シスコン兄は悶絶中

にゃふぉる

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シスコン兄とその妹

1、俺と妹

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俺の妹は可愛い。世界一可愛い。なんなら、橋〇環奈の100倍可愛い。

今日も俺は、朝から妹の写真を見て、喝を入れる。

「俺の妹は世界一可愛い!愛してるぜ!」

…言っておくが、俺はシスコンという訳ではないからな…?

俺がリビングで優雅にティータイムを堪能していると、 

「おにーちゃーん…、おはよー…。」
「おはよう、ハル。今日もいい天気だね。」

起きたばかりなのか、パジャマ姿のままリビングに降りてきた妹。

「ハル、着替えなくていいのか?」 
「えー、面倒臭いもん…。」

面倒くさがりな妹も、やっぱ可愛い。

「そんなこと言ってると、お兄ちゃんが着替えさせちゃうぞー!」

半分冗談半分本心で言ってみる。 

「…」

すっげー白い目で俺を見ながら、自分の部屋に戻っていく妹も、可愛い。

「ふぅ、急いで朝食作らないとな。」

この家には今、俺と妹しかいない。両親は今、海外旅行中だからだ。
俺にとってはボーナスタイムなのだが、妹にとってはどうなんだろう。なんてことを考えながら、朝食の準備をする。

そして、朝食を作り終わり味見をする。
 
「……まあ、食えんくもない。」

黒い卵焼きを頬張りながら、呟く。

「…何それ…。」

いつの間にか、リビングに戻ってきてた妹が卵焼きを見ながら言う。

「一応、卵焼き。食うか?」 
「いや、生死に関わりそうだから大丈夫。」

食えんくもないのだが…。

「てか、お兄ちゃん、早く学校行かなくていいの?時計見なよ。」
「は?」 

時計を見ると…見事8時を指していた。

「やばッ!?」
「私、先に行ってるよー、」
「あぁ!ちょっと待って!ハルー!」

これはそんなドタバタ兄妹のお話。

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