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生を受けた理由
「115話」
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だんだん日差しが暖かくなり、雪も溶けだした今日この頃。
今日も元気に俺とタマさんは日向でゴロゴロしています。
「だんだん暖かくなってきたねえ」
「そろそろ春だニャ」
「ハナが植えた種から芽も出てきてるし、春だねえ」
俺とタマさんはゴロゴロしているけど、ハナは一人元気に外で農作業?をがんばっている。
以前のBBQの際に植えた種や、その後もちょくちょく種を貰っては植えていたハナであったが、ここ数日で地面からにょきにょきと芽が伸び始めたのである。
ハナは伸びてきた芽を見て嬉しそうに鼻を伸ばすと、そのまま摘まんで口へと運ぶ。
…………んんん??
え、食べた?
口をもっしゃもっしゃと動かして……ほんとに食ったのかいっ!
「どういうことなの……」
ええー……今度は急にキョロキョロしだしたぞ。
「……いや、そんなどこいったの? 見たいな顔されても困る……」
ハナが食べたんでしょうに。
芽がないないっ消えたの! 見たいな感じで訴えられても困るですよ……。
まあ、平和ですね?
こんな感じで最近すっかりだらけてしまって、余りダンジョンにも行ってないんだよねえ。
前はほぼ毎日行っていたのに、今は週に2~3回ってところだ。
暖炉が温くていかん。
それに最近春っぽくなったせいで昼寝が気持ちよすぎて……でも怠けすぎるのもダメだよね。
「昼寝するの気持ちいいけど、さすがにそろそろダンジョンいかないとー……んっし」
いつまた指導者が出るか分からないし、その時に備えて鍛えないとね。
あと皆の所に顔を出さないと……やっぱね、誘わないと遊びに来てくれないのですよ。悲しみ。
「ほらタマさん行きますよー? ハナはお留守番お願いね。 もう芽は食べちゃダメだよ?」
基本ハナはお留守番ですよ。
たまにダンジョンに連れては行くんだけど、どっちかと言うと土いじってる方が楽しいらしくてね。それに芽が出たし、しばらくはお留守番が続くだろう。
さてさて、今日は何するかな。
下層行ってもいいし、たまには草むしりがんばってもいいしなー。
なんて考えている間にギルドに着いちゃったよーっと。
ま、リタさんと相談して決めますかねー。
そいじゃギルドに入って受付並びますか、何時もの如くおっちゃんの視線をスルーしてリタさんの列に……おう?
「んー? なんか雰囲気が違うような……」
「ニャ」
ギルド内の雰囲気が何時もと違う気がする。
俺の敏感なセンサーが反応しとりますぞ。
慌ただしいって訳じゃ無いんだけど……なんか落ち着かないと言うかざわついてると言うか……また何かあったんかな?
んまあ、リタさんに聞いてみれば分かるかー……って、気が付いたら受付にいるはずのリタさんが目の前に立っていた。
ちょっとドキィッてしたじゃないかい。
「ウッドさん、素晴らしいタイミングです。 ちょっとこちらに来ていただけますか? タマさんも一緒に」
「え、あ、はい」
お、おう?
何かあったのかなーってまさかの俺関係? 何の心当たりもないけどなんじゃろね。
とりあえずリタさんに引き摺られるまま部屋へと入る俺とタマさん。
あ、タマさんは俺が抱えてます。安心してください。
「あれ? ゴリさん達も? 何があったんですか?」
部屋入ったらゴリさん達も居たぞ。
俺たちとゴリさん達に関係する何かが起きた……なんだろ。 街の酒を飲み尽くした件か。 あ、でもあれはゴリさん達がやったことで俺たち関係ないか。
「お、もう来たのか……何があったのかは……」
んー……何だろう。 ゴリさん達の様子も何かおかしいぞ。
何があったのか聞いても口ごもってるし、俺の方を時たまちらっと見ては視線を逸らしている……あ、あやしい。
何か嫌な予感するので帰りたい……でも出口リタさんにふさがれてるんだよねっ! がっでむ。
「私からお話しします」
「……リタちゃん頼むわ」
聞きたくなーいー。
「事の発端は1週間ほど前まで遡ります。 ……以前指導者と戦った平原を覚えていますね? そこで奇妙な生き物が出現したのです」
「奇妙な生き物……」
ん……もちろん覚えていますとも。
俺も参加したし、鉄竜と戦うはめになったからなっ!
んで奇妙な生き物とな? あの平原にでたってことは生き残りでもいたのかなー……それとゴリさん達の態度が妙なことがどう繋がるんだろ?
「そいつは人型で、触手が生えていたそうです……平原に魔石を拾いに来ていた街の人々がその触手によって……その」
「触手……触手ってまさか!?」
ちょっと待った!
触手ってどう考えてもあれじゃん、指導者じゃん!?
まさか生きてた……いやでもあいつの頭は俺が装備してるし……そういえばこの間のオーガ、あれもまさか関係があるんじゃ……?
てか指導者が生きていたんなら不味すぎる。
……あ、でもその割に皆そこまで焦ってない? てことは指導者ではない……でもほかに触手なんて生えてたの居たっけ?
「……始めは私達もその話を聞いて、指導者が生きていたのだと思いました。 ですがそうではなかったのです」
「ふむふむ?」
リタさんもそう思ったと。でも違ったんだね……と、なると……ダメだ、さっぱり分からぬ。
「そいつの特長について情報を集めていくと……その、ウッドさんそっくりだと言うことが分かりまして」
「ほー…………え?」
なるほどね、俺とそっくりと…………なんて?
え、そこで俺の名前でるのおかしくないです??
