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森の賢人
「59話」
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タマさんの元へと逃げ帰ってきましたよっと。
「ちゃんと渡したかニャ?」
「うん、もちろん。 さ、ご飯にしよご飯」
ちゃんと渡しましたとも。ハハハ。
さ、ご飯食べよ。ご飯。
何時も通りご飯が美味しい。
タマさんと一緒だからなおさらである。一人だったらここまで美味しくは感じなかっただろうか。
ふと思ったけど、これから先パーティメンバーが増えることなんてあるんだろうか。
俺の能力が特殊だし、戦力的にはタマさん居る時点で十分過ぎる……てかタマさんをモフり難くなりそうなので自分としては増やす気は無い。
タマさんが増やしたいと言うのなら別だけど、そんな感じもない。
んま、パーティはその時になったら考えよう。
……ただ知り合いぐらいは増やしてもいいかなーと思ってたりはする。
タマさんとパーティ組んでからまだキンバリーさんしか知り合い出来てないからね! タマさんがちょっとお休みニャーとかいったら、途端にボッチになってまう。
「明日も検証するのかニャ?」
「んー……そうだねえ。アレもどんなのが出来るか色々確認したいし」
一応口に出すのもまずいかなと、アレとだけ言っておく。
オーガ100体で2個出来てあの効果。これが100体で1個だったら? さらに200体とかだったら? 逆に減らしたらどうなる? 色々と検証することはある。
効果みる限り切り札的なものになるだろうし、いざって時のために検証しておきたい。
「しばらくは検証かニャー」
「そだね。 あ、でも盾が完成する前日はお休みにしよっか。 ずっとダンジョン行ってても疲れちゃうし。……ところでさ、この体何時になったら戻るんだろうね」
「知らんニャ」
実は体なんだけど、まだムッキムキのままである。蔦を巻いて誤魔化してるからばれてないけど。
それにタマさんは尻尾が増えたままである……こっちは隠してすらないけど、今のところ誰も気づいてない? 気づいててスルーしているのか……後者かな、たまに目線が尻尾にいく人が居るし。
翌朝、体は無事元に戻ってました。
タマさんの尻尾も戻ってたよ。残念。
タマさんの種族の特性としてレベルが100いったあたりで尻尾が増えるそうな、それとタマさんの魔法で補正を一時的に少しだけ上げるのがあるそうで、それで皆チラ見はしても騒いだりはしなかったぽい。
例の桃の検証を翌日以降も続けていたのでタマさんは終始尻尾が増えた状態でした。眼福です。
そんな感じで過ごすことおよそ1週間。
翌日には盾が完成するとのことで、俺とタマさんは今日一日ゆっくりしようということで、宿でゆっくり過ごしていた。
あ、ちなみに相部屋です。羨ましかろう?
「おでこの毛すべすべしてる」
「ニャ」
膝の上にタマさん乗っけて頭をなでる。
タマさん、果物食べてる間はおとなしいので今のうちである……。
猫の額あたりの毛ってなんかすべすべしてるよね。触ってて気持ちいい。
そんな感じでもふって満喫していたんだけど……急に鼻がムズムズしだす。
「んあっ……まずいくしゃみが……へっくしゅんっ!!」
やばっと思うもくしゃみを止めることは出来ず思いっきりくしゃみしてしまった。
「っっ!!……くしゅんっ!……い、痛い」
口と足を抑え悶える俺。
くしゃみを察知したタマさんが思いっきりダッシュで逃げたのである。太ももに穴でも開いたかと思ったよ……。
「あぶないニャ!」
「足めり込んだ……ごめん、急に鼻がむずむずしてさ」
「ニャー!」
タマさんぷりぷりと怒ってらっしゃる。
ごめんて、急に鼻がムズムズしたんですもん……。
「しかしなんでまた急に鼻が……別に部屋がほこりっぽいとかじゃないのになー」
「まったくニャ!」
部屋は毎日掃除してくれてるから綺麗なんだよねえ。
花粉……ではないかな。目とか痒くないし。
とーなると……。
「んー……? ねえタマさんや」
「ニャ?」
「タマさんって水浴びしないの?」
なんとなくタマさんかなーって。
だって水浴びしてるの見たことないし……。
にゃんこだからしょうがないんだけどね。
「タマの種族は別にしなくてもいいのニャー」
「へー……お風呂行く?」
「ニャ! いやニャ! 絶対いかないニャ」
おお、断固拒否。
やはりというか水に濡れるのが嫌らしい。
「ほこりっぽいのタマさんだと思うんだよねえ」
「何言ってるニャ。 たまは毎日きれいにしてるニャ」
俺の指摘にぺろぺろと毛繕いをしながらそう返すタマさん。
だが……。
「へー……ほりゃっ」
「ニャッ!? や、やめるニャー!」
タマさんのお腹をぽんとはたいてみる。
するともふぁっと白い煙が舞い上がる。
「ほれほれ、この白いのは何かなー? ほらあああいったあああっ!?」
調子にのってぽふぽふ叩いていたら噛まれました。いたぁい。
「……まあ、ほこりいっぱいついてる見たいだし。お風呂いこ?」
「ニャー……ウッドは鬼畜ニャ。 タマみたいな可愛いのいじめて本当鬼畜ニャ」
なんて人聞きの悪い。
俺はただタマさんを綺麗にしてあげようと思っただけなのに!
「人聞きの悪いこと言わないの。 最近暑いし、今のうち入ってさっぱりしとこ? おいしい果物も用意するよ、特別なの」
「ニャ……タマはそんな食べ物で釣られるほど甘くはないニャ」
ぬ、果物につられないだと……!
いつもならほいほいつられるのに、どんだけ水が嫌なのタマさん。
10分後、そこには宿の玄関からでる二人の姿が。
……やっぱ抗えなかったらしいデスヨ?
「ちゃんと渡したかニャ?」
「うん、もちろん。 さ、ご飯にしよご飯」
ちゃんと渡しましたとも。ハハハ。
さ、ご飯食べよ。ご飯。
何時も通りご飯が美味しい。
タマさんと一緒だからなおさらである。一人だったらここまで美味しくは感じなかっただろうか。
ふと思ったけど、これから先パーティメンバーが増えることなんてあるんだろうか。
俺の能力が特殊だし、戦力的にはタマさん居る時点で十分過ぎる……てかタマさんをモフり難くなりそうなので自分としては増やす気は無い。
タマさんが増やしたいと言うのなら別だけど、そんな感じもない。
んま、パーティはその時になったら考えよう。
……ただ知り合いぐらいは増やしてもいいかなーと思ってたりはする。
タマさんとパーティ組んでからまだキンバリーさんしか知り合い出来てないからね! タマさんがちょっとお休みニャーとかいったら、途端にボッチになってまう。
「明日も検証するのかニャ?」
「んー……そうだねえ。アレもどんなのが出来るか色々確認したいし」
一応口に出すのもまずいかなと、アレとだけ言っておく。
オーガ100体で2個出来てあの効果。これが100体で1個だったら? さらに200体とかだったら? 逆に減らしたらどうなる? 色々と検証することはある。
効果みる限り切り札的なものになるだろうし、いざって時のために検証しておきたい。
「しばらくは検証かニャー」
「そだね。 あ、でも盾が完成する前日はお休みにしよっか。 ずっとダンジョン行ってても疲れちゃうし。……ところでさ、この体何時になったら戻るんだろうね」
「知らんニャ」
実は体なんだけど、まだムッキムキのままである。蔦を巻いて誤魔化してるからばれてないけど。
それにタマさんは尻尾が増えたままである……こっちは隠してすらないけど、今のところ誰も気づいてない? 気づいててスルーしているのか……後者かな、たまに目線が尻尾にいく人が居るし。
翌朝、体は無事元に戻ってました。
タマさんの尻尾も戻ってたよ。残念。
タマさんの種族の特性としてレベルが100いったあたりで尻尾が増えるそうな、それとタマさんの魔法で補正を一時的に少しだけ上げるのがあるそうで、それで皆チラ見はしても騒いだりはしなかったぽい。
例の桃の検証を翌日以降も続けていたのでタマさんは終始尻尾が増えた状態でした。眼福です。
そんな感じで過ごすことおよそ1週間。
翌日には盾が完成するとのことで、俺とタマさんは今日一日ゆっくりしようということで、宿でゆっくり過ごしていた。
あ、ちなみに相部屋です。羨ましかろう?
