1 / 59
第1話 漆黒の魔女と暴風のエルフ
しおりを挟む
温かい日差しと涼しげな風がそよぐ牧歌的風景の中、二人の女性が丘の道をのどかに歩いていた。
ひとりは、歳は20代後半と思われる、抜群のスタイルを誇る女性だ。
腰まで届く長いストレートの黒髪が風になびき、金色の瞳が妖しく輝いている。
深紅の唇は見る者を誘惑し、透き通った白い肌は人形のような美しさを持つ。
膝上のミニスカートに黒いドレスをまとい、肩を半ば露わにしたショールがその魅力を一層引き立てていた。
背中から足首までを覆う上着は、まるで舞台衣装のように印象的だ。
彼女は黒い日傘を優雅にさし、黒いベールをかぶり、黒いブーツで歩いていた。
その姿は、貴族の令嬢のようでもあり、一流の娼婦のようでもあった。
もう一人は、10代後半の少女のように見えた。
金髪に翠の瞳、健康的な白い肌を持ち、その体はスラリとした細身で、細長い手足が特徴的だった。
耳は尖っていて、エルフだと一目で分かった。
彼女の衣装は、白地に金の織り込みが施された薄い生地で作られた、上はタンクトップ風、下はミニスカートにショートパンツ風の服を身に纏っていた。
銀のティアラが彼女の高貴さを引き立て、腰には金色の剣がしっかりと刺されていて、その姿は物語の中の剣士のようだった。
彼女たちの行く手に、五人の柄の悪い男たちが立ちはだかった。
先頭の男はニヤつきながら、腕を組んでいた。
「お嬢さん方、天気もいいし、俺たちと遊ばないか?」
二人の女性は無視して、男たちの横を通り過ぎようとした。
すると、男の表情が険しくなり、黒服の女の腕を掴んだ。
「おい、無視するとはいい度胸だな。痛い目に遭いたいのか?」
黒服の女は小さくため息をついた。
その瞬間、五人の男たちは一斉に空中へ舞い上がり、地面に叩きつけられた。
「まったく、実力の差も分からねえバカには反吐が出る」
いつの間にか、金髪の少女が黒服の女の前に立っていた。
倒れた男の一人に唾を吐き捨てる。
黒服の女はもう一度ため息をついた。
「シリル、暴力はダメだって言ったでしょ。それに言葉遣い」
「だってさ、ゼノア姉ちゃん。こんな奴ら、結局最後は暴力沙汰になるじゃん」
ゼノアは静かにため息をつきながら首を横に振った。
「それでも、最初は話し合いが大切よ。それが人間というものよ」
「あぁ、うるせぇな」
次の瞬間、シリルは地面に叩きつけられていた。
「い、いてぇ!暴力反対!」
一方、倒れていた男たちが目を覚まし始めた。
頭を振りながら立ち上がろうとするが、まだふらついている者もいる。
「くそ……てめぇ、よくもやりやがったな!」
怒り狂った男が殴りかかろうとした時、男たちは突如、重圧に押しつぶされるように地面に倒れ込んだ。
最後まで踏ん張っていたボスらしき男も、ゼノアの前で崩れ落ちる。
ゼノアは微笑みながら男の耳元で囁いた。
「今回は初めてだから見逃してあげる。でも、次は命の保証はないわよ」
男はその言葉を聞くと、白目をむいて気絶した。
シリルがぶつぶつと不満を漏らした。
「結局、暴力で解決じゃん……ゼノア姉ちゃん」
「話し合いができないのなら、それはもう人ではないわ」
「なんだよ、それ……」
シリルは納得いかないという顔をして、ゼノアの後について歩いて行った。
彼女たちが目指していたのは、バステトという町だった。ボルダイン国、ダドン辺境伯領にある小さな田舎町だった。
二人は町の入り口に差し掛かった。
「私は孤児院に真っ直ぐ行くけど、シリルはどうする?」
