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出会い①
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世界の南端近くの小さな村、イラハ村。小さな村ではあったが、自然に溢れた土地柄のおかげで作物や食用モンスターの飼育が盛んな村だった。
村近くの山小屋に住むミクロは、山にいる食用モンスターを狩ったり、木の実を採り治療薬等を作っては村の人間に売り渡し、生活をしていた。
「今日はあんまり売れないなぁ。せっかくいい薬ができたのに」
肩にかけたカバンの中から覗く小瓶の数に思わずため息をつく。
とぼとぼと歩いていると、民家の中に見知った女性を見つける。
家に走り寄ると、ミクロは馴染みの家の窓から顔を出す。
「ミルさん!ウェルビンに効く麻痺薬を作ったんだ!1瓶50クルスでどう?」
部屋でお茶を飲んでいたミルは少し考えたが、そっけなく返事をする。
「そうだね、うちのウェルビンはそんな気性が荒くないからねぇ」
ミクロはカバンの重さを感じながら、客を逃してなるものかと、食い下がる。
「そんなこと言わずに!今日は村のみんな捕まらなくて全然売れてないんだ」
ミクロの困り果てた表情を見ると、ミルは軽く息を吐く。
「そうだね…ウェルビンは卵を取られる時暴れるもんだから、取りに行くのでもひと苦労だったんだ」
ミルは指を1にしたところで、ニヤリと笑うと2にして言った。
「じゃあ1つ、いや2つもらおうか」
ミクロは指を鳴らして喜ぶ。
「毎度あり!」
「ミルさんありがとう!あ、そういえばさっきコンサイト捕まえたんだ!ちょっと捌いてくんない?僕は足2本と胸肉だけでいいから、あとはミルさんにあげるよ」
弓で射た後で、縛り上げたコンサイトをミルに差し出す。
「ミクロ!あんた腕を上げたんじゃないかい?」
ミルはコンサイトと呼ばれた鳥にも似た4本足のモンスターを受け取る。
「あとは身長が伸びればねぇ。あんた今年で17だろ?それにしては…ねぇ」
ミルは自分の背と比べてもかなり小柄な少年に、手で身長差を示しながら皮肉を口にする。
「僕はこれからが成長期なんだよ!ミルさんこそ、そんな小言ばっか言ってると皺が増えるよ?」
ミクロはムキになって皮肉を返す。
「なんだって?」
ミルは解体に使っている包丁をギラつかせ、ミクロを横目で見る。
「なんでもありません」
しゅんとしたミクロを背に、ミルは感慨深げに呟く。
「まあでもミクロが作った薬はよく効くよ。さすが、カムじいの一番弟子だね」
「へへっ」
ミルの家で休んだ後は村人に出会うこともなかったため、ミクロは渋々商売を切り上げ家路につく。
ミクロは森を抜けた先に小さく佇む小屋まで30分ほど歩く。そして小屋近くの大きな石の前にしゃがむと静かにに手を合わせた。
(カムじいが死んでから2年、世界は平和になりました。カムじいにも今の僕を見てほしかったなぁ)
ミルに捌いてもらったコンサイトで空腹を満たす。ひと通りの家事を済ませると、ミクロはベッドの傍にあるランプを消し、深い眠りについた。
ドンドンッ!ドンドンドンッ!
