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木の中にいる
「40話」
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「リンゴ美味しかった……」
あっという間に食べきってしまった……。
残った芯をがじがじとかじり、寂しげにため息を吐く。
今ならリンゴに夢中になってたタマさんの気持ちが良くわかる。
これリンゴ好きな人にとってはとんでもなくご馳走になるだろう。
「ニャ……」
「ん? どしたのタマさん。 あ、リンゴおかわり?」
リンゴを食べてぽーっとしていると、いつの間にかタマさんがにじり寄ってきていた。
おかわりが欲しいのかなーと思い、リンゴを出そうとするが……。
「違うニャ。 梨って何ニャ」
違ったらしい……というか。
「やだタマさん目が怖い……」
目が真ん丸で可愛いけど怖い。
これあれだよね、にゃんこが獲物狙ったりするときの目だよね。
……と、とりあえず梨の情報を伝えよう。がぶって噛まれそうでこわひ。
「えっと、見た目はリンゴの色違いみたいなので、味とか香り、食感は結構違うやつで」
「なんでそんな情報黙ってたニャ-! 食べたいニャー、ずるいニャー!」
「ず、ずるいって俺もまだ食べてないし……あだだだっ!? ちょ、爪とがないでーっ!?」
ほかにも果物があることを知ったタマさんは、ふんすふんすと鼻息あらく俺の腕をぐいぐいと引っ張る。
あれだ、よく猫がご飯をよこせとズボンとかで爪をばりばりやるやつ。
可愛いけどレベル90オーバーのタマさんにやられると容赦なく木が削れていく。痛い!可愛いけどっ、痛い!?
「どう?」
結局、タマさんは実際に梨を出してみることで落ち着いたのである。
俺の目の前ではタマさんが器用にも爪で梨の皮をむいて、そのあとは美味しそうに丸かじりしている。
実に幸せそうである。
「……美味しいニャ! リンゴと同じぐらい好きニャー」
尻尾ぴーんと立てて食べ続けるタマさんを眺め、俺も梨へとかじりつく……せっかくだし、リンゴがあれだけ美味しかったんだから梨も美味しいはずだしね。俺、梨のほうが好きだし。
「お、そりゃよかった……っうめぇ!」
そして予想通り梨は美味しかった。
……毎日食べよ。
「けぷ……それじゃ次いくニャー」
ぽこんと膨らんだお腹をさすり、タマさんがよたよたと先に進む。
んで俺はというとこっちも食べ過ぎ……というか作りすぎでよろよろではなく、しわしわになりそうになっていた。
「タマさん食べ過ぎ……というかちょっとまって……先に吸わせて」
梨美味しいんだけど、ちょっとリンゴよりも作るときの消費がでかい気がする。
リンゴと合わせて5個しか作ってないのにこうなるってことは多分そうなんだろう。
それはそうと根っこで吸わないと……。
「おふぅ……」
根っこさしてちゅーちゅー吸ってると、相変わらずなんかこう満ちてくる感覚が襲ってくる。
気持ちいいんだけど変な声でるからいろんな意味で人前でやらないほうが良いかも知れない。もうタマさんにはばっちり見られてるから、そっちは手遅れだけど。
「ニャー。 ニャ? きたニャー」
え、なにがきたの?
と思って顔だけタマさんのほうを振り返るとそこには数体のオーガの姿が!
なんでやん。足音しなかったよ!?
「え、うそ? まって根っこがまだ引っ込んでない!?」
まずいことに吸い終わってはいるけど、根っこがまだ地面から抜けていない。
無理やり動かそうにも地面にしっかりぶっ刺さっているので抜けない、というかちぎれそう。
「ニャ」
「ほぁっ!?」
やべえどうしようと思っていると。ふいにタマさんが前足をひょいと動かした。
その瞬間オーガがすべて爆発四散したのである。
え、なにそれ怖い。どういうことなの……。
「はやく抜くニャ」
「っは! ……ぬ、抜けた!」
唖然としているところにタマさんから早く抜けと言われて、俺は慌てて根っこを引っ込ませる。
「ニャ」
「って3体同時ぃっ!?」
根っこを抜いてほっとしていると、タマさんが森のほうを前足でさす……そこにはやっぱりオーガの姿が、と思ったら今度は3体いるじゃないですか。
そしてタマさん今度は動く気配がない。
つまりは3体俺がやれということだろう、ちくせうやってやんよ!
とりあえず囲まれるのはまずいので走って距離をとりつつ各個撃破を目標とする。
できれば一撃でしとめたいところだね。
「んぉぉおっ!」
こんな強面の巨体が3体とか怖すぎるので、自分を鼓舞するためにも声をだしていく。
そして1体目が攻撃をしかけてきたところを横にすり抜け、同時に蔦を足に絡ませた。
この蔦だけど、別に腕から生やさなければいけない、というわけではない。
背中だろうが、脇腹だろうが、お尻からだってだせてしまうのだ。
つまりは蔦を使っていても手足はフリーなのである。
「そいや!」
足を引っ張って体制を崩したところに右腕をふるう。
うまい具合に姿勢が下がっていたので頭に決まり、意識を一撃で断つことに成功した。やったね。
「ふんぬっ」
2体目は攻撃してきたところを盾で受け止め、その隙に蔦をオーガの腕からそして顔へと這わせ……ぐるぐる巻きにして絞め殺す。
「そおいっ!」
3体目はこっちの攻撃をガードしようとしたので、ガードしようとした腕に蔦を絡ませ無理やりどかす。
そしてがら空きになったお腹に金棒がめり込む。重要な器官を潰したようでそれだけでオーガは崩れ落ち、再び起き上がることはなかった。
あとは念のため止めを刺して戦闘は終了である。
……やばい、この蔦めっちゃ強いぞ!?
自由に扱える腕を何本も生やせるようなもんだから、ヤバイ。これ、ヤバイ。
「その掛け声なんとかならないのかニャ」
なんて感動してたらタマさんから突っ込まれた。
ごめんて。
あっという間に食べきってしまった……。
残った芯をがじがじとかじり、寂しげにため息を吐く。
今ならリンゴに夢中になってたタマさんの気持ちが良くわかる。
これリンゴ好きな人にとってはとんでもなくご馳走になるだろう。
「ニャ……」
「ん? どしたのタマさん。 あ、リンゴおかわり?」
リンゴを食べてぽーっとしていると、いつの間にかタマさんがにじり寄ってきていた。
おかわりが欲しいのかなーと思い、リンゴを出そうとするが……。
「違うニャ。 梨って何ニャ」
違ったらしい……というか。
「やだタマさん目が怖い……」
目が真ん丸で可愛いけど怖い。
これあれだよね、にゃんこが獲物狙ったりするときの目だよね。
……と、とりあえず梨の情報を伝えよう。がぶって噛まれそうでこわひ。
「えっと、見た目はリンゴの色違いみたいなので、味とか香り、食感は結構違うやつで」
「なんでそんな情報黙ってたニャ-! 食べたいニャー、ずるいニャー!」
「ず、ずるいって俺もまだ食べてないし……あだだだっ!? ちょ、爪とがないでーっ!?」
ほかにも果物があることを知ったタマさんは、ふんすふんすと鼻息あらく俺の腕をぐいぐいと引っ張る。
あれだ、よく猫がご飯をよこせとズボンとかで爪をばりばりやるやつ。
可愛いけどレベル90オーバーのタマさんにやられると容赦なく木が削れていく。痛い!可愛いけどっ、痛い!?
「どう?」
結局、タマさんは実際に梨を出してみることで落ち着いたのである。
俺の目の前ではタマさんが器用にも爪で梨の皮をむいて、そのあとは美味しそうに丸かじりしている。
実に幸せそうである。
「……美味しいニャ! リンゴと同じぐらい好きニャー」
尻尾ぴーんと立てて食べ続けるタマさんを眺め、俺も梨へとかじりつく……せっかくだし、リンゴがあれだけ美味しかったんだから梨も美味しいはずだしね。俺、梨のほうが好きだし。
「お、そりゃよかった……っうめぇ!」
そして予想通り梨は美味しかった。
……毎日食べよ。
「けぷ……それじゃ次いくニャー」
ぽこんと膨らんだお腹をさすり、タマさんがよたよたと先に進む。
んで俺はというとこっちも食べ過ぎ……というか作りすぎでよろよろではなく、しわしわになりそうになっていた。
「タマさん食べ過ぎ……というかちょっとまって……先に吸わせて」
梨美味しいんだけど、ちょっとリンゴよりも作るときの消費がでかい気がする。
リンゴと合わせて5個しか作ってないのにこうなるってことは多分そうなんだろう。
それはそうと根っこで吸わないと……。
「おふぅ……」
根っこさしてちゅーちゅー吸ってると、相変わらずなんかこう満ちてくる感覚が襲ってくる。
気持ちいいんだけど変な声でるからいろんな意味で人前でやらないほうが良いかも知れない。もうタマさんにはばっちり見られてるから、そっちは手遅れだけど。
「ニャー。 ニャ? きたニャー」
え、なにがきたの?
と思って顔だけタマさんのほうを振り返るとそこには数体のオーガの姿が!
なんでやん。足音しなかったよ!?
「え、うそ? まって根っこがまだ引っ込んでない!?」
まずいことに吸い終わってはいるけど、根っこがまだ地面から抜けていない。
無理やり動かそうにも地面にしっかりぶっ刺さっているので抜けない、というかちぎれそう。
「ニャ」
「ほぁっ!?」
やべえどうしようと思っていると。ふいにタマさんが前足をひょいと動かした。
その瞬間オーガがすべて爆発四散したのである。
え、なにそれ怖い。どういうことなの……。
「はやく抜くニャ」
「っは! ……ぬ、抜けた!」
唖然としているところにタマさんから早く抜けと言われて、俺は慌てて根っこを引っ込ませる。
「ニャ」
「って3体同時ぃっ!?」
根っこを抜いてほっとしていると、タマさんが森のほうを前足でさす……そこにはやっぱりオーガの姿が、と思ったら今度は3体いるじゃないですか。
そしてタマさん今度は動く気配がない。
つまりは3体俺がやれということだろう、ちくせうやってやんよ!
とりあえず囲まれるのはまずいので走って距離をとりつつ各個撃破を目標とする。
できれば一撃でしとめたいところだね。
「んぉぉおっ!」
こんな強面の巨体が3体とか怖すぎるので、自分を鼓舞するためにも声をだしていく。
そして1体目が攻撃をしかけてきたところを横にすり抜け、同時に蔦を足に絡ませた。
この蔦だけど、別に腕から生やさなければいけない、というわけではない。
背中だろうが、脇腹だろうが、お尻からだってだせてしまうのだ。
つまりは蔦を使っていても手足はフリーなのである。
「そいや!」
足を引っ張って体制を崩したところに右腕をふるう。
うまい具合に姿勢が下がっていたので頭に決まり、意識を一撃で断つことに成功した。やったね。
「ふんぬっ」
2体目は攻撃してきたところを盾で受け止め、その隙に蔦をオーガの腕からそして顔へと這わせ……ぐるぐる巻きにして絞め殺す。
「そおいっ!」
3体目はこっちの攻撃をガードしようとしたので、ガードしようとした腕に蔦を絡ませ無理やりどかす。
そしてがら空きになったお腹に金棒がめり込む。重要な器官を潰したようでそれだけでオーガは崩れ落ち、再び起き上がることはなかった。
あとは念のため止めを刺して戦闘は終了である。
……やばい、この蔦めっちゃ強いぞ!?
自由に扱える腕を何本も生やせるようなもんだから、ヤバイ。これ、ヤバイ。
「その掛け声なんとかならないのかニャ」
なんて感動してたらタマさんから突っ込まれた。
ごめんて。
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