ゼノアが肩越しに問いかけると、シリルは上目遣いで少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「冒険者ギルドで討伐依頼でも見てこようかな。面白い仕事があれば、やってもいい?」
ゼノアはクスッと笑った。
「普段もそのくらい可愛いく振舞ってくれたらいいのに。狩り過ぎないように、気をつけてね」
「は~い、ゼノアお・ね・え・さ・ま!」
シリルはおどけた調子で答え、二人はそれぞれの道を歩き出した。
シリルは冒険者ギルドの重たい扉を押し開け、中に入った。
一年ぶりに訪れたギルドは昼前のせいか、少し静まり返っていた。
数人の冒険者たちが彼女に気づき、驚いたような表情で目をそらした。
「げ、暴風!」「もう1年経つのか」「知らんぷり、知らんぷり」
冒険者たちのこそこそした態度を気にも留めず、歩いて行く。
「ふぅん、相変わらずだね」
掲示板に近づき、依頼を眺めていた時、後ろから声をかけられた。
「お嬢ちゃん、一人か? 俺たちと食事でもどうだい?」
シリルは振り返り、にっこり笑って奥のテーブルを指さした。
「奢ってくれるなら、考えてもいいよ」
「おう、いいぜ!」
彼女と男たちがテーブルに向うと、ギルド内の空気は一層ざわつき始める。
別の冒険者が小声でつぶやいた。
「またカモが引っかかったな……毎年恒例のイベントだ」
「まずはエールで乾杯だ!」
「乾杯!」
「おっ、いい飲みっぷりだな。もっとエールを持ってこい!」
エールが何杯も空になるころ、男たちはすっかり酔い、シリルに寄りかかるように近づいてきた。
「なあ、もっと一緒に楽しみたいなら、俺たちの宿に来ないか?」
シリルは笑顔を崩さず、彼らを挑発するように答える。
「飲み比べで勝てたらね。ただし、私が飲み干したら、あなたたちも同じように飲むこと。飲めなかったら、負けね」
「面白え、負けて逃げ出すなよ!」
「もちろん。さあ、エールをどんどん持ってきて」
1時間後、男たちはテーブルに崩れ落ちていた。シリルは涼しい顔で立ち上がり、軽く手を振った。
「ありがと。奢ってくれて。それじゃ、さようなら」
ギルドの中はざわめきが止まらなかった。
「暴風のエルフ……」「漆黒はいっしょじゃないのか?」「教会だろ?」
この町の冒険者ギルドで、彼女たちは「漆黒の魔女と暴風のエルフ」と呼ばれていた。
暴風エルフことシリルは精霊のおかげで、どんなに飲んでも泥酔するこがなかったのだ。
彼女はこの手で、毎年ただ酒ただ飯を楽しんでいた。
一方その頃、ゼノアは孤児院に到着していた。
小高い丘の上にある、寂れた教会は、いつものようにひっそりとしていたが、その横に併設された孤児院から子供たちの元気な声が漏れてきていた。
茶色の巻き髪の女の子が手を振って走り寄り、彼女に抱きついた。
「ゼノアお姉ちゃん! 久しぶり!」
「ミミ、元気にしてた?」
「うん!シリルお姉ちゃんは?」
「今、狩りに行ってるから、そのうち来るわよ」
「わ~い!」
子供たちの歓声と共に、ゼノアは笑顔を浮かべたが、その時、不穏な声が響いた。
「おい、そこのガキども!旦那様がお呼びだ!」
ゼノアは背後から迫る男たちにゆっくりと振り返り、子供たちを守るように立ちふさがった。
「何の用ですか?」
「そのガキどもが、旦那様にぶつかってきて、旦那様が怪我されたんだ」
「だから今から旦那様のところに謝りに連れて行くんだよ」
「本当なの? ミミ?」
「ちがうもん!遊んでたら、怖いおじさんがやって来たの。だから急いで逃げただけ」
