正義の味方は野獣!?彼の腕力には敵わない!?

すずなり。

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お泊まり。

美悠「泊まるって・・・・」

雄飛「送らせてくれないなら・・・俺はソファーでいいし。美悠はこのベッド使って。俺、明日は仕事あるから早くてもいいなら朝に送ってくし。」

美悠「!?・・・私がソファー使う・・・!」

雄飛「そんなことさせれるわけないだろ?」

美悠「でも・・・・!」


雄飛「じゃあ・・・・一緒に寝る?」




美悠は『こう』と決めたら譲らない。

襲うつもりはないけど・・・美悠をソファーになんかで寝させるわけにはいかないから・・・こうするしか道はなかった。




美悠「い・・・一緒に!?」

雄飛「一緒にベッドで寝たらいいだろ?それとも一緒にソファーで寝る?」

美悠「う・・・・」

雄飛「歯ブラシは新しいのがまだあったはず。洗顔は俺のを使って?パジャマも・・・俺の新しいの出すから。」




俺は洗面所にいき、買い置きの歯ブラシを出す。

新しい服は寝室に置いてあるからそれを取りに行き、洗面所に置いた。

自分の顔を洗って歯磨きを済ませて・・・美悠を呼んだ。




雄飛「美悠ー、用意できたよー。」



美悠は俺の声に、申し訳なさそうに洗面所まで来た。

そんな美悠に新しい服を手渡す。




雄飛「着替えたら寝室においで。・・・なんもしないから・・。」





美悠を置いて、俺は寝室に戻った。

美悠が怖がらないように・・・ベッドの端っこで寝っ転がる。




雄飛「キスも初めてだったもんなー・・・まぁ、焦る意味もないし。」




抱きたいのは山々だけど、美悠を怖がらせるわけにはいかない。

それに俺自身も病み上がりだ。



雄飛「うつすわけにもいかないし。」



そんなことを考えてる時、寝室のドアがガチャ・・・と開いた。

入ってきたのはもちろん美悠だ。



美悠「服とか・・・ありがとう。」

雄飛「どういたしまして・・・・・・・----っ!?」

美悠「ごめん・・・服がおっきすぎて・・・・ズボン止まんなかった・・。」





俺のTシャツをワンピースのように着てる美悠。

きれいな太ももに・・・目のやり場に困る。





雄飛「俺・・やっぱソファー行ってくる・・・。」




そう言ってベッドから出ようとしたとき、美悠が踵を返して寝室から出て行こうとした。




美悠「私がソファーにいく・・・!」

雄飛「・・・・わかった、一緒に寝るから・・。」



そう言って背を向けるようにして横になると、美悠がベッドに入ってきた。

布団の動きから・・・美悠の小ささがわかる。




雄飛(耐えろ・・・頑張れ、俺・・・。)




美悠を見ないようにして、背を向ける。

ベッドのギリギリ端っこで横向きになってると・・・俺の背中に何かがあたった。

・・・あたるものなんて一つしかない。

これは・・・美悠だ。




雄飛「--っ!・・・美悠・・。」

美悠「・・・落ちちゃう・・よ?」

雄飛「わかってるよ・・・。早く寝な。」

美悠「うん・・・。」





必死に耐えながらベッド脇にある棚を見つめる。

じーっと見つめ続けて耐えた。




どれくらいの時間が経ったのかわからないけど、気がつけば・・・すぅすぅと、美悠の寝息が聞こえ始めてきた。

そーっと体を捻ってみると・・・俺の枕のカバーをきゅっと握ったまま寝てる美悠の姿が目に入る。

その姿があまりにもかわいくて・・・俺は美悠を抱きしめた。




雄飛「もー・・・どんだけかわいいんだよ・・・。」

美悠「・・・zzz。」





小さな頭を俺の腕の上に乗せ、抱きしめ直す。

美悠の足の間に自分の足を滑り込ませて・・・俺も眠りについた。








ーーーーーーーーーー







翌朝・・・





美悠「三門さん?三門さーん?朝だよー?」

雄飛「ん・・・?」




身体を揺さぶられ、俺は目が覚めた。

寝室のカーテンは開け放たれ、いい匂いが鼻をくすぐる。




美悠「おはよ。体調はどう?」

雄飛「美悠・・・。もう平気・・・。」




ベッドから体を起こすと、美悠は昨日着ていた服に着替えていた。

髪の毛も・・・ゆるくふわっと一つに結ばれている。




雄飛「今何時?」

美悠「6時半ー。」

雄飛「そっか。起こしてくれてありがと。」




二人で寝室から出てリビングに向かう。

それにつれていい匂いが・・・濃くなっていく。




雄飛「この匂い・・・。」

美悠「あ・・・食べれるかどうかわかんなかったけど朝食作った。ごめんね?冷蔵庫のもの使って・・・。」

雄飛「それはいいけど・・・・。」




ろくなものがなかったはずだ。

冷蔵庫に残ってたのは野菜が少しと・・・パンくらい。

野菜もカレーを作った時の残りだ。




美悠「泊まるって分かってたら家から持って来たんだけど・・・。」




ダイニングのテーブルに置かれてたのは・・・トーストとスープ。

具だくさんの・・・コンソメスープだった。




雄飛「え!?うちの冷蔵庫、こんなに野菜あった!?」

美悠「そんなになかったけど・・・二人分くらいにはなったよ?食べれそう?」

雄飛「食べる食べる・・・!喜んで食べる!」




椅子に座って二人でいただきますをする。




美悠「ふふ。・・・いただきます。」

雄飛「いただきます。」




ほかほかと湯気の立つスープをスプーンですくって一口飲む。

ほわっと・・・野菜の甘みが口の中に広がった。





雄飛「うま・・・。」

美悠「ベーコンとか入れたらよかったんだけど・・・もしお腹の調子が悪かったら油はあんまりよくないし・・?でも和食にするにもお味噌もなかったし・・・。」

雄飛「調味料は基本的に何もないんだよ・・・。外食か・・・買ってきたのを食べてるから・・・。」

美悠「外食もおいしいよねー。」





ぱくぱくと食べ進める美悠。

思いのほか美悠の手料理を食べれて嬉しかったけど・・・俺は美悠に聞きたいことがあったことを思い出した。

それは・・・・




雄飛「美悠、どうやってここまで来た?」

美悠「え?歩いて?」

雄飛「そうじゃなくて・・・俺んち、教えてなかっただろ?」




教えてないのにここまでこれるはずがない。





美悠「あー・・・や・・ました?さんに教えてもらった・・・。」

雄飛「あぁ、それでか。」

美悠「勝手に押しかけてきて・・・怒って・・る・・?」

雄飛「まさか。でも・・・・美悠が来るならもっと片付けとけばよかったな。」




体調が悪かったとはいえ、散らかり放題だった部屋。

美悠が・・・片付けてくれた。




美悠「私は別に・・・ってか、勝手に片付けてごめんなさい・・・。」





しゅんとしてしまう美悠。

一緒に暮らせれたら・・・朝から晩まで美悠のことを離さないのに・・・とか思ってしまう。





雄飛「助かったよ、ありがとう。」

美悠「!!」




そう言うと美悠の表情が一気に晴れた。




雄飛(ほんと素直に表現するなぁ・・・。)



全ての感情が表に出てしまう美悠。

他の男に手を出されないか心配になりながらも・・・この笑顔を独り占めできてることが嬉しかった。




美悠「あ、三門さん、仕事何時から?」

雄飛「7時半。もうそろそろ出ないといけないから・・・着替えてくる。」





そう言って残ってたご飯を全部口に放り込んだ。




雄飛「ごちそうさま。あとは帰ってきてから片付けるから・・・置いといて?美悠も支度しな?」

美悠「はーい。」




俺は洗面所にいき、顔を洗う。

歯磨きもして・・服を着替えて・・・リビングに戻ると、ダイニングのテーブルがキレイに片付けられていた。





雄飛「・・・美悠?」

美悠「なにー?もう出るー?」




声が聞こえたのはベランダだ。

干しておいたはずのない洗濯を・・美悠が取り込んでる。




雄飛「洗って・・くれたのか?」

美悠「うん。昨日だけど・・・雨も降らなかったし。乾いたよ?」





そう言ってちゃちゃっと畳んでソファーに置いた。



美悠「どこにしまうのかわかんないからここに置いとくね?」

雄飛「あ・・・あぁ、ありがとう。」




美悠は持ってきてくれた土鍋を大きめのバッグにしまい、自分の鞄を手に持った。

今日は日曜日。

美悠は・・・大学が無い。




雄飛「送ってく。」



そう言うと美悠は手をぶんぶんと振って断ってきた。



美悠「もう明るいから大丈夫だよ?三門さん、お仕事遅刻するよ?」

雄飛「往復するくらいなら大丈夫。」

美悠「大丈夫だってば・・・!」

雄飛「・・・・わかった。じゃあ途中まで。」




決めたことは譲ってくれないから、途中まで送ることで譲歩してもらった。

ほんとは送りたいのに・・・。





雄飛「また・・・遊びにおいで?」




玄関を閉めながら言うと、美悠は嬉しそうに・・・ほんとに嬉しそうに笑った。



美悠「うんっ!」

雄飛「---っ!・・・次は襲われる覚悟して来いよ?」




そう言って美悠をアパートの近くまで送り、俺は出勤した。















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