4 / 4
3話
しおりを挟む
今までハインリーケの中でこんなふうに誰かに約束をむげにされることなどあっただろうか、いやあるわけがない、彼女の人生はずっと完ぺきだった。ずっと彼女にまるでおぜん立てされていたかのように何事も上手くいっていたのである。だからこそ彼女は死んでいた、そしてさっき本当に生物学的にも死ぬはずだったのである。だが、この電話は彼女にとって予想外過ぎたことであった、おそらく人生で初めてのものだ、そう! 彼女は今この瞬間やっと生きることになったのだ、いや今生まれたと言っても過言ではない、彼女のなかで命の炎が燃え上がったのである・・・・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる