156 / 156
後日談?
「アフター9話」
しおりを挟む
……フラグが怖かったので、追加で数発撃ち込んでみるが、反応はない。
「し、死んだ?」
近づいたら、がぱぁって背中割れて何か出てきたりしないよね。
「色変わったから死んだニャ」
お。
タマさんがそう言うのなら仕留めたのだろう。
「おおー……いけそうだ」
魔法で動きさえ止めてくれれば割と楽にいけると分かった。
これで数こなせばレベルも上がるだろうし、蟹だから美味しいだろうし、二重の意味で美味しくて良いね!あ、この殻とか奇麗だから高く売れるかも?そうなると三重の意味でうまうまだ。
とりあえず、水中に沈む前に回収回収っと。
「さっそく夕飯にするニャ。ゆでると美味しいニャ」
茹でると美味しいか。
まあ蟹だしな!
てか俺たちだと茹でるぐらいしか……ああ、焼くって手もあるか。
「タマさんと二人なら食い切れるかな……いや、さすがにきついか」
「ニャ。身はそこまでないからいけるニャ」
「あ、そうなのね」
殻が分厚いんかしらね。
まあ、食い切れる量なら茹でて全部食っちゃうかね。
焼きは明日の楽しみにとっておこう。
「食べるニャ」
「すげー良い匂いする!」
1時間ぐらいタマさんがぐつぐつにゃーにゃーと茹で、やっとこさ茹であがった。
もうね、茹でてる最中匂いがやばくて、ずっとお腹がぐーぐー鳴ってて辛かったわ!
よっしゃ、食うぞ!と手を伸ばして足をもごうとするが……殻がくっそ堅くてめっちゃ苦労した。
茹でても柔くならんのかいっ。……いや、ちょっとは柔くなってるか?一応もげるし。
そういえば茹でる時もちょっと特殊なことやってたしなあ。
なんか水球をタマさんが出して、その中に蟹を閉じ込めて茹でたんだけど、どうも外から圧を加えまくってかなりの高温で茹でたらしい。
通常沸騰する温度の三倍とか言ってたかな?
まあ、とりあえず食おう。
お腹すいたんじゃよー!
殻が厚いといっても、人ぐらいの大きさはある蟹だ。
身も十分たっぷり入っている。
殻を全力でべきべき言わせながら割り、身を取り出すと……ぷりっとしていて真っ白な身が飛び出してきた。
まずはそのまま……ぱくっとな。
「ふほほほほ!」
うまいの食べると思わず笑うよね。
「うっまい……まじでうまい」
この世界のご飯は大抵美味しかったけど、これは素材の時点でぶっちぎりで美味しい。
しかもいくら食ってもなくならない……とまではいかないが、お腹いっぱいになるだけの量はある。幸せ。
「来たかいあったニャ?」
「あったあった」
ちょっぴり死にかけたけど、来た甲斐あったよタマさん!
でも次はもうちょっと安全に行きたいなーと思わなくもないっ。
「暫らく食えなくなるからニャー。いっぱい食べるニャー」
「おー!……おー?」
そう言ってタマさんも蟹にがぶりと齧り付く。
俺も負け時と……まった。タマさん今何かおかしなこと言いませんでしたこと??
「暫らく食えなくなるってどゆこと?」
なんかそんな感じの不吉なセリフが聞こえたんです。
気のせいだよね?
「そろそろウッドはあれニャ。外のダンジョン潰す役が回ってくるニャ」
「へっ?でもあれって金に昇格する時にやるんじゃ……?あれ、ちがったっけ」
高ランクのダンジョンシーカーは外に発生したダンジョンを潰して回ってるって話だけど……でも今の俺には関係ないような?
「ウッドの金への昇格は決まってるニャ。でも経験が圧倒的に足らないからニャー。外で修業するのニャ」
嘘やん。
「ま、まじっすか」
「ニャ!」
俺の言葉に力強く返すタマさん。
ありがとう!!