朝日が昇って間もなく、静寂な森にドアを叩く音が不規則に鳴り響く。
ミクロは頭が起ききらないなか、目をこすりながら上半身を起こす。
「誰だよ…こんな朝から…」
早朝からの訪問者に文句をつけながらもドアを開ける。
「はい、はい。どなたですか」
すると、いくつもの影がミクロを見下ろすように立っていた。よく見ると影の主は村の男達だった。しかし、その雰囲気はただならぬものを感じ、ミクロは恐る恐る用件を尋ねる。
「えっと、こんな朝からどうしたんですか…?」
村の中でも大柄な男が1歩前に出る。
「ミクロ、お前。一昨日の夜に村長の家に行ったか?」
予想外の内容にミクロは変な声が出てしまう。周囲の様子に圧倒され、寝起きの頭をフル回転させたが、2日前の自分の行動を思い返しても村長の家に近づいてもいない。
なにせ村長の家は村の西にあり、ミクロの家とは正反対だ。よほどのことがない限り村長の家に赴くことは無い。
「いえ、一昨日はウェルビンの薬の調合をずっとしていたので家から出てないです。村長に何かあったんですか?」
男は低く太い声で一昨日の出来事を簡単に述べた。
「一昨日の夜中に、村長が保管していた魔光石が盗まれた。あれは村長の地下室に隠してあったものだ」
(だから、昨日はみんな家にいなかったのか)
ミクロは何故昨日あれほど村人たちが出払っていたのか合点がいった。
村長が所持していた魔光石は純度が高く、村で1番高価なものだと耳にしたことがある。
村人総出でその盗人の行方を探していたのだろう。
「すみません、調合に熱中していたので怪しい人が通ったとしても気づかなくて…」
ミクロの言葉を遮るように男は告げる。
「実はある目撃者がいてな、一昨日の夜中に村長の家の傍にある森の中でランプを持った人影を見たってな」
男だけでなく、周りの村人からも疑いの眼差しを向けられていることに気づくミクロ。
「その森はお前のこの小屋までを繋いでいる。つまり、村を通らなくても村長の家を行き来できるわけだ」
「ちょっと待ってください!もしかして僕を疑ってるんですか!?僕だけじゃなくて他の人だってランプくらい持ってるでしょ!」
「たしかに、ランプであれば誰でも使える。だがこの森の中では別だ。この森は水の精霊の加護を受けている。そんな森で火を灯せるとあれば、それは炎魔法の灯りに違いないわけだ」
男はさらに言葉を並べたてる。
「だが、うちの村は風魔法か水魔法を使える者しかいないんだ。よそ者のお前以外はな!!」
村人たちは揃えるかのように持ってきている鍬や槍を地面につく。
ミクロはその音にたじろぎながらも反論する。
「そ、そんなの言いがかりじゃないですか…!」
「それだけじゃない!お前昨日ウェルビンに効く麻痺薬を売り歩いてたらしいな。そんなに効果の良い薬をお前1人で作れるのか?」
「え?」
「なんでも質のいい魔光石はその欠片を溶かして混ぜれば普通の治療薬より効果が良くなるらしいじゃないか」
試行錯誤して調合した自分の治療薬まで疑われてはミクロも黙っている訳には行かなかった。
「待ってよ!僕は本当に1人であの薬を作ったんだよ!!」
ミクロはそう告げると、部屋の中にある資料や調合に使用した薬の残りを村人たちに見せつける。
「ほら!調合の実験資料も材料だってあるんだ!」
だが、男達の耳にその言葉が届くことは無かった。
「言い訳は役場で聞こうか」
周りの男達がミクロを押さえつける。
そして大男がミクロの手首の上に手をかざすと、男は魔力を練り込むように目を閉じ、ミクロの両手首を水流の輪が縛り上げる。その拍子に、手から紙や薬瓶が地面にコロコロと転がって行った。
「いいから、来い!」
男たちは紙や薬には目もくれず、ミクロを引っ張りあげる。その足に踏みつけていることすら気づかないほどに。
踏みつけられたそれらを見て、目に涙を浮かべながらミクロは叫ぶ。
「なんで…こんなこと…僕の話を聞いてよ!」
その時、フードを被った何者かが音もなく現れる。
