東京ゾンビ地獄618!:眼鏡巨乳ヒロインと駆け抜けた、あの闇を照らせ!

島倉大大主

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第二章 ヤミテラ

5:東京駅

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(編:すいませんが、『銃声』のくだりは無しにしてください)
(メモ:銃声再交渉。
 レギュラーメンバーで会議。高野がどこに行くか具体的に決めてから移動すべきと主張。東京アクアトンネルを抜けて都内脱出を主張する男を出して、それについて行く形にしても良い。水場まで出れば、さっきの川の応用で、ボートを使って水路で千葉に行くのも良い、という意見。妊婦を病院へ→病院はヤバいという情報。情報が多すぎる上に、精査する手段と時間が無いとこぼす女子高生)

(W:この章は非常に物議をかもしそうな描写がある。
 編集氏が指摘した『銃声』である。
 主人公は東京駅の、『バスターミナルがたくさんある方』に到着したのだが、『銃声』は反対側、つまり――やんごとなき御方が住まわれる方からしたということになる。
 公式に記録は残っていないが、ネット界隈の噂を始め、私自身取材の際に、『東京駅近辺で、銃の連射音がした』という話を何度も聞いた。
 『銃器対策部隊』『皇宮警察』は、共に自動小銃の類を配備しているという)



 私は耳を塞いだ。
 東京駅に近づく程に、クラクションの音が酷くなってきたからだ。今まではきちんと並んで停まっていた車も、どんどん数が増え、乱雑な停車になっていく。
 バスターミナルのたくさんある方なだけに、バスの数も多かったが、道が塞がっていては意味がない――そう思いながら近づいていくにつれ、違う事に気がついた。
 何人もの人がバスのドアを叩いているが、運転手が首を振って断っていた。
『満車』の表示、そして入口には客の荷物が積んである。外から見上げれば、座っている客達は、こちらを見降ろして談笑したり、ぼうっと眠そうな顔をしたりしている。通路に立っている客達も、バーや吊革に体重を預け、舟を漕いでいるようだ。
 燃料のあるうちは、冷房の効いた安全な避難場所というわけか……。

 駅の入り口には人だかりができていた。
 駅員が入り口に並んでいる。

 前を歩いていた人が、突然足を止めた。その人は両手でもって、庇を作り、駅の方をじっと見ている。
 私も足を止め、歩道の端に寄って、駅の方に目を凝らした。

 電車は停まっていないように見える。
 アナウンスやブレーキなどの音も聞こえない。
 スマホを取り出しJRのHPに飛んでみるが、運休情報等には特に何も記載されていない。SNSでは、動いている、と動いていないの両方の情報が半々で流れている。 

 私の後ろ――寄りかかっているガードレールの向こうを、さっと何かが凄い速さで通り抜けた。驚いて目をやると、ターミナル付近に続々と、様々な自転車が集まりつつあった。
 ママチャリに、公園にあるような四人乗り、ギアつきに錆が浮きまくったでかい奴。マウンテンバイクやスポーツ自転車には、強引に後ろに大きな荷台が取り付けてあった。
 中の一人が拡声器を出すと、ガタイのいい男達が腕を組んで横に立つ。
『えー、自転車で東京の外に皆さんを運びます。
 ただし! お年寄り、お子さんや妊婦さん優先です! もう一度繰り返しますが――』
 あっという間に人の波がそちらに殺到する。ガタイのいい男達が、人の波をかき分けて餞別を始めた。若い女が、餞別中の男の一人の顔を殴り、あたしを乗せろと喚くが、即座に頬を張り返され、人の波の外に吹き飛ばされた。
 その時、駅構内の方から、わあ、と声が上がった。
 ばたばたと中から駅員が大勢走り出てくる。

 遠くから、音が聞こえた。
 タタタッと、連続て軽く叩くような音――いや、あれは銃声か?

 タタタッ
 タタタタタッ
 タタタタッ

 皆が歩を止めていた。
 誰かが、銃声だ、と小さく呟く。

 徐々に――皆が東京駅から離れ始めた。
 客を乗せた自転車もものすごい勢いで、離れ始める。
 それが、更に皆を浮足立たせ――

 遠目だが――駅構内から、ものすごい数の人が現れ始めた。

 歩いていた。
 この状況で――手を前に出して――ゆっくりと歩く連中が、ものすごい数で。

 駅員たちはぱっと散り、クラクションの音が鳴りやんだ。停車した車やタクシーから、運転手が逃げ出し始め、バスの乗客たちは、窓から顔を引っ込めた。
 私も、時々振り返りながら、今来た道を早足で戻り始めた。
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