てか、リタさん俺そっくりなやつを奇妙な生き物っていってませんでしたか? ひどいっ!
今日も元気に俺とタマさんは日向でゴロゴロしています。
「だんだん暖かくなってきたねえ」
「そろそろ春だニャ」
「ハナが植えた種から芽も出てきてるし、春だねえ」
俺とタマさんはゴロゴロしているけど、ハナは一人元気に外で農作業?をがんばっている。
以前のBBQの際に植えた種や、その後もちょくちょく種を貰っては植えていたハナであったが、ここ数日で地面からにょきにょきと芽が伸び始めたのである。
ハナは伸びてきた芽を見て嬉しそうに鼻を伸ばすと、そのまま摘まんで口へと運ぶ。
…………んんん??
え、食べた?
口をもっしゃもっしゃと動かして……ほんとに食ったのかいっ!
「どういうことなの……」
ええー……今度は急にキョロキョロしだしたぞ。
「……いや、そんなどこいったの? 見たいな顔されても困る……」
ハナが食べたんでしょうに。
芽がないないっ消えたの! 見たいな感じで訴えられても困るですよ……。
まあ、平和ですね?
こんな感じで最近すっかりだらけてしまって、余りダンジョンにも行ってないんだよねえ。
前はほぼ毎日行っていたのに、今は週に2~3回ってところだ。
暖炉が温くていかん。
それに最近春っぽくなったせいで昼寝が気持ちよすぎて……でも怠けすぎるのもダメだよね。
「昼寝するの気持ちいいけど、さすがにそろそろダンジョンいかないとー……んっし」
いつまた指導者が出るか分からないし、その時に備えて鍛えないとね。
あと皆の所に顔を出さないと……やっぱね、誘わないと遊びに来てくれないのですよ。悲しみ。
「ほらタマさん行きますよー? ハナはお留守番お願いね。 もう芽は食べちゃダメだよ?」
基本ハナはお留守番ですよ。
たまにダンジョンに連れては行くんだけど、どっちかと言うと土いじってる方が楽しいらしくてね。それに芽が出たし、しばらくはお留守番が続くだろう。
さてさて、今日は何するかな。
下層行ってもいいし、たまには草むしりがんばってもいいしなー。
なんて考えている間にギルドに着いちゃったよーっと。
ま、リタさんと相談して決めますかねー。
そいじゃギルドに入って受付並びますか、何時もの如くおっちゃんの視線をスルーしてリタさんの列に……おう?
「んー? なんか雰囲気が違うような……」
「ニャ」
ギルド内の雰囲気が何時もと違う気がする。
俺の敏感なセンサーが反応しとりますぞ。
慌ただしいって訳じゃ無いんだけど……なんか落ち着かないと言うかざわついてると言うか……また何かあったんかな?
んまあ、リタさんに聞いてみれば分かるかー……って、気が付いたら受付にいるはずのリタさんが目の前に立っていた。
ちょっとドキィッてしたじゃないかい。
「ウッドさん、素晴らしいタイミングです。 ちょっとこちらに来ていただけますか? タマさんも一緒に」
「え、あ、はい」
お、おう?
何かあったのかなーってまさかの俺関係? 何の心当たりもないけどなんじゃろね。
とりあえずリタさんに引き摺られるまま部屋へと入る俺とタマさん。
あ、タマさんは俺が抱えてます。安心してください。
「あれ? ゴリさん達も? 何があったんですか?」
部屋入ったらゴリさん達も居たぞ。
俺たちとゴリさん達に関係する何かが起きた……なんだろ。 街の酒を飲み尽くした件か。 あ、でもあれはゴリさん達がやったことで俺たち関係ないか。
「お、もう来たのか……何があったのかは……」
んー……何だろう。 ゴリさん達の様子も何かおかしいぞ。
何があったのか聞いても口ごもってるし、俺の方を時たまちらっと見ては視線を逸らしている……あ、あやしい。
何か嫌な予感するので帰りたい……でも出口リタさんにふさがれてるんだよねっ! がっでむ。
「私からお話しします」
「……リタちゃん頼むわ」
聞きたくなーいー。
「事の発端は1週間ほど前まで遡ります。 ……以前指導者と戦った平原を覚えていますね? そこで奇妙な生き物が出現したのです」
「奇妙な生き物……」
ん……もちろん覚えていますとも。
俺も参加したし、鉄竜と戦うはめになったからなっ!
んで奇妙な生き物とな? あの平原にでたってことは生き残りでもいたのかなー……それとゴリさん達の態度が妙なことがどう繋がるんだろ?
「そいつは人型で、触手が生えていたそうです……平原に魔石を拾いに来ていた街の人々がその触手によって……その」
「触手……触手ってまさか!?」
ちょっと待った!
触手ってどう考えてもあれじゃん、指導者じゃん!?
まさか生きてた……いやでもあいつの頭は俺が装備してるし……そういえばこの間のオーガ、あれもまさか関係があるんじゃ……?
てか指導者が生きていたんなら不味すぎる。
……あ、でもその割に皆そこまで焦ってない? てことは指導者ではない……でもほかに触手なんて生えてたの居たっけ?
「……始めは私達もその話を聞いて、指導者が生きていたのだと思いました。 ですがそうではなかったのです」
「ふむふむ?」
リタさんもそう思ったと。でも違ったんだね……と、なると……ダメだ、さっぱり分からぬ。
「そいつの特長について情報を集めていくと……その、ウッドさんそっくりだと言うことが分かりまして」
「ほー…………え?」
なるほどね、俺とそっくりと…………なんて?
え、そこで俺の名前でるのおかしくないです??
てか、リタさん俺そっくりなやつを奇妙な生き物っていってませんでしたか? ひどいっ!
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