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森の賢人
「57話」
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……抱きかかえたのは良いけど速攻逃げられました。
抱き方が悪かったのだろうか。ちくせう。
んで俺の話を聞いたタマさんだけど……。
後ろ足で耳をばばばっと掻いて……タマさん聞いてます? あ、こっち向いた。
「面白そうニャー。やってみると良いニャ」
「おー」
なんか思ってたよりずっとあっさりした反応だった。
もっとこう、すごいニャー!とかフゥーッ!とかいう反応を期待してたのだけど……。
まーとりあえずやるだけやってみますかね。
オーガに何時までも根っこ刺したままにしておくのは可哀想だし。
そんじゃ作成開始っと……イメージはあれだね。有名どころだけど仙桃ってやつ、あれでいこうと思う。
イメージ的に食べたらパワーアップしたり、寿命伸びたりとかそんなイメージあるけど果たしてどうなることやら……あ、あれ?
「ん……んん? あ、これ不味い。 マジで不味い!」
「ニャッ?」
急に大声をだす俺にタマさんがびくっと反応する。
すまぬ、でもやばそうなことなってるんだよーう。
「ぜんっぜん足りない! タマさん、ごめん急いでオーガかき集めてきてっ」
「ニャニャッ!?」
もうね、まだ枝しか生えてきてないのにもうオーガが萎んできた。ってかタマさんとやりとりしている間にもオーガがしわっしわなってるし、これやばすぎる。
タマさんもやばいと思ったのか、ものすっごい勢いでオーガを探しに駆けていった。
タマさんまじ頼んますうううぅ。
「おあー……」
オーガがパラパラと砂のように砕けていく。
あたりには砂となったオーガが山となっていた。
だが。それだけ吸ったにもかかわらず、仙桃はまだ完成していない。
「……これで50体……嘘でしょ、まだ足りない」
一応数は数えていたけど……50体てやばすぎ。
まだちっこい実しかなってないのがさらにやばい。
タマさんがどんどん追加でオーガを持ってきてくれてはいるけど、まだまだ足りない。
体がもっと吸わせろと言っているのだ。
「これ100体目……」
そしてついに100体の大台に達したとき。
「……あ、足りたぽい? ギリギリ足りたみたい」
やっと仙桃が完成したのであった。
右半身ちょっと萎んでるし、これ本当やばい。
「ニャ。 これで完成かニャー。大っきいニャ」
「大きいね……これ、どうしよう」
見た目はただの大きな桃なんだけど……オーガの命を100体分も必要としたものが普通の果物な訳は無い。てか仙桃だし。
……ちょっと食べるの怖いよね?
「ニャ? 食べるに決まってるニャ」
「ですよねー」
ちらっとタマさんに伺うような視線を向けたけど……さすがタマさん。というか、もう食べる気しか無さそうですね。
とりあえず2個あるから1個ずつ分けてっと……本当でかいなこれ。メロン並みのサイズあるぞ……。
「タマさん、どうなるか分からないからゆっくり食べてね。ゆーっくりだよ?」
「分かってるニャー」
本当かいな。
んじゃま食べてみますか……っと。
皮を剥いていると汁が垂れてきた……ぺろっとな。
「うまっ……いけど、ちょっと舐めただけでこれって……」
舐めた途端に右半身がミシミシいいだした。
見れば萎んだ体が一舐めで元に戻っていたのである。
やばすぎてどん引きですわ。
「ニャッ……ニャニャッ!?」
「タマさん!? だ、大丈夫……?」
仙桃を食べていたタマさんが急にぷるぷる震えだしたぞっ!?
てかもう全部食ったんかい!!? ゆっくり食べろっていったのにー!
「ニャ。美味しいニャ。尻尾生えたニャ」
「そりゃ良かっ――」
急に震えがとまって顔を上げたかと思えばそんなことを言うタマさん。
単に美味しくて震えて……ん? んんんん???
「――どゆこと?」
尻尾? 生えた? え、もうタマさん尻尾あるよね?
「そのまんまニャ」
混乱する俺に尻尾をひょいと見せるタマさん。
なんとそこには2本目の尻尾が生えていたのである……猫又かな?
「まじか……え、てことはこれ食べたら俺にも尻尾が……?」
おう……なんてことだ。
これ食うと尻尾生えるのか。タマさんとお揃いじゃないか。これはもう食うしかない!
