恋愛相談していた友達に美男子の彼を取られた〜プロポーズされたけど学園を卒業して姿を消しました

第三話

クララとポールは付き合っているという話は前に聞かされたことがありました。

四人はそのまま仲良く話しながら彼の部屋に入っていきました。

私はしばらく体が凍りついてその場を動けなかった。

なんでジュリエットが？　それにクララまで。私の頭の中が真っ白になる。

私は近くでしゃがみ込んでいた。

しばらくしたらアパートからクララが一人出てきました。

なにか飲み物やお菓子でも買いに行くのかな？　と思ってた。だけど何分経ってもクララは戻って来なくてそのまま帰ったようです。

翌日、私はクララに声をかけました。

「おはよう！」
「サーラおはよう！」
「昨日何してたの？」
「昨日ならジュリエットと二人で遊んでたよ」
「そう」

私はその後はとくに追及もしませんでした。

それからも学園を卒業するまで私は彼と付き合っていてジュリエットとも友達として普通に話していた。

彼とジュリエットの関係も続いていたと思う。だけど私は知らないふりをしていた。

卒業間近になって私は彼と婚約した。

デートをして食事が終わった後に突然「学園を卒業したら結婚しよう！」とプロポーズされたのです。

彼は婚約指輪も買っていたようで指輪も渡されました。

なんで？　と言う気持ちでした。どういうことだろう？　私に隠れてジュリエットと付き合っているのに私にプロポーズ？

私が考えていると「返事を聞かせてくれない？」彼が言います。

「はい……」私は彼の求婚を受け入れました。でも腑に落ちない。