「ねえ、あなたたち」
女性の凛とした強い声に、誰もが動きを止めた。
「どうやら道に迷ったみたいなの。道案内してくれないかしら?」
ようやく我に返った村人たちが彼女に言葉を投げつける。
「うるせえ!こちとら取り込み中だ!」
フードを揺らめかせながら、真っ直ぐ村人に歩み寄る。布の切れ間から片目を覗かせ、軽く笑みを浮かべながら。
「うるせえ?あなた、誰に向かってそんな口を聞いているの?」
「あぁ?これ以上ごちゃごちゃ言うならお前もとっ捕まえるぞ!」
男はフードの女の胸ぐらを掴み上げる。
宙に浮く彼女はたじろぐことも無く男を見据え続ける。
「その汚い手を離しなさい」
睨み返す彼女の瞳に、男は萎縮してしまう。力が入らないのか手が震え始める。男の手から離れると再びその場に足をつけた。
男はよたよたと後ずさりすると、遂に足からも力が抜け落ちたかのように尻もちをつく。
震えた口で女に問いかける。
「な、何なんだよ、お前…」
舞い上がった風で被っていたフードがめくれ上がる。なびく黒髪を整えるように細長い指をくぐらせる。真紅な瞳を少し細め、見下したような笑みを浮かべる。
「魔王ですが、なにか?」
村近くの山小屋に住むミクロは、山にいる食用モンスターを狩ったり、木の実を採り治療薬等を作っては村の人間に売り渡し、生活をしていた。
「今日はあんまり売れないなぁ。せっかくいい薬ができたのに」
肩にかけたカバンの中から覗く小瓶の数に思わずため息をつく。
とぼとぼと歩いていると、民家の中に見知った女性を見つける。
家に走り寄ると、ミクロは馴染みの家の窓から顔を出す。
「ミルさん!ウェルビンに効く麻痺薬を作ったんだ!1瓶50クルスでどう?」
部屋でお茶を飲んでいたミルは少し考えたが、そっけなく返事をする。
「そうだね、うちのウェルビンはそんな気性が荒くないからねぇ」
ミクロはカバンの重さを感じながら、客を逃してなるものかと、食い下がる。
「そんなこと言わずに!今日は村のみんな捕まらなくて全然売れてないんだ」
ミクロの困り果てた表情を見ると、ミルは軽く息を吐く。
「そうだね…ウェルビンは卵を取られる時暴れるもんだから、取りに行くのでもひと苦労だったんだ」
ミルは指を1にしたところで、ニヤリと笑うと2にして言った。
「じゃあ1つ、いや2つもらおうか」
ミクロは指を鳴らして喜ぶ。
「毎度あり!」
「ミルさんありがとう!あ、そういえばさっきコンサイト捕まえたんだ!ちょっと捌いてくんない?僕は足2本と胸肉だけでいいから、あとはミルさんにあげるよ」
弓で射た後で、縛り上げたコンサイトをミルに差し出す。
「ミクロ!あんた腕を上げたんじゃないかい?」
ミルはコンサイトと呼ばれた鳥にも似た4本足のモンスターを受け取る。
「あとは身長が伸びればねぇ。あんた今年で17だろ?それにしては…ねぇ」
ミルは自分の背と比べてもかなり小柄な少年に、手で身長差を示しながら皮肉を口にする。
「僕はこれからが成長期なんだよ!ミルさんこそ、そんな小言ばっか言ってると皺が増えるよ?」
ミクロはムキになって皮肉を返す。
「なんだって?」
ミルは解体に使っている包丁をギラつかせ、ミクロを横目で見る。
「なんでもありません」
しゅんとしたミクロを背に、ミルは感慨深げに呟く。
「まあでもミクロが作った薬はよく効くよ。さすが、カムじいの一番弟子だね」
「へへっ」
ミルの家で休んだ後は村人に出会うこともなかったため、ミクロは渋々商売を切り上げ家路につく。
ミクロは森を抜けた先に小さく佇む小屋まで30分ほど歩く。そして小屋近くの大きな石の前にしゃがむと静かにに手を合わせた。
(カムじいが死んでから2年、世界は平和になりました。カムじいにも今の僕を見てほしかったなぁ)
ミルに捌いてもらったコンサイトで空腹を満たす。ひと通りの家事を済ませると、ミクロはベッドの傍にあるランプを消し、深い眠りについた。
ドンドンッ!ドンドンドンッ!
