1 / 3
よい探索者生活を!
しおりを挟む
「……ん?ここはどこだ?」
まるでどこかの洞窟のような壁をした部屋。
その壁には所々にランプが取り付けてあり、部屋を照らす。
「なんだこれ?!俺はなんでこんなところに?!誰か助けてくれ!!」
俺は軽くパニックになって喚き散らす。
暫く叫んだが誰の反応も無い。
叫ぶのに疲れた俺は一旦冷静になって辺りを見回す。
すると、少し離れた所に木の机があり、その上にスマホのようなものが置いてあった。
「誰のかわからないけど……この際仕方ない。助けを呼ぶために借りよう」
パスワードが掛かってなければいいなと思いながら机の元まで歩いてゆき、スマホを手に取る。
すると、手に取った瞬間スマホが起動し、次のような音声が流れる。
『おめでとうございます!今回あなたは迷宮探索者に選ばれました!』
「なんだこれは?」
『突然の事で驚きでしょうが、よーく聞いてくださいね。あなたは先ほど言ったとおり、迷宮探索者に選ばれました!迷宮探索者とは文字通り、迷宮を探索する人の事です』
「あ、ああ……」
『迷宮にはさまざまな罠や魔物と呼ばれる人間に敵対的な生物が居ます。あなたはその罠や魔物を掻い潜り、迷宮の最奥を目指してもらいます!』
「なるほど……」
『もちろん、探索者はあなただけではありません!迷宮にはあなたと同じ探索者が存在します!ただ、迷宮はとても広いため彼らと会うことは少ないかも知れません。そこでこの機能!迷宮掲示板を使うのです!』
「迷宮掲示板?」
『迷宮掲示板でお互いに情報を交換して、自らの生存力を少しでも上げて頑張って下さい!では、よい探索者生活を!』
音声はそこで途切れる。
「……とりあえずこのスマホで迷宮掲示板とやらを使う事が出来るようだな」
俺はスマホを操作して迷宮掲示板を開く。
----------
[お前らまだ剣とか使ってんの?時代は槍だぜ!]
[新人探索者総合スレpart3]
[ドラゴン素手で倒したったwww]
[ 【至急!】助けてくれ!!]
----------
「よくわからんからとりあえず新人探索者総合スレにするか」
俺はこれからの新しい生活に不安と少しの期待を持ちながらスレを開くのだった。
まるでどこかの洞窟のような壁をした部屋。
その壁には所々にランプが取り付けてあり、部屋を照らす。
「なんだこれ?!俺はなんでこんなところに?!誰か助けてくれ!!」
俺は軽くパニックになって喚き散らす。
暫く叫んだが誰の反応も無い。
叫ぶのに疲れた俺は一旦冷静になって辺りを見回す。
すると、少し離れた所に木の机があり、その上にスマホのようなものが置いてあった。
「誰のかわからないけど……この際仕方ない。助けを呼ぶために借りよう」
パスワードが掛かってなければいいなと思いながら机の元まで歩いてゆき、スマホを手に取る。
すると、手に取った瞬間スマホが起動し、次のような音声が流れる。
『おめでとうございます!今回あなたは迷宮探索者に選ばれました!』
「なんだこれは?」
『突然の事で驚きでしょうが、よーく聞いてくださいね。あなたは先ほど言ったとおり、迷宮探索者に選ばれました!迷宮探索者とは文字通り、迷宮を探索する人の事です』
「あ、ああ……」
『迷宮にはさまざまな罠や魔物と呼ばれる人間に敵対的な生物が居ます。あなたはその罠や魔物を掻い潜り、迷宮の最奥を目指してもらいます!』
「なるほど……」
『もちろん、探索者はあなただけではありません!迷宮にはあなたと同じ探索者が存在します!ただ、迷宮はとても広いため彼らと会うことは少ないかも知れません。そこでこの機能!迷宮掲示板を使うのです!』
「迷宮掲示板?」
『迷宮掲示板でお互いに情報を交換して、自らの生存力を少しでも上げて頑張って下さい!では、よい探索者生活を!』
音声はそこで途切れる。
「……とりあえずこのスマホで迷宮掲示板とやらを使う事が出来るようだな」
俺はスマホを操作して迷宮掲示板を開く。
----------
[お前らまだ剣とか使ってんの?時代は槍だぜ!]
[新人探索者総合スレpart3]
[ドラゴン素手で倒したったwww]
[ 【至急!】助けてくれ!!]
----------
「よくわからんからとりあえず新人探索者総合スレにするか」
俺はこれからの新しい生活に不安と少しの期待を持ちながらスレを開くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
伯爵令嬢の25通の手紙 ~この手紙たちが、わたしを支えてくれますように~
朝日みらい
恋愛
煌びやかな晩餐会。クラリッサは上品に振る舞おうと努めるが、周囲の貴族は彼女の地味な外見を笑う。
婚約者ルネがワインを掲げて笑う。「俺は華のある令嬢が好きなんだ。すまないが、君では退屈だ。」
静寂と嘲笑の中、クラリッサは微笑みを崩さずに頭を下げる。
夜、涙をこらえて母宛てに手紙を書く。
「恥をかいたけれど、泣かないことを誇りに思いたいです。」
彼女の最初の手紙が、物語の始まりになるように――。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる