ハルフェン戦記 -異世界の魔人と女神の戦士たち-

レオナード一世

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第十二章 恐怖の町

恐怖の町 第十四節

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長い階段を上りきると、見張り塔用の小さな物置の地下室から、さらにハシゴで一階へと登っていくエリネとミリィ。
「…ああっ、明かりがっ、外の明かりがみえますよエリーさんっ!」
「本当ですかっ?」

一階の窓やドアから差し込む外の明かりに、ミリィは思わず歓声をあげる。
「良かった!助かったわ!やっと外に出られる!」
「あっ、待ってくださいミリィさんっ!」
ミリィはエリネを引張り、ようやく悪夢から抜け出せると胸を高鳴らせては、ドアを開けた。

冷たい一陣の風と雨が二人を迎えた。そこは大きな運河に囲まれた、それなりの大きさの中州にある丘だった。その上に建てられた見張り塔の一階に、エリネとミリィ達はいた。下水道の淀んだ空気から一変して凛とした外の冷たい空気に触れた二人は、しかしすぐに驚愕の表情に変わっていく。
「え…なに…何が、起きているの…」

カスパー町を照らす美しい街燈の明かりは、至るところに燃え盛る炎の明かりによって取って代わられていた。静かに流れる運河のさざなみの音は、寄生体に襲われるフネガメ達の慄く声と背筋も凍える恐怖の悲鳴にかき消され、空の雷雨で一条の雷が横切ると、獲物を求めるよう町をさ迷う異形たちの輪郭がうねりとともに映し出される。まるで悪夢から覚めると、その悪夢が現実になったかのような、絶望的な光景だった。

「これは…、さっきの変異体ミュータンテスがやったの?」
「うそよ…こんな…町が…みんなが…っ、か、怪物に…っむぐぅっ!」
パニックで思わず叫び出そうとするミリィの口を塞いで、エリネは彼女を伏せらせる。
「んぐぐうっ!?」
「しっ!静かに!」
エリネが向いてる方にミリィが見ると、思わず息を呑んだ。

二人のいる丘から見下ろす下の住宅地を、口と耳から触手を伸ばす寄生体たちが、そして何匹の寄生体成体が闊歩していた。尋常の数じゃない。おそらくこの中州上の住民全てが寄生されたのだろう。
「寄生体が…こんなに…」
「あ、あああ…っ」

今にも折れそうなミリィの正気を保てようとエリネは彼女に呼びかける。
「しっかりしてミリィさんっ、私達いまどこにいるのですかっ?」
「え…場所…?」
「そう、私は町のこと良く知らないの。ここは町のどこ?状況をもっと詳しく教えてっ」
「状況…え、ええと…」

なんとか落ち着いて回りを見渡すミリィ。
「こ、ここはイソレ区…ヴィネー大河上にある中州で…あ、あそこに町と繋がる唯一の跳ね橋があって…それが、いまは…いまは、上がったままで…っ、ま、周りはあの怪物でいっぱいで…町が燃えて…っ」
見れば見るほど絶望的な状況、下からかすかに聞こえる寄生体の鳴き声に、もはや耐えられず泣き崩れるミリィ。

「もう、無理、無理よ…っ!町のみんなはもうみんなあの怪物に寄生されて…!いまさらどこへ逃げればいいと言うのっ!?巫女様だってこんな怪物を倒せるかどうか…っ、ダンも、フレンも、いなくなって…っ、どうして…こんなことに…女神様…っ」
「ミリィさん…」

幼子のように泣きじゃくるミリィに、エリネは責めずに立ち上がる。活路を見出すために今の状況を再度整理し、思考を回転させた。大気のマナが乱れ、雨の音が妨げになってはいるが、十歩以内までならまだエリネは周りの地形を把握できる。下が寄生体で一杯なのは、恐らく橋が上がって、この中州の住民が逃げられずに捕まったからだろう。

「…ミリィさん」
エリネは座り込んでるミリィに優しく話しかける。
「う、ぅぅ…エ、エリーさん…」
「ミリィさんよく聞いて、さっき言ってたここから出るための跳ね橋、あれにも鐘塔がありますよね?」