男が大声で叫んだ。
「ああ? てめえらが大人しくしないから旦那様が転んで怪我しちまったんだろうが」
「きゃ」
子供たちがビックリして声を上げた。
ゼノアは冷ややかな目で笑った。
「まあ、転んで怪我しちゃうなんて、ずいぶんとひ弱な方ですね」
「なんだと、このアマ!」
ゼノアは子供たちを庇った。そして、一歩前に出た。
「それに、うちの子が人様にご迷惑をかけることはないはずです。お話なら私が伺いましょう」
チンピラたちのボスとおぼしき男が、ゼノアを睨みつけた。
「あんた、この子らのパトロンかい?」
「ええ、そうですよ」
男は辺りを見回し、不敵に笑った。
「確かに金持ちみたいだが、護衛の一人も連れてきていないとは不用心すぎるぜ」
別の男も強気になって前に出た。
「痛い目に会いたくなかったら、ささっと帰りな」
ゼノアはさらに一歩前に出た。
「あなたたちこそ、痛い目に会いたくなかったら、ささっと帰りない」
男たちの顔色がさっと変わった。
「後悔するなよ」
男たちは殴りかかったが、次の瞬間には皆投げ飛ばされていた。
ゼノアはボスとおぼしき男に近づいて、片手で持ち上げ鳩尾に膝蹴りを入れた。
男は苦痛に顔を歪めて気絶した。
ゼノアは周りの男たちを睨みつけた。
「2度と来ないで下さい」
男たちは、敵わないと思い、一目散に逃げていった。
しばらくしてシリルが大きなイノシシの魔物を3匹抱えてやってきた。
「グレーターボア3匹を狩ってきたよ。今夜はイノシシ鍋だ!」
「シリルお姉ちゃん、すごい!」「やった~お肉だ」
「なら、さっさとギルドに卸してきなさい」
「あいよ。じゃあ行ってくるね」
「みんな、お昼ご飯にしましょう」
ゼノアは、微笑みながら子供たちを連れて孤児院へ戻っていった。
ひとりは、歳は20代後半と思われる、抜群のスタイルを誇る女性だ。
腰まで届く長いストレートの黒髪が風になびき、金色の瞳が妖しく輝いている。
深紅の唇は見る者を誘惑し、透き通った白い肌は人形のような美しさを持つ。
膝上のミニスカートに黒いドレスをまとい、肩を半ば露わにしたショールがその魅力を一層引き立てていた。
背中から足首までを覆う上着は、まるで舞台衣装のように印象的だ。
彼女は黒い日傘を優雅にさし、黒いベールをかぶり、黒いブーツで歩いていた。
その姿は、貴族の令嬢のようでもあり、一流の娼婦のようでもあった。
もう一人は、10代後半の少女のように見えた。
金髪に翠の瞳、健康的な白い肌を持ち、その体はスラリとした細身で、細長い手足が特徴的だった。
耳は尖っていて、エルフだと一目で分かった。
彼女の衣装は、白地に金の織り込みが施された薄い生地で作られた、上はタンクトップ風、下はミニスカートにショートパンツ風の服を身に纏っていた。
銀のティアラが彼女の高貴さを引き立て、腰には金色の剣がしっかりと刺されていて、その姿は物語の中の剣士のようだった。
彼女たちの行く手に、五人の柄の悪い男たちが立ちはだかった。
先頭の男はニヤつきながら、腕を組んでいた。
「お嬢さん方、天気もいいし、俺たちと遊ばないか?」
二人の女性は無視して、男たちの横を通り過ぎようとした。
すると、男の表情が険しくなり、黒服の女の腕を掴んだ。
「おい、無視するとはいい度胸だな。痛い目に遭いたいのか?」
黒服の女は小さくため息をついた。
その瞬間、五人の男たちは一斉に空中へ舞い上がり、地面に叩きつけられた。
「まったく、実力の差も分からねえバカには反吐が出る」
