51 / 304
「51話」
しおりを挟む
翌朝、俺は祖父母宅へと行き、お土産の牛さんセットと湿布を渡すと早速畑へと向かった。
「ここ?」
「そうそう」
向かった先は結構広めの畑で、畝には緑色の植物がニョキニョキと生えていた。
あれが全部アスパラか。
「この長さ以上のを収穫すればいいのね」
ばあちゃんから定規を渡された。
この定規を当てて、それよりも背丈が高ければハサミでちょきっと切って収穫するのである。
他の作物と違って、機械で一気に回収はしないそうだ。
一応専用の機械はあるらしいんだけどね。
アスパラが一定の長さになると自動で収穫してくれる優れものらしい。
ただじいちゃんばあちゃんは導入してないようだ。
「そうそう。 腰痛めないようにねえ」
確かに毎回屈んで切るから腰痛めそうだ。
持ってきた湿布が大活躍することだろう。
折角なので今回は俺も湿布を使ってみることにしたよ。
貼った状態で作業すると腰に全然こないんだ、とじいちゃんから俺も貼るようにと言われたのだ。
「それじゃわしはこっちから行くかの」
そう言うとじいちゃんは回収用の箱を持ち、収穫作業に入る。
ばあちゃんもそれに続いた。
俺も適当な畝に向かい、すぐに収穫作業に入った。
「立派なアスパラだなあ」
畑にあるのはどれも太くて立派なアスパラばかりだ。
時々細いのもあるけれど、ほとんどが親指ぐらいの太さがある……実に美味しそうだ。スーパーでたまに買うけど、こんな立派なのあまり見たことないぞ。
おっと、収穫に集中しないとだ。
じいちゃんもばあちゃんもサクサク収穫していくし、俺も負けない様に頑張らないとだ。
「……」
いくつ目の畝だろうか。
気が付けば無言で夢中になって収穫作業を行っていた。
箱も何度も満杯になり、その度にトラックの荷台に積み込んでいる。
何となく残りの畝はどれぐらいかなーと見渡すと、残りは半分と言った感じであった。
「んー」
腰の調子を確かめるように、ぐいぐいと腰を回してみる。
若干の痛みはあるが、疲労は溜まっておらず残りのアスパラを収穫するのに支障は無さそうだ。
「……これ、湿布ないと腰に相当くるぞ」
ただこれ、湿布を貼ってだからなあ。
貼ってなかったら痛みで参っていたかも知れない。
湿布様々だ。
また追加で持ってこようと思う。
これを用意してくれたアマツにも感謝だね。
今度何か差し入れでも持っていこうかな? お茶は飲んでたし、実は食事はしないんだよ、あはははっ! なんてことは無いだろう。たぶん。
「こんなもんか」
そういって箱をトラックの荷台にのせるじいちゃん。
大体2時間ぐらいかな?
畑から収獲できるのは全部取り終えた。
俺が4割ぐらいで、残りはじいちゃんばあちゃんが収獲した。がんばった、俺。
「おー。 なんだかんだで結構いっぱいとれたねえ」
1本ずつ収獲するし、そこまでの量にはならないかなーって思っていたけれど、改めてトラックの荷台を覗き込むと結構な量が集まっていた。旨そう。
集めたアスパラは一反家に持ち帰る。
「剪定してお昼にしましょうか」
そして選定作業を行うようだ。
要は規格に合わせて揃えて売れるようにする作業である。
そしてそれが終わったらお楽しみのお昼ご飯タイムである。
規格外のアスパラとか食べたいなーなんて期待していたり。ふふふ。
「康平が手伝ってくれたおかげで大分早く終わったわい。 それにこの湿布……本当に助かるなあ」
「本当にねえ」
そうシミジミと話すじいちゃんばあちゃん。
俺も使ってみたけれど、効果は抜群だ。
全国の農家さんが欲しがること間違いなし。
はよ一般開放しないかな、ダンジョン。
「ある程度は機械がやってくれるんだね」
「そうそう。 あとはサイズ別に分けて出荷するの」
「ほほー」
選定作業とか俺に出来るんかなーって思っていたけれど、大体は機械が自動でやってくれるらしい。
俺がする事と言えばテープで数本まとめて束ねる程度のもんだ。
テープでまとめたら後は農協さんが買い取ってくれるらしい。
束ねたアスパラを箱に詰め、農協に運んだ後はいよいよお楽しみの昼食タイムである。
俺が持ってきたお肉と規格外のアスパラ……曲がった奴とか先端開いた奴とかもまとめて網の上で焼いてしまおう。
採れたてだからすんごい瑞々しいの。
程よい歯ごたえで、甘味があってジューシー。
フライパンも網に乗っけて肉巻も焼いてくれたけど、そっちも滅茶苦茶おいしい。
今度炊き込みご飯も作ってくれるそうな。
そっちも楽しみだなあ。
「そういえばハチ公前のあれ、他でも見つかったらしいなあ」
「あ、そうなの?」
「四国と山形って言ってたかしらねえ」
食後のお茶を飲んでいると、じいちゃんばあちゃんからそんな情報が飛び込んできた。
まじか、ニュース見過ごしたかな……後でスマホで確認しないと。
四国と山形かー。
あとは東京と北海道だから結構ばらけてるね。
「ありゃ一体何なんだろうなあ……ニュースじゃダンジョンがどうのと言っとったが」
「ダンジョンって話だね。 動画でみたことあるけど、本当にそんな感じだったよ」
「すごい世の中になったもんだねえ……」
いや本当だよね。
ダンジョンが実際に世の中に現れるなんて、妄想した事はあっても信じられないよね。
しかもポーションなんてものまで存在しちゃうんだからねえ……これから世の中どんどん変わる事になるんだろうなあ。
……俺も頑張らないとだ。
まずはじいちゃんばあちゃんのお手伝いからかな。
食後の休憩が終わったら、午後の収穫作業が始まる。
そしてまた選別して農協に運び……また明日になったら収穫作業を行う。
これが今月末ぐらいまで続くらしい。
休みは大分長くなりそうだけど、最後まで頑張っちゃおうと思う。
そして時は流れて7月の頭。
「でったあああああああ!!」
鹿狩りを再開した翌日のこと、俺はやっと目的だったカードを手に入れることが出来た。
これで俺とクロ、それぞれ3枚確保できたことになる。
「よおっぉおっし! クロっ次いっくぞー!」
確保できたらこんな階層からはおさらばするのだ。
俺とクロはスキップしそうな勢いで、次の階層へと続く扉へと向かうのであった。
「ここ?」
「そうそう」
向かった先は結構広めの畑で、畝には緑色の植物がニョキニョキと生えていた。
あれが全部アスパラか。
「この長さ以上のを収穫すればいいのね」
ばあちゃんから定規を渡された。
この定規を当てて、それよりも背丈が高ければハサミでちょきっと切って収穫するのである。
他の作物と違って、機械で一気に回収はしないそうだ。
一応専用の機械はあるらしいんだけどね。
アスパラが一定の長さになると自動で収穫してくれる優れものらしい。
ただじいちゃんばあちゃんは導入してないようだ。
「そうそう。 腰痛めないようにねえ」
確かに毎回屈んで切るから腰痛めそうだ。
持ってきた湿布が大活躍することだろう。
折角なので今回は俺も湿布を使ってみることにしたよ。
貼った状態で作業すると腰に全然こないんだ、とじいちゃんから俺も貼るようにと言われたのだ。
「それじゃわしはこっちから行くかの」
そう言うとじいちゃんは回収用の箱を持ち、収穫作業に入る。
ばあちゃんもそれに続いた。
俺も適当な畝に向かい、すぐに収穫作業に入った。
「立派なアスパラだなあ」
畑にあるのはどれも太くて立派なアスパラばかりだ。
時々細いのもあるけれど、ほとんどが親指ぐらいの太さがある……実に美味しそうだ。スーパーでたまに買うけど、こんな立派なのあまり見たことないぞ。
おっと、収穫に集中しないとだ。
じいちゃんもばあちゃんもサクサク収穫していくし、俺も負けない様に頑張らないとだ。
「……」
いくつ目の畝だろうか。
気が付けば無言で夢中になって収穫作業を行っていた。
箱も何度も満杯になり、その度にトラックの荷台に積み込んでいる。
何となく残りの畝はどれぐらいかなーと見渡すと、残りは半分と言った感じであった。
「んー」
腰の調子を確かめるように、ぐいぐいと腰を回してみる。
若干の痛みはあるが、疲労は溜まっておらず残りのアスパラを収穫するのに支障は無さそうだ。
「……これ、湿布ないと腰に相当くるぞ」
ただこれ、湿布を貼ってだからなあ。
貼ってなかったら痛みで参っていたかも知れない。
湿布様々だ。
また追加で持ってこようと思う。
これを用意してくれたアマツにも感謝だね。
今度何か差し入れでも持っていこうかな? お茶は飲んでたし、実は食事はしないんだよ、あはははっ! なんてことは無いだろう。たぶん。
「こんなもんか」
そういって箱をトラックの荷台にのせるじいちゃん。
大体2時間ぐらいかな?
