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288話 「そう言えばそんな時期2」
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「そっか、もうそんな時期か。去年何出したんだったか……」
首を傾げる加賀とは違い、八木はきっちりと覚えていた様である。
加賀も八木が話しているにを観てようやく思い出したのかはっとした表情を浮かべる。
「っあー、なるほど。収穫祭ね! うん、もちろん何も考えてないっ」
「お前、完璧忘れてただろ」
胸を張って言い切る加賀を見て呆れた表情を浮かべる八木。
加賀は少し気まずそうに頬をかいていた。
「あはー。……もうこれで良いんじゃないかな。手で持って手軽に食べられるし、美味しいし」
筒状のお菓子を手に取りそう話す加賀。
八木も賛成らしくそうだな、と頷いている。
「他と被らなきゃ良いんでない?」
「オージアスが甘味を出すそう。ハンズはケバブ?を出すって」
収穫祭ですメニューは出来れば他と被らない方が良い、近所付き合いにある者となら尚更だ。
アイネ曰く生憎とオージアスが甘味を出す予定との事で、それを聞いた加賀はあちゃーと軽く額を押さえた。
「おあー、甘味で被ってる……アイネさんいつの間にか調べてたんだ。ありがとー」
「暇だったから……甘味は避けて、パンで挟む系統も避けた方がいいかな。そうすると……」
アイネにお礼を言う加賀。
アイネは加賀のお礼の言葉に対し向け笑みを浮かべ、収穫祭に出すメニューについて考えを巡らす。
甘味を避けてパンで挟む系統も避けるとなると出せる物は大分限られてくる。
「んー……カレーは?」
「宿の皆が買い占める光景しか思い浮かばないので却下」
「えー」
「大体、材料入手するの間に合わないよ……」
八木がカレーはどうかと言うがあえなく却下される。
材料の入手が難しいのと、仮に出せたとしても宿の皆に買い占められるのが目に見えているからだ。
最も八木も出来たらいいなー程度の考えで、本気で言ったわけで無さそうである。
皆が収穫祭についてそうこう話していると、食堂の扉がガチャリと開かれる。
「どうした? 3人して難しい顔をして」
今日の成果物を手にしたバクスであった。
収穫祭について考えうんうん唸っている皆を見て声を掛ける。
「あ、バクスさんお疲れさまー。収穫祭に何出すか話してたんすよ燻玉うまいっすね」
「ナチュラルに盗み食いするんじゃない……今回は燻製肉はそっちに回せられ無いかも知れん」
収穫祭と聞いて少し表情を曇らせるバクス。めしりと八木の頭に手刀をめり込ませ、こう言った催しがあれば何時ものは優先的に回してくれていた燻製肉が、今回は回せなさそうである事を伝える。
燻玉をかじったまま驚き固まる皆を見て、バクスはさらに言葉を続けた。
「実はな、西の方の連中で燻製肉を出す奴が居るらしくてな……何でもこの街で一番の美味いと銘打って出すそうだ……絶対負けられん」
「わー」
燻製作りに相当打ち込んでいるバクスにとってそれは宣戦布告の様なものだったのだろう。全身からヤル気が溢れている。
「それじゃメニューをこれから考えるのでな、お互い頑張ろう……」
そう言うとバクスは燻製を抱えて厨房へと入って行く。
「……えっと」
「何にしようね?」
燻製肉もダメとなるとさらに出せる物は限られてくる。
収穫祭に何を出すか。皆は再び頭を悩ますのであった。
「それで結局何を出すことにしたんだ?」
燻玉をかじり、お酒を煽る。
軽く息を吐きコップをテーブルにおいたギュネイは、目の前で同じく燻玉をかじっている加賀へと声を掛ける。
「BBQで出したスペアリブにしたー」
「ああ、美味かったなあれ……だけどあれって調理に時間掛かるだろ? 数用意するのも大変じゃないのか?」
収穫祭で何を出すかであるが、悩んだ結果以前BBQで出したスペアリブを出すことにしたようだ。
スペアリブを聞いてギュネイは意外そうな表情を浮かべる。一度食べた事があるので味自体は良いと言うことは十分承知している。だが同時に調理に恐ろしく時間が掛かることも知っていたのだ。
「うん、だから数はそんな用意しなーい。ささっと売り切って後はお祭り見て回る予定」
大変だろうと心配するギュネイに対してそう返す加賀。数を売る気は元より無く、さっさと売り切って祭りを楽しむつもりであったのだ。
それを聞いてギュネイもそう言うことかと納得した様子を見せる。
「ああ、良いんじゃないか」
「ねー、何の話してるのー?」
そんな話を二人がしていると酔っ払いが一人乱入する。
ギュネイの皿から燻玉を強奪し、空いている椅子へと腰掛けた。
「あ、良いじゃん。せっかくの祭りなんだから色々見て回らないとねー」
残り少なくなった燻玉を死守するギュネイと攻防を繰り広げていたシェイラであったが、そうだと口にすると加賀へと話しかける。
「何かね、今回お菓子出すとこ多いらしいんだよね。良かったら加賀っち一緒に回ってみないー?」
「おー、良いですよ。元から回って見るつもりでしたし」
「やたー! 楽しみだねー」
どうやら今回の祭りは店を出す側では無く、祭りで参加するのが主となりそうである。
首を傾げる加賀とは違い、八木はきっちりと覚えていた様である。
加賀も八木が話しているにを観てようやく思い出したのかはっとした表情を浮かべる。
「っあー、なるほど。収穫祭ね! うん、もちろん何も考えてないっ」
「お前、完璧忘れてただろ」
胸を張って言い切る加賀を見て呆れた表情を浮かべる八木。
加賀は少し気まずそうに頬をかいていた。
「あはー。……もうこれで良いんじゃないかな。手で持って手軽に食べられるし、美味しいし」
筒状のお菓子を手に取りそう話す加賀。
八木も賛成らしくそうだな、と頷いている。
「他と被らなきゃ良いんでない?」
「オージアスが甘味を出すそう。ハンズはケバブ?を出すって」
収穫祭ですメニューは出来れば他と被らない方が良い、近所付き合いにある者となら尚更だ。
アイネ曰く生憎とオージアスが甘味を出す予定との事で、それを聞いた加賀はあちゃーと軽く額を押さえた。
「おあー、甘味で被ってる……アイネさんいつの間にか調べてたんだ。ありがとー」
「暇だったから……甘味は避けて、パンで挟む系統も避けた方がいいかな。そうすると……」
アイネにお礼を言う加賀。
アイネは加賀のお礼の言葉に対し向け笑みを浮かべ、収穫祭に出すメニューについて考えを巡らす。
甘味を避けてパンで挟む系統も避けるとなると出せる物は大分限られてくる。
「んー……カレーは?」
「宿の皆が買い占める光景しか思い浮かばないので却下」
「えー」
「大体、材料入手するの間に合わないよ……」
八木がカレーはどうかと言うがあえなく却下される。
材料の入手が難しいのと、仮に出せたとしても宿の皆に買い占められるのが目に見えているからだ。
最も八木も出来たらいいなー程度の考えで、本気で言ったわけで無さそうである。
皆が収穫祭についてそうこう話していると、食堂の扉がガチャリと開かれる。
「どうした? 3人して難しい顔をして」
今日の成果物を手にしたバクスであった。
収穫祭について考えうんうん唸っている皆を見て声を掛ける。
「あ、バクスさんお疲れさまー。収穫祭に何出すか話してたんすよ燻玉うまいっすね」
「ナチュラルに盗み食いするんじゃない……今回は燻製肉はそっちに回せられ無いかも知れん」
収穫祭と聞いて少し表情を曇らせるバクス。めしりと八木の頭に手刀をめり込ませ、こう言った催しがあれば何時ものは優先的に回してくれていた燻製肉が、今回は回せなさそうである事を伝える。
燻玉をかじったまま驚き固まる皆を見て、バクスはさらに言葉を続けた。
「実はな、西の方の連中で燻製肉を出す奴が居るらしくてな……何でもこの街で一番の美味いと銘打って出すそうだ……絶対負けられん」
「わー」
燻製作りに相当打ち込んでいるバクスにとってそれは宣戦布告の様なものだったのだろう。全身からヤル気が溢れている。
「それじゃメニューをこれから考えるのでな、お互い頑張ろう……」
そう言うとバクスは燻製を抱えて厨房へと入って行く。
「……えっと」
「何にしようね?」
燻製肉もダメとなるとさらに出せる物は限られてくる。
収穫祭に何を出すか。皆は再び頭を悩ますのであった。
「それで結局何を出すことにしたんだ?」
燻玉をかじり、お酒を煽る。
軽く息を吐きコップをテーブルにおいたギュネイは、目の前で同じく燻玉をかじっている加賀へと声を掛ける。
「BBQで出したスペアリブにしたー」
「ああ、美味かったなあれ……だけどあれって調理に時間掛かるだろ? 数用意するのも大変じゃないのか?」
収穫祭で何を出すかであるが、悩んだ結果以前BBQで出したスペアリブを出すことにしたようだ。
スペアリブを聞いてギュネイは意外そうな表情を浮かべる。一度食べた事があるので味自体は良いと言うことは十分承知している。だが同時に調理に恐ろしく時間が掛かることも知っていたのだ。
「うん、だから数はそんな用意しなーい。ささっと売り切って後はお祭り見て回る予定」
大変だろうと心配するギュネイに対してそう返す加賀。数を売る気は元より無く、さっさと売り切って祭りを楽しむつもりであったのだ。
それを聞いてギュネイもそう言うことかと納得した様子を見せる。
「ああ、良いんじゃないか」
「ねー、何の話してるのー?」
そんな話を二人がしていると酔っ払いが一人乱入する。
ギュネイの皿から燻玉を強奪し、空いている椅子へと腰掛けた。
「あ、良いじゃん。せっかくの祭りなんだから色々見て回らないとねー」
残り少なくなった燻玉を死守するギュネイと攻防を繰り広げていたシェイラであったが、そうだと口にすると加賀へと話しかける。
「何かね、今回お菓子出すとこ多いらしいんだよね。良かったら加賀っち一緒に回ってみないー?」
「おー、良いですよ。元から回って見るつもりでしたし」
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どうやら今回の祭りは店を出す側では無く、祭りで参加するのが主となりそうである。
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