いつの間にか、金髪の少女が黒服の女の前に立っていた。
倒れた男の一人に唾を吐き捨てる。
黒服の女はもう一度ため息をついた。
「シリル、暴力はダメだって言ったでしょ。それに言葉遣い」
「だってさ、ゼノア姉ちゃん。こんな奴ら、結局最後は暴力沙汰になるじゃん」
ゼノアは静かにため息をつきながら首を横に振った。
「それでも、最初は話し合いが大切よ。それが人間というものよ」
「あぁ、うるせぇな」
次の瞬間、シリルは地面に叩きつけられていた。
「い、いてぇ!暴力反対!」
一方、倒れていた男たちが目を覚まし始めた。
頭を振りながら立ち上がろうとするが、まだふらついている者もいる。
「くそ……てめぇ、よくもやりやがったな!」
怒り狂った男が殴りかかろうとした時、男たちは突如、重圧に押しつぶされるように地面に倒れ込んだ。
最後まで踏ん張っていたボスらしき男も、ゼノアの前で崩れ落ちる。
ゼノアは微笑みながら男の耳元で囁いた。
「今回は初めてだから見逃してあげる。でも、次は命の保証はないわよ」
男はその言葉を聞くと、白目をむいて気絶した。
シリルがぶつぶつと不満を漏らした。
「結局、暴力で解決じゃん……ゼノア姉ちゃん」
「話し合いができないのなら、それはもう人ではないわ」
「なんだよ、それ……」
シリルは納得いかないという顔をして、ゼノアの後について歩いて行った。
彼女たちが目指していたのは、バステトという町だった。ボルダイン国、ダドン辺境伯領にある小さな田舎町だった。
二人は町の入り口に差し掛かった。
「私は孤児院に真っ直ぐ行くけど、シリルはどうする?」
ゼノアが肩越しに問いかけると、シリルは上目遣いで少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「冒険者ギルドで討伐依頼でも見てこようかな。面白い仕事があれば、やってもいい?」
ゼノアはクスッと笑った。
「普段もそのくらい可愛いく振舞ってくれたらいいのに。狩り過ぎないように、気をつけてね」
「は~い、ゼノアお・ね・え・さ・ま!」
シリルはおどけた調子で答え、二人はそれぞれの道を歩き出した。
シリルは冒険者ギルドの重たい扉を押し開け、中に入った。
一年ぶりに訪れたギルドは昼前のせいか、少し静まり返っていた。
数人の冒険者たちが彼女に気づき、驚いたような表情で目をそらした。
「げ、暴風!」「もう1年経つのか」「知らんぷり、知らんぷり」
冒険者たちのこそこそした態度を気にも留めず、歩いて行く。
「ふぅん、相変わらずだね」
掲示板に近づき、依頼を眺めていた時、後ろから声をかけられた。
「お嬢ちゃん、一人か? 俺たちと食事でもどうだい?」
シリルは振り返り、にっこり笑って奥のテーブルを指さした。
「奢ってくれるなら、考えてもいいよ」
「おう、いいぜ!」
彼女と男たちがテーブルに向うと、ギルド内の空気は一層ざわつき始める。
別の冒険者が小声でつぶやいた。
「またカモが引っかかったな……毎年恒例のイベントだ」
「まずはエールで乾杯だ!」
「乾杯!」
「おっ、いい飲みっぷりだな。もっとエールを持ってこい!」
エールが何杯も空になるころ、男たちはすっかり酔い、シリルに寄りかかるように近づいてきた。
「なあ、もっと一緒に楽しみたいなら、俺たちの宿に来ないか?」
シリルは笑顔を崩さず、彼らを挑発するように答える。
「飲み比べで勝てたらね。ただし、私が飲み干したら、あなたたちも同じように飲むこと。飲めなかったら、負けね」
「面白え、負けて逃げ出すなよ!」