「ぐすっ…、あ、あります、けど…」
「跳ね橋を降ろすための仕掛けは、塔内にいますよね?」
「は、はい…、フレン達から、橋をあげるためのレバーがあって、どれも鐘塔の最上階にあるって聞いたことが…。エリーさん、まさか…っ」
「うん。あそこまで行って橋を降ろしましょう」

恐怖で涙ぐむミリィが半ばヒステリ気味に頭を横に振る。
「そんな…っ、そんなの無理よ!だってここから鐘塔までの道は、あの怪物たちでいいっぱいなんですよっ!?下におりた途端に捕まるのに決まってるっ!そんなの私には…っ」
「大丈夫。私だけでいきます」
「え…っ!?」
まさにエリネの正気を疑うような反応だった。

「さっきの男たちが言ってました。あの変異体ミュータンテスは音と人の恐怖心に反応するって。もし音と恐怖心をなんとか抑えれば、あの二人と同じように怪物に気付かれずに通れるのかもしれません。私なら魔法も少しできますし、音の扱いには敏感ですから、私がいきます。…恐怖心は、なんとかするしかないですけど」
「そんな…おかしい、おかしいですよエリーさんっ!」

エリネの両肩を掴むミリィ。
「どうして!?どうしてあなたはこんな状況でも平然とそんなこと言い出せるのですかっ!?異常ですよっ!あんな怪物を前に、どうしてこんな…っ、勇気を、出せるのですか…っ」
優しく微笑んでは、エリネはミリィの両手を掴んだ。
「ねえミリィさん、私の両手をしっかり掴んで、感じてみてください」
「…りょ、両手、を…?」

言われたままに彼女の両手を強く握るミリィは、暫くしてようやく気付いた。小さなエリネの手がかすかに震えていることに。それだけじゃない。今まで余裕が無くて気がつかなかったけれど、その体もまた同じように震えていた。自分を安心させるような彼女の笑顔も落ち着いてみると、本当は不安だと分かるようにどこかひきつっていた。

「エリーさん…あなた…っ」
「えへへ、実はさっき、あのでっかい変異体ミュータンテスがいた広間からずっと震えが止まらなくて…。私だって、まったく怖くない訳じゃないですよ、今までずっと痩せ我慢してただけなんです」
「でも…でも…だったらどうして…」
どうして、それでもあえて恐怖の中へと飛び込もうとするのか。

「それは多分…後悔したくないから、かな」
「こう、かい…?」
頷くエリネ。

「さっき言いましたよね。私は幼い頃、練習するのが嫌で逃げた時もあったって。…あの時、私――」

――――――

日が暮れ始めたブラン村の教会の庭で、さきほどまで気持ちよく昼寝していた幼いエリネは呆然と座っては、夕方に吹く涼しい風に当てていた。
(歩きの練習、シスターはああいってたけど、やっぱやだなあ…)

補助具の練習時にいつも感じた、誰も体を支えてくれない心細さ。いくら地面にシートを敷いてるからといっても、転ぶときに感じる痛さは本物で、なによりも、中々ゴールにたどり着けない事実がもたらす強い挫折感。必要な練習とはいえ、まだ幼いエリネが逃避したくなるように感じさせるには十分だった。

(やっぱもうやめよう、練習するの。みんなが時間ないときは、教会に引き篭もれればいいんだもの…もう、あんな怖い感じの練習、二度としたくないもん)
「…ュ、キュキュ――」
ふと、何かの小さな鳴き声が自分に近づいてきたのに気づく。
「あれ?この声…わわっ」

ふさふさとした触感が自分の膝元に飛び込んだ。
「キュッ!キュキュッ!キュッ!」
「わわわっ、ちょっと待って、なになにっ?」

なぜか必死に鳴きながら自分の袖を引張る存在を、エリネはなだめるように撫でた。小さなリスのような小動物だった。
「ちょっと落ち着いてよ。きみどうしたの?このふさふさ…あっ、この傷跡っ、この前お兄ちゃんと一緒に助けてあげたウサギリスさんなのねっ」
太腿の毛の下に隠された傷跡に触れて、それが先日カイと一緒に狐狩り用の罠に誤ってかかった小さな動物だと分かった。

「いきなりどうしたの?そんなに慌ててって…あっ、ちょっと」
小さな動物は何かを訴えるように必死にエリネの袖を引張っては、切羽詰った声で鳴き続ける。
「キュキュッ!キュキュ~!」
「え…ついてって欲しいってこと?で、でも…」

