拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです

熊ごろう

文字の大きさ
116 / 156
生を受けた理由

「115話」

しおりを挟む
だんだん日差しが暖かくなり、雪も溶けだした今日この頃。
今日も元気に俺とタマさんは日向でゴロゴロしています。

「だんだん暖かくなってきたねえ」

「そろそろ春だニャ」

「ハナが植えた種から芽も出てきてるし、春だねえ」

俺とタマさんはゴロゴロしているけど、ハナは一人元気に外で農作業?をがんばっている。

以前のBBQの際に植えた種や、その後もちょくちょく種を貰っては植えていたハナであったが、ここ数日で地面からにょきにょきと芽が伸び始めたのである。

ハナは伸びてきた芽を見て嬉しそうに鼻を伸ばすと、そのまま摘まんで口へと運ぶ。


…………んんん??

え、食べた?
口をもっしゃもっしゃと動かして……ほんとに食ったのかいっ!

「どういうことなの……」

ええー……今度は急にキョロキョロしだしたぞ。

「……いや、そんなどこいったの? 見たいな顔されても困る……」

ハナが食べたんでしょうに。
芽がないないっ消えたの! 見たいな感じで訴えられても困るですよ……。



まあ、平和ですね?

こんな感じで最近すっかりだらけてしまって、余りダンジョンにも行ってないんだよねえ。
前はほぼ毎日行っていたのに、今は週に2~3回ってところだ。

暖炉が温くていかん。
それに最近春っぽくなったせいで昼寝が気持ちよすぎて……でも怠けすぎるのもダメだよね。

「昼寝するの気持ちいいけど、さすがにそろそろダンジョンいかないとー……んっし」

いつまた指導者が出るか分からないし、その時に備えて鍛えないとね。
あと皆の所に顔を出さないと……やっぱね、誘わないと遊びに来てくれないのですよ。悲しみ。

「ほらタマさん行きますよー? ハナはお留守番お願いね。 もう芽は食べちゃダメだよ?」

基本ハナはお留守番ですよ。
たまにダンジョンに連れては行くんだけど、どっちかと言うと土いじってる方が楽しいらしくてね。それに芽が出たし、しばらくはお留守番が続くだろう。


さてさて、今日は何するかな。
下層行ってもいいし、たまには草むしりがんばってもいいしなー。
なんて考えている間にギルドに着いちゃったよーっと。

ま、リタさんと相談して決めますかねー。
そいじゃギルドに入って受付並びますか、何時もの如くおっちゃんの視線をスルーしてリタさんの列に……おう?

「んー? なんか雰囲気が違うような……」

「ニャ」

ギルド内の雰囲気が何時もと違う気がする。
俺の敏感なセンサーが反応しとりますぞ。

慌ただしいって訳じゃ無いんだけど……なんか落ち着かないと言うかざわついてると言うか……また何かあったんかな?

んまあ、リタさんに聞いてみれば分かるかー……って、気が付いたら受付にいるはずのリタさんが目の前に立っていた。
ちょっとドキィッてしたじゃないかい。

「ウッドさん、素晴らしいタイミングです。 ちょっとこちらに来ていただけますか? タマさんも一緒に」

「え、あ、はい」

お、おう?
何かあったのかなーってまさかの俺関係? 何の心当たりもないけどなんじゃろね。

とりあえずリタさんに引き摺られるまま部屋へと入る俺とタマさん。
あ、タマさんは俺が抱えてます。安心してください。

「あれ? ゴリさん達も? 何があったんですか?」

部屋入ったらゴリさん達も居たぞ。
俺たちとゴリさん達に関係する何かが起きた……なんだろ。 街の酒を飲み尽くした件か。 あ、でもあれはゴリさん達がやったことで俺たち関係ないか。

「お、もう来たのか……何があったのかは……」

んー……何だろう。 ゴリさん達の様子も何かおかしいぞ。
何があったのか聞いても口ごもってるし、俺の方を時たまちらっと見ては視線を逸らしている……あ、あやしい。

何か嫌な予感するので帰りたい……でも出口リタさんにふさがれてるんだよねっ! がっでむ。

「私からお話しします」

「……リタちゃん頼むわ」

聞きたくなーいー。

「事の発端は1週間ほど前まで遡ります。 ……以前指導者と戦った平原を覚えていますね? そこで奇妙な生き物が出現したのです」

「奇妙な生き物……」

ん……もちろん覚えていますとも。
俺も参加したし、鉄竜と戦うはめになったからなっ!

んで奇妙な生き物とな? あの平原にでたってことは生き残りでもいたのかなー……それとゴリさん達の態度が妙なことがどう繋がるんだろ?

「そいつは人型で、触手が生えていたそうです……平原に魔石を拾いに来ていた街の人々がその触手によって……その」

「触手……触手ってまさか!?」

ちょっと待った!
触手ってどう考えてもあれじゃん、指導者じゃん!?

まさか生きてた……いやでもあいつの頭は俺が装備してるし……そういえばこの間のオーガ、あれもまさか関係があるんじゃ……?

てか指導者が生きていたんなら不味すぎる。

……あ、でもその割に皆そこまで焦ってない? てことは指導者ではない……でもほかに触手なんて生えてたの居たっけ?

「……始めは私達もその話を聞いて、指導者が生きていたのだと思いました。 ですがそうではなかったのです」

「ふむふむ?」

リタさんもそう思ったと。でも違ったんだね……と、なると……ダメだ、さっぱり分からぬ。

「そいつの特長について情報を集めていくと……その、ウッドさんそっくりだと言うことが分かりまして」

「ほー…………え?」

なるほどね、俺とそっくりと…………なんて?
え、そこで俺の名前でるのおかしくないです??

てか、リタさん俺そっくりなやつを奇妙な生き物っていってませんでしたか? ひどいっ!
しおりを挟む
感想 171

あなたにおすすめの小説

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します

三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。 身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。 そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと! これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。 ※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。

処理中です...