異世界迷宮掲示板

黒歴史を紡ぐ者

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よい探索者生活を!

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「……ん?ここはどこだ?」

まるでどこかの洞窟のような壁をした部屋。

その壁には所々にランプが取り付けてあり、部屋を照らす。

「なんだこれ?!俺はなんでこんなところに?!誰か助けてくれ!!」

俺は軽くパニックになって喚き散らす。

暫く叫んだが誰の反応も無い。

叫ぶのに疲れた俺は一旦冷静になって辺りを見回す。

すると、少し離れた所に木の机があり、その上にスマホのようなものが置いてあった。

「誰のかわからないけど……この際仕方ない。助けを呼ぶために借りよう」

パスワードが掛かってなければいいなと思いながら机の元まで歩いてゆき、スマホを手に取る。

すると、手に取った瞬間スマホが起動し、次のような音声が流れる。

『おめでとうございます!今回あなたは迷宮探索者に選ばれました!』

「なんだこれは?」

『突然の事で驚きでしょうが、よーく聞いてくださいね。あなたは先ほど言ったとおり、迷宮探索者に選ばれました!迷宮探索者とは文字通り、迷宮を探索する人の事です』

「あ、ああ……」

『迷宮にはさまざまな罠や魔物と呼ばれる人間に敵対的な生物が居ます。あなたはその罠や魔物を掻い潜り、迷宮の最奥を目指してもらいます!』

「なるほど……」

『もちろん、探索者はあなただけではありません!迷宮にはあなたと同じ探索者が存在します!ただ、迷宮はとても広いため彼らと会うことは少ないかも知れません。そこでこの機能!迷宮掲示板を使うのです!』

「迷宮掲示板?」

『迷宮掲示板でお互いに情報を交換して、自らの生存力を少しでも上げて頑張って下さい!では、よい探索者生活を!』

音声はそこで途切れる。

「……とりあえずこのスマホで迷宮掲示板とやらを使う事が出来るようだな」

俺はスマホを操作して迷宮掲示板を開く。

----------

[お前らまだ剣とか使ってんの?時代は槍だぜ!]


[新人探索者総合スレpart3]


[ドラゴン素手で倒したったwww]


[   【至急!】助けてくれ!!]


----------




「よくわからんからとりあえず新人探索者総合スレにするか」

俺はこれからの新しい生活に不安と少しの期待を持ちながらスレを開くのだった。
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