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海砥との実戦擬きから数週間達経ち、高校受験の追い込みが始まる季節になると、海砥との実戦擬きを観ていなかった高校までが命音に自分のとこに来ないかというオファーが殺到していた。
平日は、殆ど何もされないが、休日になると早朝から家の前で待たれる。
どんなに断っても諦めずに翌週、さらにその翌週来るのも少なくない。
しかし、それ以上に、不思議なのが
「今日は何をするんですか?命音姉さん!」
海砥が命音に懐いていることだ。
海砥曰く、「先の一戦で、自分は命音姉さんのどんな時でも驕らない所に本当の強さを感じた。自分も命音姉さんのように強くなりたい」と言い、何か理由を付けては一緒にいる。その姿はまるで、主人に構って欲しい犬のようだった。
海砥は、平日こそは、学校が遠いため来ないが、休日は毎日、十操屋敷から、本家屋敷まで往復する。
「回答。私の相棒と、次の模擬戦の準備をします」
「嗚呼、藍川寧々さんのところに行くんですね。お伴します」
藍川寧々、奏と命音の共通の友人で、奏がいなくなったことにより、孤立した命音から離れなかったただ一人の友人だ。
彼女と命音は同じ中学で、二人一組を組んでいる。能力は万物創造、これで作ったものを命音は模擬戦で使っており、制するは我が右手も彼女が作ったものだ。
今日は、新作ができたから来て欲しいとの事だ。
本家屋敷から徒歩で十数分のところに寧々の家はあり、インターホンを鳴らすと、
「やや、いらっしゃ~い。命音ちゃんに、海砥くんやね?ほらほら中さ入り?」
と、陽気な声で玄関を開け、寧々は二人を迎え入れる。
そして自室に案内すると、
「ジャジャ~ン。これが、新作の制するは我が右手だよ。」
と、部屋に ギリギリ収まっている、二人乗りの戦闘機があった。その操縦席には、一体の人形が乗せられている。
「質問提唱。これは、どうやって持ち運びするの?」
と、命音が聞くと、待ってましたと言わんばかりに、
「ふふふ、それはね……これを使うんやよ!」
とポケットから一体の人形を取り出しながら答えた。
「これはね、私と命音ちゃんの二人にしか使えない、とっておきの一品。この殆どの部品を、転移の魔石で作っているよ。あとは、もうすぐ作り終わる、使役の魔石をはめた指輪を右手の中指にはめれば、使えるよ」
すると、寧々の家に来てから一言も話さなかった海砥が、
「あの~、魔石って何です?」
と、寧々に聞いた。
「あ、そうだったね~。海砥くんは知らないよね。うん、そうやね、私のランクって知っとる?」
「Aランクと聞いてますが」
「うんうん、正解やね。でも創造系の能力は普通Bランクなんやけど、この魔石が私がAランクたる所以なわけや。この魔石ってのは、私の固有の能力で、使い勝手が良いんやよ」
「補足追加。使った魔石は、寧々が作った魔力回復石を使うことで魔力が回復する」
「これで分かってくれた?」
「ええ、分かりました」
「よろしい、で~何の話やっけ?あっ、そうやった、制するは我が右手の話やね。この機体は、過去の大戦で使われていた流星って言う機体をモデルして、その性能はその何倍もあるやね」
そして、指輪出来たよ、と命音に小さな宝石が乗ってある指輪を渡す。
「感謝。この人形の能力を見たいから帰る」
「はいは~い。また明日ね。模擬戦で使えるか考えてね」
命音は一言、了解、と口にし、藍川家を後にした。
「命音は、私が守るから、無能なんて呼ばせはしない。ねぇ、奏、早く戻って来なさいよ」
平日は、殆ど何もされないが、休日になると早朝から家の前で待たれる。
どんなに断っても諦めずに翌週、さらにその翌週来るのも少なくない。
しかし、それ以上に、不思議なのが
「今日は何をするんですか?命音姉さん!」
海砥が命音に懐いていることだ。
海砥曰く、「先の一戦で、自分は命音姉さんのどんな時でも驕らない所に本当の強さを感じた。自分も命音姉さんのように強くなりたい」と言い、何か理由を付けては一緒にいる。その姿はまるで、主人に構って欲しい犬のようだった。
海砥は、平日こそは、学校が遠いため来ないが、休日は毎日、十操屋敷から、本家屋敷まで往復する。
「回答。私の相棒と、次の模擬戦の準備をします」
「嗚呼、藍川寧々さんのところに行くんですね。お伴します」
藍川寧々、奏と命音の共通の友人で、奏がいなくなったことにより、孤立した命音から離れなかったただ一人の友人だ。
彼女と命音は同じ中学で、二人一組を組んでいる。能力は万物創造、これで作ったものを命音は模擬戦で使っており、制するは我が右手も彼女が作ったものだ。
今日は、新作ができたから来て欲しいとの事だ。
本家屋敷から徒歩で十数分のところに寧々の家はあり、インターホンを鳴らすと、
「やや、いらっしゃ~い。命音ちゃんに、海砥くんやね?ほらほら中さ入り?」
と、陽気な声で玄関を開け、寧々は二人を迎え入れる。
そして自室に案内すると、
「ジャジャ~ン。これが、新作の制するは我が右手だよ。」
と、部屋に ギリギリ収まっている、二人乗りの戦闘機があった。その操縦席には、一体の人形が乗せられている。
「質問提唱。これは、どうやって持ち運びするの?」
と、命音が聞くと、待ってましたと言わんばかりに、
「ふふふ、それはね……これを使うんやよ!」
とポケットから一体の人形を取り出しながら答えた。
「これはね、私と命音ちゃんの二人にしか使えない、とっておきの一品。この殆どの部品を、転移の魔石で作っているよ。あとは、もうすぐ作り終わる、使役の魔石をはめた指輪を右手の中指にはめれば、使えるよ」
すると、寧々の家に来てから一言も話さなかった海砥が、
「あの~、魔石って何です?」
と、寧々に聞いた。
「あ、そうだったね~。海砥くんは知らないよね。うん、そうやね、私のランクって知っとる?」
「Aランクと聞いてますが」
「うんうん、正解やね。でも創造系の能力は普通Bランクなんやけど、この魔石が私がAランクたる所以なわけや。この魔石ってのは、私の固有の能力で、使い勝手が良いんやよ」
「補足追加。使った魔石は、寧々が作った魔力回復石を使うことで魔力が回復する」
「これで分かってくれた?」
「ええ、分かりました」
「よろしい、で~何の話やっけ?あっ、そうやった、制するは我が右手の話やね。この機体は、過去の大戦で使われていた流星って言う機体をモデルして、その性能はその何倍もあるやね」
そして、指輪出来たよ、と命音に小さな宝石が乗ってある指輪を渡す。
「感謝。この人形の能力を見たいから帰る」
「はいは~い。また明日ね。模擬戦で使えるか考えてね」
命音は一言、了解、と口にし、藍川家を後にした。
「命音は、私が守るから、無能なんて呼ばせはしない。ねぇ、奏、早く戻って来なさいよ」
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