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パーティー。
美悠「おかえりっ!パパっ!ママっ!」
車は玄関の前で止まり、執事がドアを開けた。
パパとママが降りてきて、私は二人に駆け寄った。
パパ「ただいま、美悠。しっかり勉強してたか?」
ママ「あなた!それより聞くことがあるでしょ?・・・彼とは仲良くしてる?」
美悠「・・・へへっ。この前、三門さん、大会で入賞したよ?警察官さんたちの中でする大会なんだけどね。」
ママ「すごいじゃない!もっと話、聞かせて?」
美悠「もちろんっ。」
私はパパとママと一緒に家に入った。
リビングでくつろぎながら、学校の話や三門さんとの話をたくさんした。
デートで行ったところや、朝飛くんと公園に行ったこと、学校では栄養学の勉強のほかに、ほかの講義を取ろうかどうか考えてることなど。
パパ「講義は取り放題だろ?」
美悠「うん。かぶらないようにして計算して取ってるよー。」
ママ「そんなに勉強して・・・卒業したら仕事するの?」
美悠「するよ?就職活動もするし・・・。」
前々から考えてた通り、病院か、トレーニング施設で管理栄養士として働きたいと思っていた。
でも・・朝飛くんと出会ってから、幼稚園関係の・・・給食の管理栄養士も視野に入り始めていた。
小さい子供たちの、大きくなる身体を作るのも『食』が関係してる。
そっちも興味が出てきていたのだ。
パパ「就職するのは・・・三門くんは知ってるのか?」
美悠「知ってると・・・思うけど・・・。」
ママ「このまま一緒にいるなら・・・相談はしておいた方がいいんじゃない?」
美悠「うーん・・・わかった、聞いてみるー。」
そのあとも私は話を続けた。
パパやママの海外の話も聞きながら、いつの間にか夕食の時間になっていて・・・ご飯を食べながらも私たちのお喋りは止まらなかった。
パパ「・・・あ、そうそう。言うの忘れてたけど・・・明日、ホテルでパーティーがあるから一緒に行こうな。」
美悠「!!・・・・さっき運転手から聞いたんだけど・・・なんのパーティー?」
ママ「かりんちゃんのところと共同経営することになったのよ。まだ一部で試験的だけどね。」
美悠(湊さんだ・・・!)
私とのお見合いっぽい集まりの時に湊さんが言ってたことを思い出した。
『びっくりするほどの『黒』出して見せますよ』
美悠「あの言葉・・・ほんとにしたの・・?」
パパ「湊くんはすごいからねー。まぁ、徐々に収益が上がっていくと思うよ。」
美悠「すごい・・・。」
ママ「ママは三門さんがうちを継いでくれてもいいけど・・・。」
美悠「それはないよ。」
三門さんは警察官であることを誇りに思ってる。
彼は彼なりに目標があってこの職業についてる。
それを私の家の都合で変えてもらうなんてこと・・・できない。
パパ「・・・まぁ、うちのことは心配なんてしなくていいから。」
美悠「・・・ふふっ。ありがとっ。」
ママ「美悠はほんと幸せそうに笑うわねぇー・・・。」
美悠「・・・へへっ。」
久しぶりの家族そろってのご飯。
私は幸せを感じながらご飯を食べ進めた。
人に作ってもらうご飯は美味しくて・・・いくらでも食べれそうになる。
美悠(私も三門さんに作ってあげたいなー。)
そんなことを思いながら、私はパパとママとの食事を楽しんだ。
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
翌日・・・
メイド「美悠さまっ、今日のドレスですよーっ。」
メイド「アクセサリーも可愛いですよーっ。」
そう言ってウキウキしながら私の部屋に入ってきたメイドたち。
そのドレスは白のオフショルダーで・・・ところどころに赤いリボンがついていた。
ミニ・・・とはいかないけど、膝上くらいのスカート丈で、大人しめなデザインだった。
美悠「うわ・・・めっちゃ可愛いんだけど・・・。」
メイド「もう美悠さまも成人してますからねーっ。大人の色気ですねっ。」
美悠「いや、そんなものあるとは思えないんだけど・・・。」
私はメイドたちから服を受け取って、着替えをした。
背中ファスナーはじぶんではうまく上げれないから手伝ってもらいながら・・・。
メイド「髪の毛はアップにしましょうねー。」
美悠「任せるよー。」
着替えが終わるとドレッサーの前に連れて行かれ、髪の毛のセットが始まる。
その間もメイクをされ・・・髪飾りを考えられ・・・もうされるがままだ。
メイド「こっちかな・・・いやっ、こっちがいいかも・・・!」
美悠「好きにしてー。」
髪の毛を三つ編みにしてまとめていくのが、鏡越しに見える。
器用にいくつもの束に分けて編まれていき・・・ピンで留めあげられていった。
美悠「自分じゃできない編みかただよねー・・・。」
真後ろがどうしても見えないから、上手く編み込みができない。
これは・・・人の手を借りたほうがきれいにできる。
メイド「美悠さまの髪の毛、長いから楽しいですよー。」
されるがままの状態で待つこと小一時間。
セットがすべて終わって、私は自分の部屋を出た。
ーーーーーーーーーー
パパ「お、うちの美悠は世界一可愛いな。」
ママ「あなた・・・なにを当たり前のことを言ってるの?我が子が一番かわいいに決まってるでしょ?」
部屋を出た私は玄関ホールでパパとママと合流した。
パパはタキシードを着ていて、ママは・・・着物だった。
深い赤色の着物に、金の刺繍が入っていて・・・豪華にも見えるけど、派手ではない。
美悠「ママ、きれいー・・・。」
ママ「あら、ありがとう。美悠も可愛いわよ?」
美悠「ドレスが可愛いんだよ?」
ママ「ふふ、そうねー。」
私とパパとママは、家を出て車に乗り込んだ。
今日の車はうちで一番大きい車・・・リムジンだ。
後部座席はかなりゆったりめで・・・広々と座ることができる。
パパ「美悠は三門くんとデートするとき車かい?」
私を挟むようにして座ってるママとパパ。
左隣に座ったパパが私に聞いてきた。
美悠「車で行くことが多いかなー・・。電車で行くこともあるよ?駅から近いとことかは電車かも。」
ママ「いいわねー。」
パパ「まぁ、警察官なら危ない運転はしないだろうし・・・大丈夫か。」
美悠「うんっ。」
昨日の話の続きをするかのように、私たちはまた話始めた。
年が明けたらパパとママはきっとまた海外に行ってしまう。
話をできる時間は・・・大事にしたかった。
パパ「美悠と話をしてるとあっという間に目的地に着くな・・・。ほら、見えてきた。」
そう言われて私は窓の外を見た。
そこは大きなホテルだ。
美悠「ここ・・・かりんのとこ?」
ママ「そうよ。今日、招待してるのは仕事の関係者と・・・メディアも少し来てるかしら。あとかりんちゃんも来てるハズよ。」
美悠「!!・・・久しぶりにかりんとゆっくりお喋りできる!」
パパ「そうだな。立食にしてあるから二人で楽しむといいよ。」
美悠「やった・・・!」
私はホテルに入るのが楽しみになった。
かりんとは学部が違うからか、大学で会うことはそんなにない。
外で会うときは待ち合わせをするけど・・・偶然どこかのお店で会うことなんてまぁ無かった。
美悠(何の話しようかなー。)
この時の私はまだ気づいてなかった。
私どころか・・・きっと誰も気がついてなかった。
今日のパーティーが・・・後で大変な事件を引き起こすことを。
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