「いただきます!!!」
こうして俺は仙桃を一気に平らげたのであった。
数分後、そこには全身むっきむきになった俺の姿が!
「ムキムキになっただけじゃんっ! 神様のバカ!禿げろっ!」
木の部分だけじゃなくて普通の肉体部分もムッキムキだよ!!
尻尾生えるんじゃないかいっちくしょーめい!
「なんだよー……せっかく尻尾生えるかと思ったのにさー」
「ニャ。 食べると身体能力が一気に上がるみたいだニャ」
「へー……」
あー……なるほどねー。
確かにそんなイメージあったもんねー。
なんでタマさん尻尾生えたんじゃろ。
「大体10ぐらいかニャー?」
「おー?」
10か、もっと上がるかと思ったらそうでもないのね。
それよりも尻尾が気になるのです。
「分かってないみたいだけど、これってすごいからニャー? 10も離れてるとまず勝てないぐらいの差がでるニャ」
「まじでっ!?」
え、そんなに?
……そっか、初期の俺でもゴブリン蹴散らしてたし、レベル差ってかなりでかいんだね。
10離れればまず勝てない、20も離れれば100人斬りだって出来ちゃうぐらい差がつく。
そう考えると……。
「え、これやばすぎるんじゃ……」
「ニャ。 さっきのは人前では絶対やっちゃだめニャ。 タマが良いって言ったとき以外もだめニャ。危ないニャ」
「おおう……」
タマさんがマジだ。
こんだけ言うってことは他に似たような効果のあるポーションが存在しないか、滅茶苦茶貴重なんだろう。
こりゃ封印かなあ……でも。
「でも勿体ないなー……使える能力だとは思うんだけど」
勿体ないなーという気持ちはあったり。
「使わない訳じゃ無いニャ。切り札にするのニャー」
「あ、そかそか。そうだよね……うん、切り札。なんか格好良いし良いと思います!」
切り札良いね!
強敵と戦う前にばくっと食べたり。この小部屋みたいなところに突入する前にばくっと食べると。
作るとなったらなったで大変だし、そんな場面で使うぐらいが丁度いいかもだね。
「ニャ。 とりあえず帰るニャ。 普通の桃をだすニャー」
「あいあい。 こぼさないようにねー?」
お宝いっぱいだし。色々検証できたしで今日は本当収穫いっぱいだなー。
とりあえず帰って鑑定して、ご飯にしよっと。
あ、尻尾のこと聞いてない。
抱き方が悪かったのだろうか。ちくせう。
んで俺の話を聞いたタマさんだけど……。
後ろ足で耳をばばばっと掻いて……タマさん聞いてます? あ、こっち向いた。
「面白そうニャー。やってみると良いニャ」
「おー」
なんか思ってたよりずっとあっさりした反応だった。
もっとこう、すごいニャー!とかフゥーッ!とかいう反応を期待してたのだけど……。
まーとりあえずやるだけやってみますかね。
オーガに何時までも根っこ刺したままにしておくのは可哀想だし。
そんじゃ作成開始っと……イメージはあれだね。有名どころだけど仙桃ってやつ、あれでいこうと思う。
イメージ的に食べたらパワーアップしたり、寿命伸びたりとかそんなイメージあるけど果たしてどうなることやら……あ、あれ?
「ん……んん? あ、これ不味い。 マジで不味い!」
「ニャッ?」
急に大声をだす俺にタマさんがびくっと反応する。
すまぬ、でもやばそうなことなってるんだよーう。
「ぜんっぜん足りない! タマさん、ごめん急いでオーガかき集めてきてっ」
「ニャニャッ!?」
もうね、まだ枝しか生えてきてないのにもうオーガが萎んできた。ってかタマさんとやりとりしている間にもオーガがしわっしわなってるし、これやばすぎる。
タマさんもやばいと思ったのか、ものすっごい勢いでオーガを探しに駆けていった。
タマさんまじ頼んますうううぅ。
「おあー……」
オーガがパラパラと砂のように砕けていく。
あたりには砂となったオーガが山となっていた。
だが。それだけ吸ったにもかかわらず、仙桃はまだ完成していない。
「……これで50体……嘘でしょ、まだ足りない」
一応数は数えていたけど……50体てやばすぎ。
まだちっこい実しかなってないのがさらにやばい。
タマさんがどんどん追加でオーガを持ってきてくれてはいるけど、まだまだ足りない。
体がもっと吸わせろと言っているのだ。
「これ100体目……」
そしてついに100体の大台に達したとき。
「……あ、足りたぽい? ギリギリ足りたみたい」
やっと仙桃が完成したのであった。
右半身ちょっと萎んでるし、これ本当やばい。
「ニャ。 これで完成かニャー。大っきいニャ」
「大きいね……これ、どうしよう」
見た目はただの大きな桃なんだけど……オーガの命を100体分も必要としたものが普通の果物な訳は無い。てか仙桃だし。
……ちょっと食べるの怖いよね?
