43 / 49
43
しおりを挟む
「は?」
「え!?」
「は・・・!?」
タウさんの言葉に全員がどよめいた。
「お前は一体何を・・・・」
「ステラにはもう時間が残されてないんだ・・・。」
タウさんは私の残された時間のことをみんなに話し始めた。
私の救い人としての能力とその代償のことも・・・。
「28日しか残されてないのか!?」
「今のところは・・・。またステラが歌うかヒールを使うと日数が減るが・・・。」
「・・・。」
タウさんの言葉にみんなは黙り、王様をじっと見つめた。
「・・・契りを交わしたいと言っていたが・・・救い人との契りなんて前例がなさすぎる。どうなるかわからないんだぞ?」
王様の言葉に私は思い出した。
契りを交わすということはお互いの魔力を合わせて割ることになることを・・・。
(私がタウさんの魔力をもらうってこと・・・!?いや、それ以前に契りってことは結婚だよね・・!?)
私は急展開すぎる話についていけず、口を開く人たちを順番に目で追うことしかできないでいた。
「俺がステラの石の魔力を取り込めるかどうかってことだと思います。」
「そうだな。」
王様とタウさんの話を交互に聞きながら、私は両手を前に差し出して口を開いた。
「ちょ・・!ストップ!!」
「すと・・?」
「なんだ?ステラ。」
「私とタウさんが結婚するってことですか!?」
そう聞くと王様はタウさんを見ながらため息を漏らした。
「はぁー・・・タウ、お前、肝心なことをしてないんじゃないか?」
「それはこれからです。先にどうなるかわからないんで・・・全員に許可を取ろうと思いまして。」
タウさんはみんなに向き直り、ピシッと姿勢を正した。
「どうなるかわからないが・・・頼む。ステラを失いたくないんだ・・・。」
頭を下げるタウさんに、アダーラさんとワズンさんが詰め寄るように叫んだ。
「お前の魔力が半分になるのはわかってんのか!?」
「騎士団での仕事ができなくなるかもしれないんだぞ!?」
「・・・わかってる。」
「救い人の魔力を取り込んだ前例はない!もしそもそも合わなかったら・・・・」
「それでもいいのか!?」
「・・・。」
二人の言葉に、タウさんが前例のないことをしようとしてることに気がついた。
何が起きるのかも分からず、ちゃんとできるのかもわからないようなことをしようと思ってるのだ。
「・・・いいんじゃないか?大事な人は大事な人なんだから、結果はどうであれ後悔はしないほうがいい。」
タウさんの前に立ち、まるで庇うかのようにミンカルさんが言った。
両手を前に出して、どうどうと馬を鎮めるかのようだ。
「ミンカル・・・」
「俺だって大事な人がいる。そいつの命が危険にさらされたら・・・俺は迷わず自分の命を差し出すよ?」
ミンカルさんの言葉に、二人は黙ってしまった。
そんな二人を見ながら、タウさんは私の手を引っ張った。
「ふぁっ・・・!」
私の肩を抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめるタウさん。
見上げるようにしてその横顔に視線を向けると、真剣な表情でみんなに言い始めた。
「ステラと一緒にいれるなら・・・俺は何でもしたいんだ。だから・・・頼む。」
頭を下げるタウさんに、私を除く全員が首を縦に振るのが見える。
そしてタウさんは王様とトゥレイスさん、アダーラさん、ミンカルさん、ワズンさんと軽く握手をし、私の肩を抱いて部屋を出た。
廊下を歩きながら、さっきの話を聞いてみる。
「あのっ・・・契りってどういうことですか・・・!?」
「そのままのことだが・・・ちょっとその話は待ってくれるか?」
「待つって・・・」
「行きたいところあるんだ。」
そう言いながらタウさんは私の部屋に向かった。
部屋に飾るように置いてある私の白いマントを手に取り、私の肩にふわっとかけてくれたのだ。
「?」
「顔、隠しときな?酔うぞ?」
「!!」
そう言った瞬間、私の体を姫炊きに抱え上げてふわっと体が浮いた。
どこかに飛んでいくのを理解した私は慌ててフードをかぶる。
「ど・・どこいくんですか・・・!?」
「・・・お前の家。」
「へっ・・・!?」
『家』と言われた瞬間、ぐんっ・・!!と、加速するのを体で感じた。
今まで感じたことのない速度をマントに感じ、私は外を見れないでいた。
(家って・・・まさか森の家・・!?)
速度を限界まで上げてるのか、タウさんは一言も喋らずに前を向いていた。
真剣な表情で、汗がつー・・・っと滴ってる。
(・・・。)
初めて見る真剣な表情に、私は釘付けになった。
タウさんの姿を見ることはよくあるし、抱っこも何度もされてるけどこうやってじっと見たことは無かったのだ。
(すごくきれいな顔・・・。)
くっきりした二重の目に、少し濃い眉。
面長なタイプだけど肌がすごくきれいで思わず見入ってしまう。
(契るって・・・言ってたよね・・・。)
好きだとは何度も言われたけど、この1週間ほどの出来事。
たった一週間で結婚まで考えるとか、正直信じることができない。
(本当に結婚を考えてるのかな・・・)
そんなことを考えてると、飛ぶスピードが下がってきたのを感じた。
「着いたぞ。」
そう言われた瞬間、体がふわっと浮いた。
トンっと音を立ててタウさんが地面に降り立ち、私の足も地面に下ろされる。
「・・・ほんとに私の家だ。」
下ろされた先にあったのはハマルおばぁちゃんと過ごした家。
ログハウスのような造りの家だった。
「ちょっとしか空けてないからそんなに傷んでないだろう。」
タウさんは剣を構え、家の中にゆっくり入っていった。
その後ろをぴたっとくっつくようにして私も一緒に入る。
「獣もいなさそうだ。中も荒らされてないな。」
「そう・・みたいですね・・・。」
中は埃がすごいものの、出ていく前と変わっていない。
懐かしくさえ感じてしまう家の中に、私はテーブルにそっと手を置いた。
「・・・ふふ、ただいま。」
木々の間から差し込む太陽の光が、家の扉からも入ってくる。
それは18年間、毎日見ていたものだった。
「ステラ・・・いいか?」
家の中を見回してると、タウさんが真剣な表情で私を呼んだ。
振り返るようにしてタウさんを見ると、ポケットから自分の石を取り出してる。
そしてそれをぎゅっと握りしめ、私の前に片膝をついた。
「ステラ、俺と契りを交わしてくれないか・・・?」
「!!」
「早急なのはわかってる。本当ならもっと時間をかけてお互いを知って契りを交わすものだけど・・・ステラには時間がない。だから・・・交わしてくれないか?」
タウさんは、私の魔力を足すために契りを交わそうと言ってくれてる。
私が生き延びるにはそれしか方法がないからだ。
「ほ・・本当に言ってますか・・・?ワズンさんたちも言ってましたけど、魔力がほぼ半分になるんですよ!?」
「構わない。ステラと別れる方が嫌だ。」
「でも・・・」
そんな簡単に答えを出せるようなものではない。
でも、タウさんは待ってくれるような雰囲気を纏ってなかった。
私の返事をすぐにさせるためにわざわざここに来たのだろう。
「ステラは俺と一緒にいる気はないのか?」
「!?・・・そんなことないです!一緒にはいたいですけど・・・」
好きな人となんて一緒にいたいに決まってる。
会うたびに『好き』が膨らむタウさんのことをもっと知りたいし、思い出になるようなこともしたいと思っていた。
「なら答えは一つだろう?」
「---っ!!でもそんなお願い・・できるわけないじゃないですか・・。」
「どうして?」
「私と魔力を半分にしたら・・・タウさんは仕事に支障がでるかもしれない。それにどうなるかわからないって・・・」
王様たちが言っていた『救い人との契りは前例がない』という言葉。
私の体に流れてる魔力がそもそもタウさんと合わなければ・・・契りを交わすどころの話じゃなくなるのだ。
「俺がお前の魔力を受け入れれないわけないだろう?」
「それは・・・」
正直なところ、その答えは『わからない』。
私自身がこの世界に来たのは初めてだからわからないのだ。
「・・・。」
でもタウさんの目は自信に溢れ、纏う優しい雰囲気に私は不思議と感じたものがあった。
なぜか・・・タウさんたちが考えてることと違うことが起こるような気がするのだ。
