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少女の力
6 伸ばした手
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「どういうこと——っぐ」
タクトはフリギアとカバンを掴んで窓から飛び降りた。
「あの小娘、記憶でも戻ったのか」
どうやらそうらしい。星睨む空下、風が急き立てるように吹きつける。
石畳に立ち耳を澄ましてみるものの、誰かが逃げるような音は聞こえない。
「どこか解ったか」
「いや、ダメだ。流石に街の外に出たりは……」
していない、と言い切りたかった。しかし昨日の朝、どこから現れたのかさえ分からないのだ。既にこの街から消えていたとしても——。
「フリギアはそっちを!」
力強く言うと、市場の方向へと駆けていく。
「まったく、たかが玉ひとつなど……」
夜の街がよく見える。
夜目が利く。月明かりだけの夜道を、普通の人間よりも速く走る。この身体であることに、これほどまでに感謝したことは無い。
この街から夜に抜け出すことはそう簡単ではない。門を介さないのであれば城壁を登る他はない。そもそも、平たい脚で街を駆け抜けるには、この街は大きすぎる。
宿からできるだけ離れた場所で一晩明かそうとでもしていようか。
市場の通りに着く。ガス灯が幾らか灯っている。
通りを照らすそれとは異なり、酒場の誘導灯としての役割の強いガス灯だが、辛うじて人が駆けることのできる程だろう。
逆に、ガス灯が消えている時間というのは、街の灯りは家のものを除いて点いていることはない。
(明るい方に逃げていったか?)
地面を蹴って点々と灯るガス灯を追い越していく。
聞こえる音は酒場の喧騒と自分の足音。それ以外に、ほんのかすかな音が前方から聞こえてくる。姿はまだ見えない。
自分の靴の音が気になった。せめて脱いでくれば、靴を履いているよりも気づかれにくかっただろうに。
——見えた。
道の直線の先、星の光ほどの小さな人影が動いている。それは確実に近づいているが、動きは確かに自分の方から走って離れようとしている。
人影がこちらを振り向く。少しずつ驚いた素振りを見せ、さっきよりも速く駆けていく。
もしこのまま灯りのない所まで走り切れれば、夜目の働くタクトの方が有利だ。
しかし、体力は既に限界だった。
それを悟られないよう、できる限り速度を落とさないように耐える。
シエナは2度こちらを振り向いた。距離がかなり詰められていたことに驚いたのだろう。しかし、もう距離を詰められる気がしない。それでも追いつかれるかもしれないという不安を与えるには十分だった。
シエナは走りながらこちらに手を伸ばした。
それは、あの時と同じ。魔法が飛んでくるのを警戒する。
疲れ切った脚ではまともには避けられない。まだある距離を頼りにするほかない。
注視するあまり、明らかに速度が落ちたのに気づいた。その時、シエナは伸ばした手を引っ込めた。
——躊躇った?
