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5話

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 一般的にシリアルキラーと呼ばれる殺人犯は、サイコパス、精神病質とも言われるが息を吐くかのように

嘘をつき、他人に取り入って残虐とも思える行為を平然とやってのける……と書くと聞こえは悪いもののそれらを

実際に遂行できるということはつまり当然ながら高い知能と被害者から信頼を得られるだけの十分な容姿と、

立ち居振る舞いができてなおかつ普通の人間にはとてもじゃないができないような猟奇的な殺人を容易く行える

能力の持ち主であるのだ。国をひっくり返すために必要な能力をほぼすべて持っていると言っても過言ではない

だろうか?

そして、これまでのやり取りでそういったことに協力してくれそうな人物をすでに数人見つけている。

本当はもっといるのだが彼らの容姿、知能指数、運動能力や性格などから考えると無駄に多すぎるよりも、少数

精鋭で行動させた方が効率よく進むと判断した。船頭多くして船山に進むではないが彼らは強いこだわりを持ち

プライドも高いため統率を取るのは簡単ではないのである。だからこそ選びに選ぶ必要があったのだ。
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