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工藤 冴子
第19話 工藤 冴子 ⑯
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「ちょっと、やめてください!」
大学生風のチャラチャラした男達は、私を強引に遊びに連れ出そうとする。
さすがにウザいし、少し怖い。
それでも私は、この状態が早く終わると楽観していた。
彼らは、私を助けたのだから、少し付き合えと、半ば強引に車に連れ込むと、そのまま高速道路を直走る。
あれ? これって、ヤバくない?
ちょっと遊ぶのに、高速道路は乗らないよね・・
そう言えば聞いたことがある、大学生のグループがナンパした女性を車で連れ回し、最後には集団で暴行して、裸のまま山に置き去りにしてくると言う・・・・まさかね。
そう思っていたら、監視役の男が、私の太股を触ってくる。
「ちょっ、本当にやめてよ! 触らないで!」
「おーい、早えーよ、こっちは運転してんだからさ」
「そうだぞ、山に付いたら時間はたっぷりあるんだから」
嫌・・・・怖いよ、 ちょっと何言ってるの、この人達。
情けない話だが、私はガタガタと震えが止まらない。
どうしてこんなことになってしまったんだろう、どこで間違えたんだ、私。
「おい、こいつ震えてるぜ」
何もない山の中の、林道沿いに出来た空きスペースに車が止まると、男達は座席をリクライニングにして私を囲んで来た。
・・ああ、終わった。
これから私は、きっとメチャクチャにされるんだろうな。
どうしてか、私は心の中で正宗くんに「ごめんね」と謝った。謝ったって、きっと正宗くんは許さないだろうし、きっと呆れるよね。
そんな時だった。車の窓をコンコン、とノックする音が聞こえる。
車内に居た全員がその方向を見る。
まさか・・。
そこには笑顔の正宗くんが立っていた。
窓を開ける運転席の男、「なんだ、お前?」と聞くと、正宗くんは「警察です」と言って警察手帳を彼らに見せた。
咄嗟に車を急発進させようとする彼らの前に、パトカーが道を阻む。
諦めたのか、男たちは車をもうそれ以上走らせようとはしなかった。
「助けて! 正宗くん!」
正宗くんは、やれやれという表情で私を救い出してくれた。
「もう、お母さんは以外とやんちゃだったんだね」
「もう、そんな事、今言わないでよ! ・・・・怖かったんだからー!」
私は安心したとたん、思わず泣き出してしまった。
それにしても、正宗くんが警察官? 時間が経過すると私は冷静さを取り戻し、彼が警察手帳を見せたことの異常性が理解できた。
「あの・・正宗くん、あなた警察の人?」
「違うよ、これは厳密には秘密警察のようなものかな。僕はね、未来でおじいちゃんの跡を継ぐ形で公安調査庁に入ったんだ。今は警察へ出向中だけど」
「どうして? と言うか、あなた、本当に未来から来たって・・・・?」
「だから、何度もそう言ったじゃない」
これは色々誤算があったようだ。
あれ? そもそもルアーは? 神田さんは?
「ねえ! 正宗くんは神田さんに釣られたんじゃなかったの?」
「え? 神田さん? 僕が? さすがにお母さんの同級生に女性として魅力を感じたらヤバいでしょ、それ(笑)」
いや、「(笑)」じゃねえって! こっちはてっきり・・・・
「心配したんだよ! あなたが神田さんに釣られてしまったのかと思って」
「お母さん・・・・でもね、気をつけてほしい、お母さんは未来で、人型ルアーによって昇天してしまうから・・・・」
笑顔だった正宗くんの表情は、急速に曇りだした。
大学生風のチャラチャラした男達は、私を強引に遊びに連れ出そうとする。
さすがにウザいし、少し怖い。
それでも私は、この状態が早く終わると楽観していた。
彼らは、私を助けたのだから、少し付き合えと、半ば強引に車に連れ込むと、そのまま高速道路を直走る。
あれ? これって、ヤバくない?
ちょっと遊ぶのに、高速道路は乗らないよね・・
そう言えば聞いたことがある、大学生のグループがナンパした女性を車で連れ回し、最後には集団で暴行して、裸のまま山に置き去りにしてくると言う・・・・まさかね。
そう思っていたら、監視役の男が、私の太股を触ってくる。
「ちょっ、本当にやめてよ! 触らないで!」
「おーい、早えーよ、こっちは運転してんだからさ」
「そうだぞ、山に付いたら時間はたっぷりあるんだから」
嫌・・・・怖いよ、 ちょっと何言ってるの、この人達。
情けない話だが、私はガタガタと震えが止まらない。
どうしてこんなことになってしまったんだろう、どこで間違えたんだ、私。
「おい、こいつ震えてるぜ」
何もない山の中の、林道沿いに出来た空きスペースに車が止まると、男達は座席をリクライニングにして私を囲んで来た。
・・ああ、終わった。
これから私は、きっとメチャクチャにされるんだろうな。
どうしてか、私は心の中で正宗くんに「ごめんね」と謝った。謝ったって、きっと正宗くんは許さないだろうし、きっと呆れるよね。
そんな時だった。車の窓をコンコン、とノックする音が聞こえる。
車内に居た全員がその方向を見る。
まさか・・。
そこには笑顔の正宗くんが立っていた。
窓を開ける運転席の男、「なんだ、お前?」と聞くと、正宗くんは「警察です」と言って警察手帳を彼らに見せた。
咄嗟に車を急発進させようとする彼らの前に、パトカーが道を阻む。
諦めたのか、男たちは車をもうそれ以上走らせようとはしなかった。
「助けて! 正宗くん!」
正宗くんは、やれやれという表情で私を救い出してくれた。
「もう、お母さんは以外とやんちゃだったんだね」
「もう、そんな事、今言わないでよ! ・・・・怖かったんだからー!」
私は安心したとたん、思わず泣き出してしまった。
それにしても、正宗くんが警察官? 時間が経過すると私は冷静さを取り戻し、彼が警察手帳を見せたことの異常性が理解できた。
「あの・・正宗くん、あなた警察の人?」
「違うよ、これは厳密には秘密警察のようなものかな。僕はね、未来でおじいちゃんの跡を継ぐ形で公安調査庁に入ったんだ。今は警察へ出向中だけど」
「どうして? と言うか、あなた、本当に未来から来たって・・・・?」
「だから、何度もそう言ったじゃない」
これは色々誤算があったようだ。
あれ? そもそもルアーは? 神田さんは?
「ねえ! 正宗くんは神田さんに釣られたんじゃなかったの?」
「え? 神田さん? 僕が? さすがにお母さんの同級生に女性として魅力を感じたらヤバいでしょ、それ(笑)」
いや、「(笑)」じゃねえって! こっちはてっきり・・・・
「心配したんだよ! あなたが神田さんに釣られてしまったのかと思って」
「お母さん・・・・でもね、気をつけてほしい、お母さんは未来で、人型ルアーによって昇天してしまうから・・・・」
笑顔だった正宗くんの表情は、急速に曇りだした。
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