いや、ブラフか。それとも魔力が戻っていないのか。
どれにせよ、止まりかけた脚を再び動かすことは難しかった。少しでも休まなければ、追うことは叶わない。
しかしシエナが逃げるように屋根の上へと登る姿が見えた。どうやらこちらの体力が切れたことには気づいていないらしい。
シエナを追って近くの家の上へ飛び上がる。
屋根の上は月明かりに照らされ、死角のひとつもないように思えた。
視界を遮るものは家々の煙突、教会の尖塔くらいなもの。何かが動けばすぐに判別はつく。
登った家の煙突の裏に隠れる。深呼吸をして再びの追駆に備える。聴覚を研ぎ澄まし、小さな音ひとつ聞き逃さないように集中する。静寂は変わらない。
(まさか、このまま朝までってことはないよな)
潜んでいる間に眠られて、朝にでもなろうものならばそれは「詰み」だ。今すぐにでも動いてくれることを願う。
息が整ったことも忘れて空気の振動に耳を尖らせる。己の心臓の鼓動さえも大きく聞こえた。
カッと小さく、石がぶつかるような音がした。
煙突裏から飛び出し音の方を向く。間違えようがない。月に明るく照らされた人の姿がはっきりと見えた。
姿めがけて、力いっぱい屋根を蹴り駆け出した。
地面を走るよりも差は大きく縮まり、すぐに影の細部を捉えられるほどになった。屋根の上ではタクトに圧倒的に利があった。ましてや相手の知らぬ街の屋根の上など、人の運動能力では比べ物にならない。
(そろそろか……)
差し迫る大通り。横幅を飛び越えるのは楽なものでは無い。そこを飛び越えようとして失敗するか、通りへ降りて逃げるか。どちらにせよそこで速度が落ちた時に捕まえる。よほど特殊な動きをしなければ上手くいくはずだ。
大通りが眼前に達した。シエナは屋根の端を大きな音がするほど強く蹴った。失敗——しない。
「へえ……できる」
普通の人にできる芸当ではない。きっと魔法でも使ったのだろう。
シエナの蹴ったのと同じ場所を蹴り、少女のいる所へと跳ぶ——少女が逃げ走らず、今いる所へ。
シエナは対する屋根の端で、片足を軽く浮かせて蹴りの構えをしているのが、タクトの瞳に確かに映った。
「いっ——!」
どうして逃げていないのか、そんな疑問を抱く余地もなく、蹴りを恐れてまぶたを閉じる。
ブンッ、と空を切る音が耳の間近、頭の上で鳴った。上手く避けたのか、たまたま外れたのかは分からない。
体勢が悪く上手く飛び移れないと悟り、家の壁を蹴って通りへと降りる。
「……死ぬかと思った」
胸を押さえ、心臓の鳴動から一応生きているらしいと感じ、切れかけた息もそのままに屋根へと跳ぶ。
が、そこに姿はない。それでも走る音は聞こえた。
「っ! そっちか」
すぐ横の路地裏を走る姿が見えた。
月明かりしか当てのない路地では走るのも楽ではないようで、本来ならばさして追いつくのに難はない。しかし、疾走を繰り返しているタクトの脚ではそれすらも敵わない。息を整えようにも、路地裏では大通りのように見つけられる保証は全くない。嫌でも追い続けねばならないのだ。
今この時間が昼ではないということだけが救いだ。
幸い、この街の造りは単純である。
東西と南北に伸びる軸道、その中心を含めたいくつかの街の地点を中心とした放射状の道。追うだけであれば難しくない。強いて挙げれば東にそびえる城に逃げ込まれれば追跡は困難だが、今向かっているのは北西、屋敷に連なる工業区。
見失う心配はない、と信じたい。
この先すぐ、家の峰を越えれば工業区の手前の川に続く。そこでの戸惑いが勝負。というよりも、そこで捕まえ損ねたら体力は続かない。今だって、明日に残る疲労を無視しているのだから。
壁の連続を抜けた。シエナの脚が一瞬止まった。
勝機はこのほかにはない。
