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きょ、京くんが呼ばれた!?同姓同名!?
思わず京くんの方をバッと見ると京くんはすごく嫌そうな顔をしていた。
「…京くん…?」
「え~?多分俺じゃなくて同姓同名の人だよ」
「で、でもみんな京くんのこと見てるよ…?」
「気のせい気のせい」
気のせいだとしても一斉に生徒がこちらを見てるし…京くんってやっぱり人気者だったんだ…。
教室でのあの言葉はなんだったんだろう…。
いつまでも席を立とうとしない京くんを見かねて、早水さんはもう一度名前を呼ぶ。
「中原京~!早くこないとその隣にいる子にお前の言って欲しくない事ぜ~んぶ言っちゃうよ~!」
脅しだ…!どんな情報を握ってるのか知らないけど、京くんが苦虫を噛んだような表情してる。
ていうか、隣の子って俺のこと?俺が外部生だから…?
京くんは深い、それはそれは深いため息を吐いて立ち上がった。
「ちょっと行ってくるね…」
「う、うん…行ってらっしゃい…」
ぽん、と俺の頭に手を軽く乗せてひと撫でしたあとステージの方に向かって行った。
人気者も大変なんだなぁ…。
京くん俺なんかにも優しいし、かっこいいしなんかわかるかも。
「…なぁ、」
「へ?」
「お前、あいつと知り合いなの?」
「あいつ…京くん?知り合いっていうか、俺が京くんに助けられたっていうか…」
「…助けられた…?」
俺に話しかけてきたのは、さっき俺と目があった隣の人だった。
朝の出来事を思い出して少し落ち込む俺。非力な自分を恨む…。
「助けられたって、なんかあったのか?」
「あ、いや、そんな大したことじゃないから…」
お願いだから掘り返さないでほしい。
そんな願いも虚しく、相手はぐいぐい俺に近づいてくる。
ち、近い…俺あんまり近いの苦手…。
「ご、ごめん…近いの苦手だから少し離れてもらっても…」
「近いのが苦手…やっぱりお前…」
離れてくれたと思ってほっとしていると相手は俺の頬に手を添えてきた。
え、なに?何かついてた?
「…お前は俺が守る。守ってやる」
「守る…?いや、大丈夫です…」
「遠慮するな、俺がそうしたいんだ」
「はぁ…」
突然のことについていけない。それに俺はあなたの名前すら知らない。
この人、人の話聞かないタイプ…?
俺、本当にこういうタイプは苦手…。怖い…。
あ、それより京くん!
まだ相手が何か言ってるけどもういい、それより京くんだよ!
俺がこの人と話してる間に他の人も呼ばれてたみたいだ。
京くんさっきと変わらず疲れた顔してる…。
頑張れ、京くん…!!
心の中で応援しているのが通じたかのように、京くんが少し笑った。ような気がした。
思わず京くんの方をバッと見ると京くんはすごく嫌そうな顔をしていた。
「…京くん…?」
「え~?多分俺じゃなくて同姓同名の人だよ」
「で、でもみんな京くんのこと見てるよ…?」
「気のせい気のせい」
気のせいだとしても一斉に生徒がこちらを見てるし…京くんってやっぱり人気者だったんだ…。
教室でのあの言葉はなんだったんだろう…。
いつまでも席を立とうとしない京くんを見かねて、早水さんはもう一度名前を呼ぶ。
「中原京~!早くこないとその隣にいる子にお前の言って欲しくない事ぜ~んぶ言っちゃうよ~!」
脅しだ…!どんな情報を握ってるのか知らないけど、京くんが苦虫を噛んだような表情してる。
ていうか、隣の子って俺のこと?俺が外部生だから…?
京くんは深い、それはそれは深いため息を吐いて立ち上がった。
「ちょっと行ってくるね…」
「う、うん…行ってらっしゃい…」
ぽん、と俺の頭に手を軽く乗せてひと撫でしたあとステージの方に向かって行った。
人気者も大変なんだなぁ…。
京くん俺なんかにも優しいし、かっこいいしなんかわかるかも。
「…なぁ、」
「へ?」
「お前、あいつと知り合いなの?」
「あいつ…京くん?知り合いっていうか、俺が京くんに助けられたっていうか…」
「…助けられた…?」
俺に話しかけてきたのは、さっき俺と目があった隣の人だった。
朝の出来事を思い出して少し落ち込む俺。非力な自分を恨む…。
「助けられたって、なんかあったのか?」
「あ、いや、そんな大したことじゃないから…」
お願いだから掘り返さないでほしい。
そんな願いも虚しく、相手はぐいぐい俺に近づいてくる。
ち、近い…俺あんまり近いの苦手…。
「ご、ごめん…近いの苦手だから少し離れてもらっても…」
「近いのが苦手…やっぱりお前…」
離れてくれたと思ってほっとしていると相手は俺の頬に手を添えてきた。
え、なに?何かついてた?
「…お前は俺が守る。守ってやる」
「守る…?いや、大丈夫です…」
「遠慮するな、俺がそうしたいんだ」
「はぁ…」
突然のことについていけない。それに俺はあなたの名前すら知らない。
この人、人の話聞かないタイプ…?
俺、本当にこういうタイプは苦手…。怖い…。
あ、それより京くん!
まだ相手が何か言ってるけどもういい、それより京くんだよ!
俺がこの人と話してる間に他の人も呼ばれてたみたいだ。
京くんさっきと変わらず疲れた顔してる…。
頑張れ、京くん…!!
心の中で応援しているのが通じたかのように、京くんが少し笑った。ような気がした。
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