でも俺そのこと聞いてないんですけどっ。
リタさんも何も言ってなかったしい……くそう、まじかよお。
「確かゴリさんが遠征やってた時も半年とか掛かってよな……その間街には戻ってこれないって事だよね?」
1年ぶりに戻ったと思ったら、そりゃないよー。
いっぱいできた……いっぱい?
と、とにかくせっかく出来た知り合いとまた離れるなんて……離れてる間に他人に降格しちゃう!
「別に戻ろうと思えば戻れるニャ」
「あ、そうなの?」
ありゃ。
ゴリさんは半年ぐらい戻ってこなかったけど……?
「ウッドとハナがいれば食料と水は持って行かなくて済むニャ。ほぼ手ぶらで行けるニャ」
「ふむ?」
ほほう?
確かに俺は果物作れるし、水分たっぷりの実なんかも作ろうと思えば作れる。
それにハナがいれば野菜はばっちり確保出来るよな。
お肉は……さすがに尻尾はないと思いたい。ないよね?
「馬車がいらないニャ。だから走って帰れるニャ」
「!なっるほど!だったらそこまで悲観しなくて良さそうだー」
そういうことか!
そういや初めてゴリさんと出会った時も、馬車で移動してたもんな。
あれって中に食料とか色々詰め込んでたってことか……なるほどなるほど。
手ぶらで良いとなれば、全力で走れば多少遠かろうが1日もあれば戻ってこれるだろう。
つまり帰ろうと思えば帰れると。
あれだ、週末だけ帰る出張リーマンみたいな?そんな感じでいけると言うことだ。
「ニャ。とりあえず蟹食べるニャ」
「おー」
そうと分かれば不安になることは何もない。
ただ蟹をしばらく食えなくなるのは確かなので、がっつり食っておこうと思います!
ギルドの再建終わったら、遠征の準備しないとだねー。
「し、死んだ?」
近づいたら、がぱぁって背中割れて何か出てきたりしないよね。
「色変わったから死んだニャ」
お。
タマさんがそう言うのなら仕留めたのだろう。
「おおー……いけそうだ」
魔法で動きさえ止めてくれれば割と楽にいけると分かった。
これで数こなせばレベルも上がるだろうし、蟹だから美味しいだろうし、二重の意味で美味しくて良いね!あ、この殻とか奇麗だから高く売れるかも?そうなると三重の意味でうまうまだ。
とりあえず、水中に沈む前に回収回収っと。
「さっそく夕飯にするニャ。ゆでると美味しいニャ」
茹でると美味しいか。
まあ蟹だしな!
てか俺たちだと茹でるぐらいしか……ああ、焼くって手もあるか。
「タマさんと二人なら食い切れるかな……いや、さすがにきついか」
「ニャ。身はそこまでないからいけるニャ」
「あ、そうなのね」
殻が分厚いんかしらね。
まあ、食い切れる量なら茹でて全部食っちゃうかね。
焼きは明日の楽しみにとっておこう。
「食べるニャ」
「すげー良い匂いする!」
1時間ぐらいタマさんがぐつぐつにゃーにゃーと茹で、やっとこさ茹であがった。
もうね、茹でてる最中匂いがやばくて、ずっとお腹がぐーぐー鳴ってて辛かったわ!
よっしゃ、食うぞ!と手を伸ばして足をもごうとするが……殻がくっそ堅くてめっちゃ苦労した。
茹でても柔くならんのかいっ。……いや、ちょっとは柔くなってるか?一応もげるし。
そういえば茹でる時もちょっと特殊なことやってたしなあ。
なんか水球をタマさんが出して、その中に蟹を閉じ込めて茹でたんだけど、どうも外から圧を加えまくってかなりの高温で茹でたらしい。
通常沸騰する温度の三倍とか言ってたかな?
まあ、とりあえず食おう。
お腹すいたんじゃよー!
