婚約破棄されたけど前世のおかげで無事復讐できそうです

3話

　その戦争は世界中を巻き込んだ歴史上でも１，２を争うほどの大きなものになっていた。そんな中、海兵隊という精鋭部隊で戦闘機パイロットになるというのはエリート中のエリート、一口に戦闘機乗りといっても空軍や陸軍のような陸から陸へ離着陸するようなパイロットと海軍や海兵隊のパイロットではその格に圧倒的な差があるのだ。養生飛行の難しさ、不時着した場合の生存比率、そして計算しつくされた墜落と言われる着艦のありなしである。いまでこそ風向きなどを考えなければ、コンピューターによる自動着艦も可能になったものの当時そんなものはなかったのは言うまでもない。航空母艦上で旗を振るものを見ながらすべての作業を手動で行わなければどんなに戦果をあげてきたとしても帰ってくることはできないという時代だったのだ・・・・・・。