(でもそれは悪い方じゃない気がする・・・。)
そんなことを考えてると、タウさんが私の前に来てしゃがみ込んだ。
片膝を立て、片手の手のひらを自分の心臓にあててる。
「ステラ、お前の一生を俺にくれないか?大切に・・・大切にする。この命が尽きるまで、ステラを愛すると誓う。」
「!!」
「お前の二度目の結婚・・・俺とこの世界でしてくれ。」
タウさんが言ったのはプロポーズの言葉だった。
私が倒れたときはずっと側にいてくれ、私が隠したいことは一緒になって隠してくれた。
攫われたときは一番に助けに来てくれ、私の為にと・・・してくれたことはたくさんある。
そんな人のプロポーズ、断れるわけなんて・・・ないのだ。
「よろしく・・・お願いします。」
「え!?」
「は・・・!?」
タウさんの言葉に全員がどよめいた。
「お前は一体何を・・・・」
「ステラにはもう時間が残されてないんだ・・・。」
タウさんは私の残された時間のことをみんなに話し始めた。
私の救い人としての能力とその代償のことも・・・。
「28日しか残されてないのか!?」
「今のところは・・・。またステラが歌うかヒールを使うと日数が減るが・・・。」
「・・・。」
タウさんの言葉にみんなは黙り、王様をじっと見つめた。
「・・・契りを交わしたいと言っていたが・・・救い人との契りなんて前例がなさすぎる。どうなるかわからないんだぞ?」
王様の言葉に私は思い出した。
契りを交わすということはお互いの魔力を合わせて割ることになることを・・・。
(私がタウさんの魔力をもらうってこと・・・!?いや、それ以前に契りってことは結婚だよね・・!?)
私は急展開すぎる話についていけず、口を開く人たちを順番に目で追うことしかできないでいた。
「俺がステラの石の魔力を取り込めるかどうかってことだと思います。」
「そうだな。」
王様とタウさんの話を交互に聞きながら、私は両手を前に差し出して口を開いた。
「ちょ・・!ストップ!!」
「すと・・?」
「なんだ?ステラ。」
「私とタウさんが結婚するってことですか!?」
そう聞くと王様はタウさんを見ながらため息を漏らした。
「はぁー・・・タウ、お前、肝心なことをしてないんじゃないか?」
「それはこれからです。先にどうなるかわからないんで・・・全員に許可を取ろうと思いまして。」
タウさんはみんなに向き直り、ピシッと姿勢を正した。
「どうなるかわからないが・・・頼む。ステラを失いたくないんだ・・・。」
頭を下げるタウさんに、アダーラさんとワズンさんが詰め寄るように叫んだ。
「お前の魔力が半分になるのはわかってんのか!?」
「騎士団での仕事ができなくなるかもしれないんだぞ!?」
「・・・わかってる。」
「救い人の魔力を取り込んだ前例はない!もしそもそも合わなかったら・・・・」
「それでもいいのか!?」
「・・・。」
二人の言葉に、タウさんが前例のないことをしようとしてることに気がついた。
何が起きるのかも分からず、ちゃんとできるのかもわからないようなことをしようと思ってるのだ。
「・・・いいんじゃないか?大事な人は大事な人なんだから、結果はどうであれ後悔はしないほうがいい。」
タウさんの前に立ち、まるで庇うかのようにミンカルさんが言った。
両手を前に出して、どうどうと馬を鎮めるかのようだ。
「ミンカル・・・」
「俺だって大事な人がいる。そいつの命が危険にさらされたら・・・俺は迷わず自分の命を差し出すよ?」
ミンカルさんの言葉に、二人は黙ってしまった。
そんな二人を見ながら、タウさんは私の手を引っ張った。
「ふぁっ・・・!」
私の肩を抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめるタウさん。
見上げるようにしてその横顔に視線を向けると、真剣な表情でみんなに言い始めた。
