吹いている。

「アシャリ離れて」
ミーシャ姉さんに言われ俺は猛獣に怯えながらもひとまずは下がった。

「はははバレてしまいましたか流石はキルミン実力第2位なだけありますね」
「ど、どうしてそれを?」
ミーシャ姉さんは冷静ではいるがあり得ないと言いそうな顔色をしながら黒い煙を見ていた。

「はははまた来ますよ今度はスリー街を破壊にね……」
黒い煙はそれだけをいいこの場から姿を消し存在すらも消えていた。

「ミーシャ姉さん!?」
ミーシャ姉さんの顔色は青白く到底一人では歩く事すらできない感じだった。

「キィィー」
嫌な音と共に木の扉を開けミーシャ姉さんを優しく引きづりながら外に出たらそこには数人の大人達がいた。

そこからミーシャ姉さんが病院に行ったのは言うまでもない。
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