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第四話
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そんな時エルザと二人で遊んでいた時に言われました。
「大丈夫? リナあれから立ち直れた?」
「みんなのおかげで少しは元気になれたよ」
「本当?」
「まだ彼氏は作る気はないけどね」
「でも、私の彼氏がいい人紹介してくれるって言ってるよ?」
少し考えて「まだいいかな、ごめんね」と返事をしました。
そして学園を卒業してから2ヶ月後にレオと再会した。レオは夢だった騎士になれたようで騎士の服装をしていました。
「リナ久しぶり、あの時はごめん」
レオに最初に言われた言葉だった。
「今ごろになってなに?」
私は記憶から消してすっかり忘れていた怒りの感情がふつふつと湧いてくる。
「リナに殴られた時から、僕と全然話をしてくれなくて悲しかった」
「以前みたいに普通に話せるわけないから」
「この前アンナと別れたんだ。でもリナには本気だった」
「本気なら同時に付き合うとか言わないでしょ?」
「僕もリナに会えなくて寂しい時があったんだ。その時にアンナに好きって言われて」
「急いでるからもう行くね」
「リナ聞いてくれ!」
「何?」
「アンナは僕の他にも男が複数いたんだ!」
「それで?」
「アンナにそのことを言っても逆ギレされて喧嘩別れしたんだ」
「そうですか」
「リナ待ってくれ! 僕達やり直さないか?」
「なに寝ぼけたこと言ってるの? もうレオとやり直すつもりはないから!」
「僕達付き合っている時はとても仲良かったじゃないか」
「ふざけないで!」
「リナ! 僕を捨てないでくれ!」
そう言いながら私の腕を掴んでくるレオ。
「もうレオは私の中では過去の人だと思ってるから」
「過去なんて言わないでくれ! これからやり直して未来では結婚しよう!」
人通りが多い場所だったのでけっこうな騒ぎになって、駆けつけた警備兵にレオは会話もできないくらいの錯乱状態に陥っていて暴れて取り押さえられた。
そしてレオは集まった警備兵に連行されて行きました。
その間もずっと「リナ!」って私の名前を叫び続けていて、それがレオを見た最後の姿です。
その後レオがどうなったのかは知りません。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
この物語を、皆さまと共有できたことが何よりの幸せです。
またどこかの物語でお会いできますように。
「大丈夫? リナあれから立ち直れた?」
「みんなのおかげで少しは元気になれたよ」
「本当?」
「まだ彼氏は作る気はないけどね」
「でも、私の彼氏がいい人紹介してくれるって言ってるよ?」
少し考えて「まだいいかな、ごめんね」と返事をしました。
そして学園を卒業してから2ヶ月後にレオと再会した。レオは夢だった騎士になれたようで騎士の服装をしていました。
「リナ久しぶり、あの時はごめん」
レオに最初に言われた言葉だった。
「今ごろになってなに?」
私は記憶から消してすっかり忘れていた怒りの感情がふつふつと湧いてくる。
「リナに殴られた時から、僕と全然話をしてくれなくて悲しかった」
「以前みたいに普通に話せるわけないから」
「この前アンナと別れたんだ。でもリナには本気だった」
「本気なら同時に付き合うとか言わないでしょ?」
「僕もリナに会えなくて寂しい時があったんだ。その時にアンナに好きって言われて」
「急いでるからもう行くね」
「リナ聞いてくれ!」
「何?」
「アンナは僕の他にも男が複数いたんだ!」
「それで?」
「アンナにそのことを言っても逆ギレされて喧嘩別れしたんだ」
「そうですか」
「リナ待ってくれ! 僕達やり直さないか?」
「なに寝ぼけたこと言ってるの? もうレオとやり直すつもりはないから!」
「僕達付き合っている時はとても仲良かったじゃないか」
「ふざけないで!」
「リナ! 僕を捨てないでくれ!」
そう言いながら私の腕を掴んでくるレオ。
「もうレオは私の中では過去の人だと思ってるから」
「過去なんて言わないでくれ! これからやり直して未来では結婚しよう!」
人通りが多い場所だったのでけっこうな騒ぎになって、駆けつけた警備兵にレオは会話もできないくらいの錯乱状態に陥っていて暴れて取り押さえられた。
そしてレオは集まった警備兵に連行されて行きました。
その間もずっと「リナ!」って私の名前を叫び続けていて、それがレオを見た最後の姿です。
その後レオがどうなったのかは知りません。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
この物語を、皆さまと共有できたことが何よりの幸せです。
またどこかの物語でお会いできますように。
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