「ステラと一緒にいれるなら・・・俺は何でもしたいんだ。だから・・・頼む。」
頭を下げるタウさんに、私を除く全員が首を縦に振るのが見える。
そしてタウさんは王様とトゥレイスさん、アダーラさん、ミンカルさん、ワズンさんと軽く握手をし、私の肩を抱いて部屋を出た。
廊下を歩きながら、さっきの話を聞いてみる。
「あのっ・・・契りってどういうことですか・・・!?」
「そのままのことだが・・・ちょっとその話は待ってくれるか?」
「待つって・・・」
「行きたいところあるんだ。」
そう言いながらタウさんは私の部屋に向かった。
部屋に飾るように置いてある私の白いマントを手に取り、私の肩にふわっとかけてくれたのだ。
「?」
「顔、隠しときな?酔うぞ?」
「!!」
そう言った瞬間、私の体を姫炊きに抱え上げてふわっと体が浮いた。
どこかに飛んでいくのを理解した私は慌ててフードをかぶる。
「ど・・どこいくんですか・・・!?」
「・・・お前の家。」
「へっ・・・!?」
『家』と言われた瞬間、ぐんっ・・!!と、加速するのを体で感じた。
今まで感じたことのない速度をマントに感じ、私は外を見れないでいた。
(家って・・・まさか森の家・・!?)
速度を限界まで上げてるのか、タウさんは一言も喋らずに前を向いていた。
真剣な表情で、汗がつー・・・っと滴ってる。
(・・・。)
初めて見る真剣な表情に、私は釘付けになった。
タウさんの姿を見ることはよくあるし、抱っこも何度もされてるけどこうやってじっと見たことは無かったのだ。
(すごくきれいな顔・・・。)
くっきりした二重の目に、少し濃い眉。
面長なタイプだけど肌がすごくきれいで思わず見入ってしまう。
(契るって・・・言ってたよね・・・。)
好きだとは何度も言われたけど、この1週間ほどの出来事。
たった一週間で結婚まで考えるとか、正直信じることができない。
(本当に結婚を考えてるのかな・・・)
そんなことを考えてると、飛ぶスピードが下がってきたのを感じた。
「着いたぞ。」
そう言われた瞬間、体がふわっと浮いた。
トンっと音を立ててタウさんが地面に降り立ち、私の足も地面に下ろされる。
「・・・ほんとに私の家だ。」
下ろされた先にあったのはハマルおばぁちゃんと過ごした家。
ログハウスのような造りの家だった。
「ちょっとしか空けてないからそんなに傷んでないだろう。」
タウさんは剣を構え、家の中にゆっくり入っていった。
その後ろをぴたっとくっつくようにして私も一緒に入る。
「獣もいなさそうだ。中も荒らされてないな。」
「そう・・みたいですね・・・。」
中は埃がすごいものの、出ていく前と変わっていない。
懐かしくさえ感じてしまう家の中に、私はテーブルにそっと手を置いた。
「・・・ふふ、ただいま。」
木々の間から差し込む太陽の光が、家の扉からも入ってくる。
それは18年間、毎日見ていたものだった。
「ステラ・・・いいか?」
家の中を見回してると、タウさんが真剣な表情で私を呼んだ。
振り返るようにしてタウさんを見ると、ポケットから自分の石を取り出してる。
そしてそれをぎゅっと握りしめ、私の前に片膝をついた。
「ステラ、俺と契りを交わしてくれないか・・・?」
「!!」
「早急なのはわかってる。本当ならもっと時間をかけてお互いを知って契りを交わすものだけど・・・ステラには時間がない。だから・・・交わしてくれないか?」
タウさんは、私の魔力を足すために契りを交わそうと言ってくれてる。
私が生き延びるにはそれしか方法がないからだ。
「ほ・・本当に言ってますか・・・?ワズンさんたちも言ってましたけど、魔力がほぼ半分になるんですよ!?」
「構わない。ステラと別れる方が嫌だ。」
「でも・・・」
そんな簡単に答えを出せるようなものではない。
でも、タウさんは待ってくれるような雰囲気を纏ってなかった。