腕だろうと脚だろうと、掴んでしまえばこちらのものだ。
シエナの腕目掛けて手を伸ばした。しかし、身体の違和感に気づいた。
捕まえようとするにはあまりにも遅い。少女の疲労も表に現れていたが、タクトのものはそれ以上。難なく後ろにかわされてしまう。
もう一度手を出した。さっきよりも深く。
またしても避けられたが、足を滑らせたかシエナの体勢が崩れる。
——疲労か。
違った。シエナの背後には川。不気味に揺れる月影の映る水を湛える川に吸い込まれる身体。
「——手!」
咄嗟に手を差し伸べる。疲労など忘れ、さっきより速く。
突然の状況に、シエナはその手が見えるのだろうか。反応できるか。そんなものはどうでも良い。
タクトの手に、確かにシエナの手の感触があった。
それを引っ張れば——そうするには脚の力は全く足りず。
「あっ」
タクトの眼にも水が映った。
——不運が続く。北西の方にはもう決して近づかないようにしよう。
夜中の川に、音とともに水柱が立った。
タクトはフリギアとカバンを掴んで窓から飛び降りた。
「あの小娘、記憶でも戻ったのか」
どうやらそうらしい。星睨む空下、風が急き立てるように吹きつける。
石畳に立ち耳を澄ましてみるものの、誰かが逃げるような音は聞こえない。
「どこか解ったか」
「いや、ダメだ。流石に街の外に出たりは……」
していない、と言い切りたかった。しかし昨日の朝、どこから現れたのかさえ分からないのだ。既にこの街から消えていたとしても——。
「フリギアはそっちを!」
力強く言うと、市場の方向へと駆けていく。
「まったく、たかが玉ひとつなど……」
夜の街がよく見える。
夜目が利く。月明かりだけの夜道を、普通の人間よりも速く走る。この身体であることに、これほどまでに感謝したことは無い。
この街から夜に抜け出すことはそう簡単ではない。門を介さないのであれば城壁を登る他はない。そもそも、平たい脚で街を駆け抜けるには、この街は大きすぎる。
宿からできるだけ離れた場所で一晩明かそうとでもしていようか。
市場の通りに着く。ガス灯が幾らか灯っている。
通りを照らすそれとは異なり、酒場の誘導灯としての役割の強いガス灯だが、辛うじて人が駆けることのできる程だろう。
逆に、ガス灯が消えている時間というのは、街の灯りは家のものを除いて点いていることはない。
(明るい方に逃げていったか?)
地面を蹴って点々と灯るガス灯を追い越していく。
聞こえる音は酒場の喧騒と自分の足音。それ以外に、ほんのかすかな音が前方から聞こえてくる。姿はまだ見えない。
自分の靴の音が気になった。せめて脱いでくれば、靴を履いているよりも気づかれにくかっただろうに。
——見えた。
道の直線の先、星の光ほどの小さな人影が動いている。それは確実に近づいているが、動きは確かに自分の方から走って離れようとしている。
人影がこちらを振り向く。少しずつ驚いた素振りを見せ、さっきよりも速く駆けていく。
もしこのまま灯りのない所まで走り切れれば、夜目の働くタクトの方が有利だ。
しかし、体力は既に限界だった。
それを悟られないよう、できる限り速度を落とさないように耐える。
シエナは2度こちらを振り向いた。距離がかなり詰められていたことに驚いたのだろう。しかし、もう距離を詰められる気がしない。それでも追いつかれるかもしれないという不安を与えるには十分だった。
シエナは走りながらこちらに手を伸ばした。
それは、あの時と同じ。魔法が飛んでくるのを警戒する。
疲れ切った脚ではまともには避けられない。まだある距離を頼りにするほかない。
注視するあまり、明らかに速度が落ちたのに気づいた。その時、シエナは伸ばした手を引っ込めた。
——躊躇った?
いや、ブラフか。それとも魔力が戻っていないのか。
どれにせよ、止まりかけた脚を再び動かすことは難しかった。少しでも休まなければ、追うことは叶わない。
しかしシエナが逃げるように屋根の上へと登る姿が見えた。どうやらこちらの体力が切れたことには気づいていないらしい。
シエナを追って近くの家の上へ飛び上がる。
屋根の上は月明かりに照らされ、死角のひとつもないように思えた。
視界を遮るものは家々の煙突、教会の尖塔くらいなもの。何かが動けばすぐに判別はつく。
登った家の煙突の裏に隠れる。深呼吸をして再びの追駆に備える。聴覚を研ぎ澄まし、小さな音ひとつ聞き逃さないように集中する。静寂は変わらない。
(まさか、このまま朝までってことはないよな)
潜んでいる間に眠られて、朝にでもなろうものならばそれは「詰み」だ。今すぐにでも動いてくれることを願う。
息が整ったことも忘れて空気の振動に耳を尖らせる。己の心臓の鼓動さえも大きく聞こえた。
カッと小さく、石がぶつかるような音がした。
煙突裏から飛び出し音の方を向く。間違えようがない。月に明るく照らされた人の姿がはっきりと見えた。
姿めがけて、力いっぱい屋根を蹴り駆け出した。
地面を走るよりも差は大きく縮まり、すぐに影の細部を捉えられるほどになった。屋根の上ではタクトに圧倒的に利があった。ましてや相手の知らぬ街の屋根の上など、人の運動能力では比べ物にならない。
(そろそろか……)
差し迫る大通り。横幅を飛び越えるのは楽なものでは無い。そこを飛び越えようとして失敗するか、通りへ降りて逃げるか。どちらにせよそこで速度が落ちた時に捕まえる。よほど特殊な動きをしなければ上手くいくはずだ。
大通りが眼前に達した。シエナは屋根の端を大きな音がするほど強く蹴った。失敗——しない。
「へえ……できる」
普通の人にできる芸当ではない。きっと魔法でも使ったのだろう。
シエナの蹴ったのと同じ場所を蹴り、少女のいる所へと跳ぶ——少女が逃げ走らず、今いる所へ。
シエナは対する屋根の端で、片足を軽く浮かせて蹴りの構えをしているのが、タクトの瞳に確かに映った。
「いっ——!」
どうして逃げていないのか、そんな疑問を抱く余地もなく、蹴りを恐れてまぶたを閉じる。
ブンッ、と空を切る音が耳の間近、頭の上で鳴った。上手く避けたのか、たまたま外れたのかは分からない。
体勢が悪く上手く飛び移れないと悟り、家の壁を蹴って通りへと降りる。
「……死ぬかと思った」
胸を押さえ、心臓の鳴動から一応生きているらしいと感じ、切れかけた息もそのままに屋根へと跳ぶ。
が、そこに姿はない。それでも走る音は聞こえた。
「っ! そっちか」
すぐ横の路地裏を走る姿が見えた。
月明かりしか当てのない路地では走るのも楽ではないようで、本来ならばさして追いつくのに難はない。しかし、疾走を繰り返しているタクトの脚ではそれすらも敵わない。息を整えようにも、路地裏では大通りのように見つけられる保証は全くない。嫌でも追い続けねばならないのだ。
今この時間が昼ではないということだけが救いだ。
幸い、この街の造りは単純である。
東西と南北に伸びる軸道、その中心を含めたいくつかの街の地点を中心とした放射状の道。追うだけであれば難しくない。強いて挙げれば東にそびえる城に逃げ込まれれば追跡は困難だが、今向かっているのは北西、屋敷に連なる工業区。
見失う心配はない、と信じたい。
この先すぐ、家の峰を越えれば工業区の手前の川に続く。そこでの戸惑いが勝負。というよりも、そこで捕まえ損ねたら体力は続かない。今だって、明日に残る疲労を無視しているのだから。
壁の連続を抜けた。シエナの脚が一瞬止まった。
勝機はこのほかにはない。
腕だろうと脚だろうと、掴んでしまえばこちらのものだ。
シエナの腕目掛けて手を伸ばした。しかし、身体の違和感に気づいた。
捕まえようとするにはあまりにも遅い。少女の疲労も表に現れていたが、タクトのものはそれ以上。難なく後ろにかわされてしまう。
もう一度手を出した。さっきよりも深く。
またしても避けられたが、足を滑らせたかシエナの体勢が崩れる。
——疲労か。
違った。シエナの背後には川。不気味に揺れる月影の映る水を湛える川に吸い込まれる身体。
「——手!」
咄嗟に手を差し伸べる。疲労など忘れ、さっきより速く。
突然の状況に、シエナはその手が見えるのだろうか。反応できるか。そんなものはどうでも良い。
タクトの手に、確かにシエナの手の感触があった。
それを引っ張れば——そうするには脚の力は全く足りず。
「あっ」
タクトの眼にも水が映った。
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