殻が厚いといっても、人ぐらいの大きさはある蟹だ。
身も十分たっぷり入っている。
殻を全力でべきべき言わせながら割り、身を取り出すと……ぷりっとしていて真っ白な身が飛び出してきた。
まずはそのまま……ぱくっとな。
「ふほほほほ!」
うまいの食べると思わず笑うよね。
「うっまい……まじでうまい」
この世界のご飯は大抵美味しかったけど、これは素材の時点でぶっちぎりで美味しい。
しかもいくら食ってもなくならない……とまではいかないが、お腹いっぱいになるだけの量はある。幸せ。
「来たかいあったニャ?」
「あったあった」
ちょっぴり死にかけたけど、来た甲斐あったよタマさん!
でも次はもうちょっと安全に行きたいなーと思わなくもないっ。
「暫らく食えなくなるからニャー。いっぱい食べるニャー」
「おー!……おー?」
そう言ってタマさんも蟹にがぶりと齧り付く。
俺も負け時と……まった。タマさん今何かおかしなこと言いませんでしたこと??
「暫らく食えなくなるってどゆこと?」
なんかそんな感じの不吉なセリフが聞こえたんです。
気のせいだよね?
「そろそろウッドはあれニャ。外のダンジョン潰す役が回ってくるニャ」
「へっ?でもあれって金に昇格する時にやるんじゃ……?あれ、ちがったっけ」
高ランクのダンジョンシーカーは外に発生したダンジョンを潰して回ってるって話だけど……でも今の俺には関係ないような?
「ウッドの金への昇格は決まってるニャ。でも経験が圧倒的に足らないからニャー。外で修業するのニャ」
嘘やん。
「ま、まじっすか」
「ニャ!」
俺の言葉に力強く返すタマさん。
ありがとう!!
でも俺そのこと聞いてないんですけどっ。
リタさんも何も言ってなかったしい……くそう、まじかよお。
「確かゴリさんが遠征やってた時も半年とか掛かってよな……その間街には戻ってこれないって事だよね?」
1年ぶりに戻ったと思ったら、そりゃないよー。
いっぱいできた……いっぱい?
と、とにかくせっかく出来た知り合いとまた離れるなんて……離れてる間に他人に降格しちゃう!
「別に戻ろうと思えば戻れるニャ」
「あ、そうなの?」
ありゃ。
ゴリさんは半年ぐらい戻ってこなかったけど……?
「ウッドとハナがいれば食料と水は持って行かなくて済むニャ。ほぼ手ぶらで行けるニャ」
「ふむ?」
ほほう?
確かに俺は果物作れるし、水分たっぷりの実なんかも作ろうと思えば作れる。
それにハナがいれば野菜はばっちり確保出来るよな。
お肉は……さすがに尻尾はないと思いたい。ないよね?
「馬車がいらないニャ。だから走って帰れるニャ」
「!なっるほど!だったらそこまで悲観しなくて良さそうだー」
そういうことか!
そういや初めてゴリさんと出会った時も、馬車で移動してたもんな。
あれって中に食料とか色々詰め込んでたってことか……なるほどなるほど。
手ぶらで良いとなれば、全力で走れば多少遠かろうが1日もあれば戻ってこれるだろう。
つまり帰ろうと思えば帰れると。
あれだ、週末だけ帰る出張リーマンみたいな?そんな感じでいけると言うことだ。
「ニャ。とりあえず蟹食べるニャ」
「おー」
そうと分かれば不安になることは何もない。
ただ蟹をしばらく食えなくなるのは確かなので、がっつり食っておこうと思います!
ギルドの再建終わったら、遠征の準備しないとだねー。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(171件)
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
おばさん冒険者、職場復帰する
神田柊子
ファンタジー
アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。
子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。
ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。
さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。
生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。
-----
剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。
一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。
-----
※小説家になろう様にも掲載中。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
アフター4
右腕が右上に
いやーん、お帰りっ!
またウッドさんとタマさんのほのぼのが読めるんですねっ!楽しみです!
完結おめでとうございます!
タマさんが可愛くて可愛くて
最後は健気さまで加わり、
ニャンコ様が幸せなら
なんでもいい!との結論にいたりました。
タマさんお幸せに!
また、美味しいもので
毛艶艶々にふくふくと
太ってください(*´∀`*)
ウッド、幸せなタマ様の召使い生活を
堪能してください!