私の返事をすぐにさせるためにわざわざここに来たのだろう。
「ステラは俺と一緒にいる気はないのか?」
「!?・・・そんなことないです!一緒にはいたいですけど・・・」
好きな人となんて一緒にいたいに決まってる。
会うたびに『好き』が膨らむタウさんのことをもっと知りたいし、思い出になるようなこともしたいと思っていた。
「なら答えは一つだろう?」
「---っ!!でもそんなお願い・・できるわけないじゃないですか・・。」
「どうして?」
「私と魔力を半分にしたら・・・タウさんは仕事に支障がでるかもしれない。それにどうなるかわからないって・・・」
王様たちが言っていた『救い人との契りは前例がない』という言葉。
私の体に流れてる魔力がそもそもタウさんと合わなければ・・・契りを交わすどころの話じゃなくなるのだ。
「俺がお前の魔力を受け入れれないわけないだろう?」
「それは・・・」
正直なところ、その答えは『わからない』。
私自身がこの世界に来たのは初めてだからわからないのだ。
「・・・。」
でもタウさんの目は自信に溢れ、纏う優しい雰囲気に私は不思議と感じたものがあった。
なぜか・・・タウさんたちが考えてることと違うことが起こるような気がするのだ。
(でもそれは悪い方じゃない気がする・・・。)
そんなことを考えてると、タウさんが私の前に来てしゃがみ込んだ。
片膝を立て、片手の手のひらを自分の心臓にあててる。
「ステラ、お前の一生を俺にくれないか?大切に・・・大切にする。この命が尽きるまで、ステラを愛すると誓う。」
「!!」
「お前の二度目の結婚・・・俺とこの世界でしてくれ。」
タウさんが言ったのはプロポーズの言葉だった。
私が倒れたときはずっと側にいてくれ、私が隠したいことは一緒になって隠してくれた。
攫われたときは一番に助けに来てくれ、私の為にと・・・してくれたことはたくさんある。
そんな人のプロポーズ、断れるわけなんて・・・ないのだ。
「よろしく・・・お願いします。」
45
あなたにおすすめの小説
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】初恋相手に失恋したので社交から距離を置いて、慎ましく観察眼を磨いていたのですが
藍生蕗
恋愛
子供の頃、一目惚れした相手から素気無い態度で振られてしまったリエラは、異性に好意を寄せる自信を無くしてしまっていた。
しかし貴族令嬢として十八歳は適齢期。
いつまでも家でくすぶっている妹へと、兄が持ち込んだお見合いに応じる事にした。しかしその相手には既に非公式ながらも恋人がいたようで、リエラは衆目の場で醜聞に巻き込まれてしまう。
※ 本編は4万字くらいのお話です
※ 他のサイトでも公開してます
※ 女性の立場が弱い世界観です。苦手な方はご注意下さい。
※ ご都合主義
※ 性格の悪い腹黒王子が出ます(不快注意!)
※ 6/19 HOTランキング7位! 10位以内初めてなので嬉しいです、ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。
→同日2位! 書いてて良かった! ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?
桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。
だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。
「もう!どうしてなのよ!!」
クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!?
天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる