そばにいてほしい。

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次の日、なんでもないような顔して学校に行こうとしたけど考えすぎたのか疲れすぎたのか。熱が出て休んでしまった。


「あーあ……オレの皆勤……こんなことで……」


体が怠くてキツいせいで、涙が止まらんぞ。
メンタル落ちすぎ。ばか。あんなやつのせいで。

ズビズビと鼻を鳴らしながらボーッと天井を眺めていると、一件のメッセージ。
もしかして、あいつかな…。
そんなわけないのに、ちょっとだけ期待して重い腕をあげてメッセージを読む。


『生きてるかー』


「……親友あいつか」


『むりそ』


とだけ送ってポイっと放り投げた。
あーあー。嫌だね、こんなことで熱出すなんて。
お前のことなんて何も気にしてないよって。
もう好きなんかじゃ、ないよって。
そんな顔していつも通り過ごしたかったのに。

こんなんじゃ、気にしまくってるのと同じじゃん。
また、オレだけ。

また滲む視界にうざいなぁと思いながらそのまま涙を流して、気付いたら寝ていた。




ふわふわと何かが優しく頭に触れる感触で目を覚ました。


「…ぅ……ん…?」

「あ、起きたか?どう、調子は」

「……なんで、いんの」

「なんでって…心配だったから」


連絡もしてこなかったくせに、どの口が言ってるんだ。
そう心では思っても、やっぱり内心嬉しくて。

幼馴染のことだけが可愛いのだと思っていたから。
オレの事を心配してわざわざ学校終わりに来てくれたのか。


「…幼馴染は?」


絶対に聞かない方がいいのに、メンタルは不安定だし熱が出ていたしで思わず聞いてしまった。
本当に、ばか。


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