婚約破棄された令嬢は新たな馬で復讐を誓う

droit

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一話

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 「お前との婚約は破棄だ!! 俺の前から消えろ、そしてお前の財産はすべてもとは俺のものだったものだ、

当然これらも没収するからな。」

ぶっちゃけ婚約破棄についてはそこまでつらいとは思わなかった。もともと貴族であり最初からそこまで生活に

不自由していたわけではなかったからである。王妃というのは国のシンボルとしていきていかなければいけないわけ

だし責任も大きく不自由で窮屈なかんじがしていたからである。そう、わたしは子供のころからいままでずっと

自由奔放に生きてきたのである。永遠のおてんば娘とでもいうのだろうか、だからこそ婚約した後もずっと他人の

迷惑にならない範囲で自分のやりたいことに真摯に突き進んできたのだった。もっともそう生きてきたことで

公爵にとっては良く思われなかったのだから彼にとっては迷惑になったといえるかもしれないが、人は誰であれ

自分に素直に生きるべきだというのが私のモットーなのである。だからこそこの生き方はどんな立場になっても

変えようとは思わなかったので後悔はしていない……そう思っていたのだ……あんなことをされるなんて思っても

みなかったからである……そしてそれは本当に愚かなことであったと後悔してもしきれないぐらいだ……。
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