無名

十六夜彼岸

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1章

無名

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先程僕の自己紹介はしたからいきなり始めてもいいだろうか?う~ん、まあ、良しとするか。
僕はどこにでもいるようないわゆる隠キャとゆうやつであろう。まあ、本当にその表現が正しいかどうかを言われると、自信は無いと思う。
僕が隠キャかどうかはさておき、これまでの人生で問題という物を起こしたことはない平穏な生活を送ってきた。

今はとある高校の人がこないような教室の端で読書をしている。外を見るともう赤く染まった空の下でジャージ姿の生徒が走ったり、ノック練習をしたりと、部活に励んでいる。……僕には関係ないが。
なぜこんな所にいるか、それは僕に要のある人はいないし、部活にも入ってない。家に帰っても特にすることも無いからだ。なら、人のいない静かな教室で読書していたほうが良い。
「おーい、いるかー?」
前言撤回しよう。一人だけいた。僕に話しかけてくる人間が……。
がたいの良い体付きの教師、羽場波陽はばなみあさひ。入学してから少したったころから、放課後になると話しかけてくる。
「お、いたいた。またそんなとこで本読んでんのか」
別に僕の勝手だ。何か言われるいわれはない。
「俺はお前がどこで読書をしようと注意はしないよ。ただ、今日は少し頼みがあってな……」
はぁ、またですか。毎回何か頼んできますよね……。別にいいですけど。
「そうか!明日に詳細を説明するからここにいてくれよ」
あっ、出て行った。いちいち忙しい人だ。
時計の長針が南南西をとっくに過ぎていた。もう帰るとするか。
人一人いないような路地をただひたすらに歩いた先にある町外れの村に通じる一本道をずっと歩く。
僕の家は、少し大き目の一軒家で周囲に家はほとんど無く、空き家が一軒数百メートル先にあるだけだ。
町の中心部とは違い、夜はとても静かで良い。休みの日は畑仕事をして過ごしているが、一人で水田や畑を見るのはきつい。







さて、今日はこのぐらいにしよう。ではお休み。


















「明日だ明日で終わりにする……。終わりにしなければならないんだ……」


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