畑から収獲できるのは全部取り終えた。
俺が4割ぐらいで、残りはじいちゃんばあちゃんが収獲した。がんばった、俺。
「おー。 なんだかんだで結構いっぱいとれたねえ」
1本ずつ収獲するし、そこまでの量にはならないかなーって思っていたけれど、改めてトラックの荷台を覗き込むと結構な量が集まっていた。旨そう。
集めたアスパラは一反家に持ち帰る。
「剪定してお昼にしましょうか」
そして選定作業を行うようだ。
要は規格に合わせて揃えて売れるようにする作業である。
そしてそれが終わったらお楽しみのお昼ご飯タイムである。
規格外のアスパラとか食べたいなーなんて期待していたり。ふふふ。
「康平が手伝ってくれたおかげで大分早く終わったわい。 それにこの湿布……本当に助かるなあ」
「本当にねえ」
そうシミジミと話すじいちゃんばあちゃん。
俺も使ってみたけれど、効果は抜群だ。
全国の農家さんが欲しがること間違いなし。
はよ一般開放しないかな、ダンジョン。
「ある程度は機械がやってくれるんだね」
「そうそう。 あとはサイズ別に分けて出荷するの」
「ほほー」
選定作業とか俺に出来るんかなーって思っていたけれど、大体は機械が自動でやってくれるらしい。
俺がする事と言えばテープで数本まとめて束ねる程度のもんだ。
テープでまとめたら後は農協さんが買い取ってくれるらしい。
束ねたアスパラを箱に詰め、農協に運んだ後はいよいよお楽しみの昼食タイムである。
俺が持ってきたお肉と規格外のアスパラ……曲がった奴とか先端開いた奴とかもまとめて網の上で焼いてしまおう。
採れたてだからすんごい瑞々しいの。
程よい歯ごたえで、甘味があってジューシー。
フライパンも網に乗っけて肉巻も焼いてくれたけど、そっちも滅茶苦茶おいしい。
今度炊き込みご飯も作ってくれるそうな。
そっちも楽しみだなあ。
「そういえばハチ公前のあれ、他でも見つかったらしいなあ」
「あ、そうなの?」
「四国と山形って言ってたかしらねえ」
食後のお茶を飲んでいると、じいちゃんばあちゃんからそんな情報が飛び込んできた。
まじか、ニュース見過ごしたかな……後でスマホで確認しないと。
四国と山形かー。
あとは東京と北海道だから結構ばらけてるね。
「ありゃ一体何なんだろうなあ……ニュースじゃダンジョンがどうのと言っとったが」
「ダンジョンって話だね。 動画でみたことあるけど、本当にそんな感じだったよ」
「すごい世の中になったもんだねえ……」
いや本当だよね。
ダンジョンが実際に世の中に現れるなんて、妄想した事はあっても信じられないよね。
しかもポーションなんてものまで存在しちゃうんだからねえ……これから世の中どんどん変わる事になるんだろうなあ。
……俺も頑張らないとだ。
まずはじいちゃんばあちゃんのお手伝いからかな。
食後の休憩が終わったら、午後の収穫作業が始まる。
そしてまた選別して農協に運び……また明日になったら収穫作業を行う。
これが今月末ぐらいまで続くらしい。
休みは大分長くなりそうだけど、最後まで頑張っちゃおうと思う。
そして時は流れて7月の頭。
「でったあああああああ!!」
鹿狩りを再開した翌日のこと、俺はやっと目的だったカードを手に入れることが出来た。
これで俺とクロ、それぞれ3枚確保できたことになる。
「よおっぉおっし! クロっ次いっくぞー!」
確保できたらこんな階層からはおさらばするのだ。
俺とクロはスキップしそうな勢いで、次の階層へと続く扉へと向かうのであった。
3
あなたにおすすめの小説
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる