悪役令嬢ですが婚約破棄されたこともあって異世界行くには妥協しません!

droit

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第二話

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 まだまだ全然足りない。前世でわたしが受けた苦しみからすればこの程度は序の口。

「まあ容姿に関してはまあ何とかしてみるとして、出自もこれもうちょっと何とかならんのう?」

「どこがですか、これでもかなり譲歩したつもりなのですがね?」

「代々国を裏から支配し続けてきた魔術師の家系の長女で、実家の土地価格だけで500億円以上に相当するとか

これだけで国のパワーバランス変わっちゃうんじゃないかのう?」

「だったら何なんですか? こっちは本気だって何度も言ってるじゃないですか!」

「そもそもこの転生予定の異世界は基本的に異能とかない世界観のはずなんじゃがその中で普通に魔術師の家系

とか自分だけチートすぎるんじゃなかろうか……?」

「それぐらいじゃなきゃ無双できないじゃないですか、当たり前のことでしょ!!」
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