「ニャ? 食べるに決まってるニャ」
「ですよねー」
ちらっとタマさんに伺うような視線を向けたけど……さすがタマさん。というか、もう食べる気しか無さそうですね。
とりあえず2個あるから1個ずつ分けてっと……本当でかいなこれ。メロン並みのサイズあるぞ……。
「タマさん、どうなるか分からないからゆっくり食べてね。ゆーっくりだよ?」
「分かってるニャー」
本当かいな。
んじゃま食べてみますか……っと。
皮を剥いていると汁が垂れてきた……ぺろっとな。
「うまっ……いけど、ちょっと舐めただけでこれって……」
舐めた途端に右半身がミシミシいいだした。
見れば萎んだ体が一舐めで元に戻っていたのである。
やばすぎてどん引きですわ。
「ニャッ……ニャニャッ!?」
「タマさん!? だ、大丈夫……?」
仙桃を食べていたタマさんが急にぷるぷる震えだしたぞっ!?
てかもう全部食ったんかい!!? ゆっくり食べろっていったのにー!
「ニャ。美味しいニャ。尻尾生えたニャ」
「そりゃ良かっ――」
急に震えがとまって顔を上げたかと思えばそんなことを言うタマさん。
単に美味しくて震えて……ん? んんんん???
「――どゆこと?」
尻尾? 生えた? え、もうタマさん尻尾あるよね?
「そのまんまニャ」
混乱する俺に尻尾をひょいと見せるタマさん。
なんとそこには2本目の尻尾が生えていたのである……猫又かな?
「まじか……え、てことはこれ食べたら俺にも尻尾が……?」
おう……なんてことだ。
これ食うと尻尾生えるのか。タマさんとお揃いじゃないか。これはもう食うしかない!
「いただきます!!!」
こうして俺は仙桃を一気に平らげたのであった。
数分後、そこには全身むっきむきになった俺の姿が!
「ムキムキになっただけじゃんっ! 神様のバカ!禿げろっ!」
木の部分だけじゃなくて普通の肉体部分もムッキムキだよ!!
尻尾生えるんじゃないかいっちくしょーめい!
「なんだよー……せっかく尻尾生えるかと思ったのにさー」
「ニャ。 食べると身体能力が一気に上がるみたいだニャ」
「へー……」
あー……なるほどねー。
確かにそんなイメージあったもんねー。
なんでタマさん尻尾生えたんじゃろ。
「大体10ぐらいかニャー?」
「おー?」
10か、もっと上がるかと思ったらそうでもないのね。
それよりも尻尾が気になるのです。
「分かってないみたいだけど、これってすごいからニャー? 10も離れてるとまず勝てないぐらいの差がでるニャ」
「まじでっ!?」
え、そんなに?
……そっか、初期の俺でもゴブリン蹴散らしてたし、レベル差ってかなりでかいんだね。
10離れればまず勝てない、20も離れれば100人斬りだって出来ちゃうぐらい差がつく。
そう考えると……。
「え、これやばすぎるんじゃ……」
「ニャ。 さっきのは人前では絶対やっちゃだめニャ。 タマが良いって言ったとき以外もだめニャ。危ないニャ」
「おおう……」
タマさんがマジだ。
こんだけ言うってことは他に似たような効果のあるポーションが存在しないか、滅茶苦茶貴重なんだろう。
こりゃ封印かなあ……でも。
「でも勿体ないなー……使える能力だとは思うんだけど」
勿体ないなーという気持ちはあったり。
「使わない訳じゃ無いニャ。切り札にするのニャー」
「あ、そかそか。そうだよね……うん、切り札。なんか格好良いし良いと思います!」
切り札良いね!
強敵と戦う前にばくっと食べたり。この小部屋みたいなところに突入する前にばくっと食べると。
作るとなったらなったで大変だし、そんな場面で使うぐらいが丁度いいかもだね。
「ニャ。 とりあえず帰るニャ。 普通の桃をだすニャー」
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