エリネは迷った。一応念のために補助具をつけてはいるが、あれからずっと練習もしてないし、今シスターとカイは村で買出しに行ってるから自分しかいない。つまり、目の前の子についていくのなら、自分で歩かなければならない。

「…ご、ごめんなさい、私、いまここを離れられなくて…」
「キュッ!キュキュッ!キュウッ…!」
だがその子の声の表情に、エリネはとてつもない焦りを感じる。幼い彼女は、既に声に含まれている感情をある程度読み取ることができていた。

「うぅ…わかったよぅ、でも、ゆっくり歩くしかできないからね。それと遠く離れることもできないよ」
「キュキュキュッ!」
目の前の小動物の声を頼りに、エリネは協会の庭から離れてすぐ隣の森の中へと入ってゆく。

「あぅっ!」
なんとか補助具を使って歩こうとするも、森に入って間も無く、すぐにこげて倒れてしまうエリネ。
「ううぅぅ、いたいょ…」
「キュキュッ」

小動物がエリネの元に走ってはその頬を舐める。
「あ、ありがと…でも、ごめん、私やっぱり…」
「…キュウ…」
「え…きみ…泣いてるの?」

先ほどまで切羽詰った小動物は今、何かに対する恐れと、とてつもなく深い悲しみに満ちた声の表情をしていた。それを聞いたエリネの心がちくりと痛み、彼女を振るい立たせる。
「…ねえ、私、早く歩くことはできないけど、這うのならいけると思うの。いつもはお兄ちゃんが案内してくれるけど、今度はあなたが私を案内してくれる?」
「キュキュッ!」

彼女の言葉を理解したかのように、小動物は常に鳴きながら、彼女が通りやすいルートに沿って走り、エリネもまた這いながらも必死に前へと進んだ。
「キュキュッ!キュウッ!」
「はぁ…はぁ…ここになにかあるの?…あっ!」

小動物の鳴く場所へ手を伸ばすと、何か温かい感触にエリネは触れた。じっくりとそれを確認すると、さっきの小動物のようなフサフサした毛並みをするが、体はその子よりも一段と大きく、毛の特徴からそれが同種のメスだと分かった。

「あ…ひょっとしたらきみのおかあさん…?あっ!」
さらに触れていくと、ぬるっと何かが彼女の指を濡らした。
「こ、これは、血っ!?おかあさん、怪我してるのっ?」
「キュキュッ!」

エリネはようやく状況を把握した。小動物の親であるこの子は、恐らくなんらかの猛禽に襲われて怪我を負い、この子はかつて自分を助けたカイやエリネのことを覚えて助けを求めてきたのに違いない。

改めて確認すると、いまこの親の傷は非常に深刻で、息はしているもののあまり長くは持たないのは明らかだった。
「た…大変っ、早く治癒セラディンをかけないと…、あっ、でも今シスターがいない…っ、そうだ、教会にある薬草…っ」

エリネは虫の息の親を抱えては、急いで教会へと戻ろうとする、だが。
「きゃっ!」「キュッ!?」
立って走ろうとする彼女はすぐに転んでしまう。
「うっ、ううっ、急がなきゃ…っ、急がなきゃっ、ねえっ、さっきのように教会までつれてって!」
「キュキュッ!」

エリネは必死に這った。小動物の声を頼りに、水溜りに転んで泥まみれても、木の枝に引っかかって擦り傷を負っても、必死に教会を目指した。たとえ自分が痛い目に会っても、他の誰かが傷ついて無視するように彼女はできていない。

「あと…あともう少し、おねがいがんばって…!あぅっ!」
森をようやく出て教会の庭に戻った途端、エリネは再び転んだ。
「キュキュウッ!」
「いった…、あ…っ」
起き上がろうとするとき、エリネは気付いた。懐に抱いていたあの子の母の鼓動がいつの間にか止まってたのを。体温が徐々に冷えていくのを。

「だめっ!死んじゃだめだよリスさんっ!教会はすぐそこだから…っ」
「キュ…!」
ボロボロの体を引きずっては、エリネはようやく教会にたどり着く。急いで部屋から薬箱を見つけ出し、その子の母の傷口に薬を塗っては薬草を飲ませようとした。
「ほら薬草だよっ、食べれば元気になれるよっ」
だがもはやその子の親は動かない。

「早く食べてリスさん…っ、ほら…っ!」
今にも泣きそうなかすれた声で薬草を口に押し込んでも、そのウサギリスはもはや動くことはなかった。
「キュウ…」
それを悟った小動物は悲しそうに鳴きながら、自分の母の亡骸を舐める。大きな涙の粒が、その子と親に落ちていった。

「うっ、うぅっ、ごめんなさい…っ、私が、私がちゃんと歩きの練習したら…っ、逃げないようにしっかりとしていたら…っ」
「キュ、キュ」
慰めるかのように彼女の肩に飛び移っては流れる涙を舐めるその子を、エリネはその母もろとも抱きしめた。

「う、うぇっ、ごめんなさいっ、ごめんなさい…っ、うわああああん…」
「キュウ…」
もし、自分がちゃんと一人で歩けたなら、間に合ったかもしれないという悔しさと、母を助けられなかった自分を優しくなだめてくれるその子への申し訳なさに、エリネは泣き続けた。シスターとカイ達が帰る直前までに、ずっと。

――――――

「それが…エリーさんの、後悔、なのですか…」
ミリィに頷くエリネ。
「私は今でも思うの。あの時ちゃんと歩ければ、ルルのお母さんは死なずに済んだかもしれないって。…だから私は決めたの。あの時は間に合わなくても、せめてこれからは二度とあんな後悔しないよう、自分の嫌なことから、怖いことから逃げないようにするって」

今だ震えるミリィをエリネは抱きしめた。かつてルルとその母の亡骸を抱いたように。
「ミリィさんだって、自分でダンさんに本音を伝えられなかったことをずっと後悔していますよね。いまここで諦めちゃ、今度はフレンさんを助けられなかったことで後悔するわ。だからどうか諦めないで。どんなに勇気ある人でも、怖さを一切感じない人なんてどこにもいないです。だって…、勇気とは恐怖を感じないことじゃなく、たとえ恐怖に飲まれようとも、それに抗う心を失わないことだと、私は思いますから」
「エリーさん…」

「それに、どのみちここにいてはいつか下の怪物に見つかるか、さっきの変異体ミュータンテスに追いつかれるわ。生き延びるためには、やはりこの中州から離れないと」
「でも、エリーさんはいま…補助具もなくて…ルルちゃんもいなくて…どうやって…」
「それなら大丈夫。こういう状況を想定した練習もちゃんとやってましたから」
「でも…でも…っ」

「ミリィさん。一度でも後ろめたさを見せれば、気持ちが押し負けちゃう。だからどうか、フレンさんのためにも、ダンさんの時と同じ後悔をしないためにもっ、恐怖に抗ってくださいっ」
「フレンの…ために…」
未だに迷うミリィに、エリネは精一杯の笑顔を送る。
「鐘塔の方向と、その周りの状況を私に教えてくれますか」


******


ズガンと、エリネ達の居場所から離れた別の小さな建物のドアが蹴飛ばされ、ウィルフレッドがルルを抱えては飛び出した。
「ぐ…っ」「キュウッ」
彼が飛び出した建物が繋がる下の下水道は、すでに水で溢れかえってしまっている。呼びかけもスキャンも何も反応を拾えなかったウィルフレッドはやむなく下水道から離れたのだ。

「くそっ!」
ウィルフレッドは燃え盛る建物の屋上へと飛び上がる。未だに雷雨は止める気配がなく、町は依然として炎と悲鳴に満ち溢れており、運河の下水口あたりでは、水が怒涛と流れ出るのがはっきりと見えた。

(どうするっ、どうすればいいっ!?エリーがまだ下水道にいるのなら、早く探さないと溺れてしまう可能性も…っ、けどもし既に地上に出て、寄生体か変異体ミュータンテスに囲まれてるとしたら…っ)

ウィルフレッドは焦った。いつもどこか諦観してる彼がこれほど焦ったのは、を失いそうな時以来だった。なによりも大事な人を失う恐怖に、彼は思わず叫んだ。
「エリーーーーーっ!」

その叫びを雷の轟きが遮り、彼は拳を屋根に叩きつけた。



【続く】

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