最後はこんな終わり方

Sunao

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やっぱり一緒にいられない

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あれから、何事もなかったかのような態度の彼。私は心のわだかまりを消せないまま、それでも彼と一緒にいたくて、いつも通り振る舞った。

あまりにも何もなかったかのように振る舞うから、私はまた、いろいろ期待してしまう。

「ねぇ、私と彼女、どっちが大事?」

いつしか私は、心のモヤモヤを彼にぶつけていた。

「えー、わかってるんじゃないの?」
「ちゃんと言ってよ...」
「以心伝心でしょー」

いつもこうしてはぐらかされてしまう。

ちゃんと言わないってことは、彼女の方が大事だから...

私もわかっていながら、一縷の望みを抱いて、つい聞いてしまう。

「ねぇ、ちゃんと言ってよ、もー」
「そんな、怒らないのー」

そんな彼の返答を聞きながら、私はもう彼のことはあきらめたほうがいいなと感じた。

「やっぱり一緒にいられない」

涙は出なかった。悲しみも、さほど襲ってこなかった。

こうなることは、わかっていたから...

明日、会社帰りに新しい服でも買いに行こう。そんなことを考えながら、私は家路へと車を走らせた。

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