「もちろん。さあ、エールをどんどん持ってきて」
1時間後、男たちはテーブルに崩れ落ちていた。シリルは涼しい顔で立ち上がり、軽く手を振った。
「ありがと。奢ってくれて。それじゃ、さようなら」
ギルドの中はざわめきが止まらなかった。
「暴風のエルフ……」「漆黒はいっしょじゃないのか?」「教会だろ?」
この町の冒険者ギルドで、彼女たちは「漆黒の魔女と暴風のエルフ」と呼ばれていた。
暴風エルフことシリルは精霊のおかげで、どんなに飲んでも泥酔するこがなかったのだ。
彼女はこの手で、毎年ただ酒ただ飯を楽しんでいた。
一方その頃、ゼノアは孤児院に到着していた。
小高い丘の上にある、寂れた教会は、いつものようにひっそりとしていたが、その横に併設された孤児院から子供たちの元気な声が漏れてきていた。
茶色の巻き髪の女の子が手を振って走り寄り、彼女に抱きついた。
「ゼノアお姉ちゃん! 久しぶり!」
「ミミ、元気にしてた?」
「うん!シリルお姉ちゃんは?」
「今、狩りに行ってるから、そのうち来るわよ」
「わ~い!」
子供たちの歓声と共に、ゼノアは笑顔を浮かべたが、その時、不穏な声が響いた。
「おい、そこのガキども!旦那様がお呼びだ!」
ゼノアは背後から迫る男たちにゆっくりと振り返り、子供たちを守るように立ちふさがった。
「何の用ですか?」
「そのガキどもが、旦那様にぶつかってきて、旦那様が怪我されたんだ」
「だから今から旦那様のところに謝りに連れて行くんだよ」
「本当なの? ミミ?」
「ちがうもん!遊んでたら、怖いおじさんがやって来たの。だから急いで逃げただけ」
男が大声で叫んだ。
「ああ? てめえらが大人しくしないから旦那様が転んで怪我しちまったんだろうが」
「きゃ」
子供たちがビックリして声を上げた。
ゼノアは冷ややかな目で笑った。
「まあ、転んで怪我しちゃうなんて、ずいぶんとひ弱な方ですね」
「なんだと、このアマ!」
ゼノアは子供たちを庇った。そして、一歩前に出た。
「それに、うちの子が人様にご迷惑をかけることはないはずです。お話なら私が伺いましょう」
チンピラたちのボスとおぼしき男が、ゼノアを睨みつけた。
「あんた、この子らのパトロンかい?」
「ええ、そうですよ」
男は辺りを見回し、不敵に笑った。
「確かに金持ちみたいだが、護衛の一人も連れてきていないとは不用心すぎるぜ」
別の男も強気になって前に出た。
「痛い目に会いたくなかったら、ささっと帰りな」
ゼノアはさらに一歩前に出た。
「あなたたちこそ、痛い目に会いたくなかったら、ささっと帰りない」
男たちの顔色がさっと変わった。
「後悔するなよ」
男たちは殴りかかったが、次の瞬間には皆投げ飛ばされていた。
ゼノアはボスとおぼしき男に近づいて、片手で持ち上げ鳩尾に膝蹴りを入れた。
男は苦痛に顔を歪めて気絶した。
ゼノアは周りの男たちを睨みつけた。
「2度と来ないで下さい」
男たちは、敵わないと思い、一目散に逃げていった。
しばらくしてシリルが大きなイノシシの魔物を3匹抱えてやってきた。
「グレーターボア3匹を狩ってきたよ。今夜はイノシシ鍋だ!」
「シリルお姉ちゃん、すごい!」「やった~お肉だ」
「なら、さっさとギルドに卸してきなさい」
「あいよ。じゃあ行ってくるね」
「みんな、お昼ご飯にしましょう」
ゼノアは、微笑みながら子供たちを連れて孤児院へ戻っていった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる