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だんだんと頭が痛み始める・・・・・・。
「なぜ、なんでわたしがこんな目に・・・・・・・・!?」
そしてそれだけでは終わらない、皇太子は追い打ちをかけるようにわたしが先ほど婚約したというシルヴィアーナを常日頃からいびりたおしていたと観衆の前で騙り始めたのである。もちろんわたしはそんなことをしていない。むしろ彼女をまるで本物の妹であるかのようにやさしく接していた・・・・・・はずだった。
「勝手なことを言わないで!」
ついわたしも口を荒げてしまう。そうすると衛兵たちがぞろぞろとわたしのまわりに集まってきた・・・・・・
「この期に及んでまだシラを切るつもりか、ここですぐ謝っていれば命だけは助けてやったというのに、だがもう遅いようだ。捕らえろ!!」
「きゃあああああああああああああああああああああああああ!!」
一斉にわたしを拘束しようと四方八方から剣を向けられた。こんなことでわたしの人生は終わるというのだろうか、悔しくて悔しくてたまらない、でもどうしようもない。完全に諦めかけていたそのときだった・・・・・・・・
「よかろう、しかと聞き届けたぞ!!」
誰かが、突然威勢の良い声を出した。
「そなたが彼女との婚約を破棄するのというのであれば、このオレが彼女と新たに婚約したとしても問題ないということなのだろう?」
「なぜ、なんでわたしがこんな目に・・・・・・・・!?」
そしてそれだけでは終わらない、皇太子は追い打ちをかけるようにわたしが先ほど婚約したというシルヴィアーナを常日頃からいびりたおしていたと観衆の前で騙り始めたのである。もちろんわたしはそんなことをしていない。むしろ彼女をまるで本物の妹であるかのようにやさしく接していた・・・・・・はずだった。
「勝手なことを言わないで!」
ついわたしも口を荒げてしまう。そうすると衛兵たちがぞろぞろとわたしのまわりに集まってきた・・・・・・
「この期に及んでまだシラを切るつもりか、ここですぐ謝っていれば命だけは助けてやったというのに、だがもう遅いようだ。捕らえろ!!」
「きゃあああああああああああああああああああああああああ!!」
一斉にわたしを拘束しようと四方八方から剣を向けられた。こんなことでわたしの人生は終わるというのだろうか、悔しくて悔しくてたまらない、でもどうしようもない。完全に諦めかけていたそのときだった・・・・・・・・
「よかろう、しかと聞き届けたぞ!!」
誰かが、突然威勢の良い声を出した。
「そなたが彼女との婚約を破棄するのというのであれば、このオレが彼女と新たに婚約したとしても問題ないということなのだろう?」
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