「おでこの毛すべすべしてる」
「ニャ」
膝の上にタマさん乗っけて頭をなでる。
タマさん、果物食べてる間はおとなしいので今のうちである……。
猫の額あたりの毛ってなんかすべすべしてるよね。触ってて気持ちいい。
そんな感じでもふって満喫していたんだけど……急に鼻がムズムズしだす。
「んあっ……まずいくしゃみが……へっくしゅんっ!!」
やばっと思うもくしゃみを止めることは出来ず思いっきりくしゃみしてしまった。
「っっ!!……くしゅんっ!……い、痛い」
口と足を抑え悶える俺。
くしゃみを察知したタマさんが思いっきりダッシュで逃げたのである。太ももに穴でも開いたかと思ったよ……。
「あぶないニャ!」
「足めり込んだ……ごめん、急に鼻がむずむずしてさ」
「ニャー!」
タマさんぷりぷりと怒ってらっしゃる。
ごめんて、急に鼻がムズムズしたんですもん……。
「しかしなんでまた急に鼻が……別に部屋がほこりっぽいとかじゃないのになー」
「まったくニャ!」
部屋は毎日掃除してくれてるから綺麗なんだよねえ。
花粉……ではないかな。目とか痒くないし。
とーなると……。
「んー……? ねえタマさんや」
「ニャ?」
「タマさんって水浴びしないの?」
なんとなくタマさんかなーって。
だって水浴びしてるの見たことないし……。
にゃんこだからしょうがないんだけどね。
「タマの種族は別にしなくてもいいのニャー」
「へー……お風呂行く?」
「ニャ! いやニャ! 絶対いかないニャ」
おお、断固拒否。
やはりというか水に濡れるのが嫌らしい。
「ほこりっぽいのタマさんだと思うんだよねえ」
「何言ってるニャ。 たまは毎日きれいにしてるニャ」
俺の指摘にぺろぺろと毛繕いをしながらそう返すタマさん。
だが……。
「へー……ほりゃっ」
「ニャッ!? や、やめるニャー!」
タマさんのお腹をぽんとはたいてみる。
するともふぁっと白い煙が舞い上がる。
「ほれほれ、この白いのは何かなー? ほらあああいったあああっ!?」
調子にのってぽふぽふ叩いていたら噛まれました。いたぁい。
「……まあ、ほこりいっぱいついてる見たいだし。お風呂いこ?」
「ニャー……ウッドは鬼畜ニャ。 タマみたいな可愛いのいじめて本当鬼畜ニャ」
なんて人聞きの悪い。
俺はただタマさんを綺麗にしてあげようと思っただけなのに!
「人聞きの悪いこと言わないの。 最近暑いし、今のうち入ってさっぱりしとこ? おいしい果物も用意するよ、特別なの」
「ニャ……タマはそんな食べ物で釣られるほど甘くはないニャ」
ぬ、果物につられないだと……!
いつもならほいほいつられるのに、どんだけ水が嫌なのタマさん。
10分後、そこには宿の玄関からでる二人の姿が。
……やっぱ抗えなかったらしいデスヨ?
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