朝日が昇って間もなく、静寂な森にドアを叩く音が不規則に鳴り響く。
ミクロは頭が起ききらないなか、目をこすりながら上半身を起こす。
「誰だよ…こんな朝から…」
早朝からの訪問者に文句をつけながらもドアを開ける。
「はい、はい。どなたですか」
すると、いくつもの影がミクロを見下ろすように立っていた。よく見ると影の主は村の男達だった。しかし、その雰囲気はただならぬものを感じ、ミクロは恐る恐る用件を尋ねる。
「えっと、こんな朝からどうしたんですか…?」
村の中でも大柄な男が1歩前に出る。
「ミクロ、お前。一昨日の夜に村長の家に行ったか?」
予想外の内容にミクロは変な声が出てしまう。周囲の様子に圧倒され、寝起きの頭をフル回転させたが、2日前の自分の行動を思い返しても村長の家に近づいてもいない。
なにせ村長の家は村の西にあり、ミクロの家とは正反対だ。よほどのことがない限り村長の家に赴くことは無い。
「いえ、一昨日はウェルビンの薬の調合をずっとしていたので家から出てないです。村長に何かあったんですか?」
男は低く太い声で一昨日の出来事を簡単に述べた。
「一昨日の夜中に、村長が保管していた魔光石が盗まれた。あれは村長の地下室に隠してあったものだ」
(だから、昨日はみんな家にいなかったのか)
ミクロは何故昨日あれほど村人たちが出払っていたのか合点がいった。
村長が所持していた魔光石は純度が高く、村で1番高価なものだと耳にしたことがある。
村人総出でその盗人の行方を探していたのだろう。
「すみません、調合に熱中していたので怪しい人が通ったとしても気づかなくて…」
ミクロの言葉を遮るように男は告げる。
「実はある目撃者がいてな、一昨日の夜中に村長の家の傍にある森の中でランプを持った人影を見たってな」
男だけでなく、周りの村人からも疑いの眼差しを向けられていることに気づくミクロ。
「その森はお前のこの小屋までを繋いでいる。つまり、村を通らなくても村長の家を行き来できるわけだ」
「ちょっと待ってください!もしかして僕を疑ってるんですか!?僕だけじゃなくて他の人だってランプくらい持ってるでしょ!」
「たしかに、ランプであれば誰でも使える。だがこの森の中では別だ。この森は水の精霊の加護を受けている。そんな森で火を灯せるとあれば、それは炎魔法の灯りに違いないわけだ」
男はさらに言葉を並べたてる。
「だが、うちの村は風魔法か水魔法を使える者しかいないんだ。よそ者のお前以外はな!!」
村人たちは揃えるかのように持ってきている鍬や槍を地面につく。
ミクロはその音にたじろぎながらも反論する。
「そ、そんなの言いがかりじゃないですか…!」
「それだけじゃない!お前昨日ウェルビンに効く麻痺薬を売り歩いてたらしいな。そんなに効果の良い薬をお前1人で作れるのか?」
「え?」
「なんでも質のいい魔光石はその欠片を溶かして混ぜれば普通の治療薬より効果が良くなるらしいじゃないか」
試行錯誤して調合した自分の治療薬まで疑われてはミクロも黙っている訳には行かなかった。
「待ってよ!僕は本当に1人であの薬を作ったんだよ!!」
ミクロはそう告げると、部屋の中にある資料や調合に使用した薬の残りを村人たちに見せつける。
「ほら!調合の実験資料も材料だってあるんだ!」
だが、男達の耳にその言葉が届くことは無かった。
「言い訳は役場で聞こうか」
周りの男達がミクロを押さえつける。
そして大男がミクロの手首の上に手をかざすと、男は魔力を練り込むように目を閉じ、ミクロの両手首を水流の輪が縛り上げる。その拍子に、手から紙や薬瓶が地面にコロコロと転がって行った。
「いいから、来い!」
男たちは紙や薬には目もくれず、ミクロを引っ張りあげる。その足に踏みつけていることすら気づかないほどに。
踏みつけられたそれらを見て、目に涙を浮かべながらミクロは叫ぶ。
「なんで…こんなこと…僕の話を聞いてよ!」
その時、フードを被った何者かが音もなく現れる。
「ねえ、あなたたち」
女性の凛とした強い声に、誰もが動きを止めた。
「どうやら道に迷ったみたいなの。道案内してくれないかしら?」
ようやく我に返った村人たちが彼女に言葉を投げつける。
「うるせえ!こちとら取り込み中だ!」
フードを揺らめかせながら、真っ直ぐ村人に歩み寄る。布の切れ間から片目を覗かせ、軽く笑みを浮かべながら。
「うるせえ?あなた、誰に向かってそんな口を聞いているの?」
「あぁ?これ以上ごちゃごちゃ言うならお前もとっ捕まえるぞ!」
男はフードの女の胸ぐらを掴み上げる。
宙に浮く彼女はたじろぐことも無く男を見据え続ける。
「その汚い手を離しなさい」
睨み返す彼女の瞳に、男は萎縮してしまう。力が入らないのか手が震え始める。男の手から離れると再びその場に足をつけた。
男はよたよたと後ずさりすると、遂に足からも力が抜け落ちたかのように尻もちをつく。
震えた口で女に問いかける。
「な、何なんだよ、お前…」
舞い上がった風で被っていたフードがめくれ上がる。なびく黒髪を整えるように細長い指をくぐらせる。真紅な瞳を少し細め、見下したような笑みを浮かべる。
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