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「85話」
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その後もお偉いさんの挨拶は続いた。
「経済産業大臣の安田です」
ちょっと顔色悪いね。
もしかして来たくなかった感じの人だろうか?
「法務大臣の宮本です。今日はよろしくお願いしますね!」
かと思ったらやる気満々の人もいるねえ。
「厚生労働大臣、堀井です。ポーション安定供給のために努力は惜しみません、どうかよろしくお願い致します」
厚生労働だもんな。
そりゃポーションに興味あるよねー。
「防衛大臣の河田です。島津さんのお陰で色々助かってますよ、今日もよろしくお願いします」
こちらこそお世話になっておりますぅ。
「農林水産大臣の小島です。いやはや……本当にこんな若い子だとは」
18歳です。
まだ高校卒業したばかりですよ?
「よろしくお願いシマース」
いやー、しんどいですわ。
偉い人きすぎじゃない?もっとさ、こうちょっと下ぐらいの人で良いんじゃないかなーなんて思うわけですよ。
まさか各省庁のトップくるとは思わないじゃん……。
この年で胃をやられたくないぞ。
てかね。
「都丸さん、ちょっと人数多くないですか……?」
思っていたより数が多いんですわ。
あまり人数が増えると、守り切れなくなる気がする。
隊員さんであれば自分の身は自分で守れるだろうけど、この人たちがそうかと言うと難しいと思う。
だって、俺のじいちゃんばあちゃんとあまり年変わらない訳だし、いや俺のじいちゃんばあちゃんは元気だけどね?それは農業で普段から体を使ってるからで……そうじゃない人にはきついと思うんだよね、モンスターと戦うのって。
俺の言葉に都丸さんは、ああと一言つぶやき……それから何かを続けようとしていたのだけど、それよりも先に宇佐美副総理が口を開いた。
「ん?ああ、今日は顔合わせ見てぇなもんだからな、安心せい」
きっこえてたー!
「今日は宇佐美副総理と防衛大臣の河田さん、それに厚生労働大臣の堀井さんが参加します」
やっべ!みたいな顔をして固まっていると、法務大臣の宮本さんが補足をいれてくれた。
落ち着け、俺。
別に取って食われるわけじゃあるまいし……とりあえずクロを撫でて落ち着くんだ。
「あ、じゃあ全部で6名を3人ずつ交互にやる感じかな……?」
落ち着いた。
3人ずつであれば、護衛で隊員さんを一人につき一人以上つける事が出来るし、たぶん問題ないはず。
「ああ、いえ。実は都合がどうしても都合がつかず、本日の参加を見送った者が2名いまして。合計8名が参加する事になりますな」
「あ、じゃあ4人ずつかな……」
あ、ほかにも要るんだ……まあ4人でも問題はない。
ただ気になるのは、どうしても都合がつかないって相当忙しい人だよね……なんかとっても嫌な予感がするんですが、それは。
まあ、そんな俺の気持ちはさて置いて。
皆忙しい人たちなので時間を無駄にする訳にはいかない。
ってことで早速ダンジョンに潜る事になった。
ちなみに彼らの装備だけど、武器は槍……じゃないな、なんだっけあれ。猟師が止め刺しに使うやつ。
確か袋ナガサだったかな?あれを使うみたいだ。
柄も金属製で……金属製だなあ。
アルミじゃないな、たぶんマグネシウム合金とかそんなんかな?お高いやつだ。
あとはゴツイ見た目の靴に、脛あてと結構軽装である。
まあ、1階のネズミって足に噛みついてくるだけだし、たぶん防具的にはあれで十分だとは思うけどね。
もし転んだりしても速攻で助けに入るつもりではあるし。
そもそも重装だと動けないって問題もありそうな気がするし。
「それでは出発します! 我々が先導致しますので、くれぐれも前には出ないようにお願い致します」
そう言って元納屋に向かう都丸さんの後をぞろぞろと皆で付いていく。
ダンジョン内に入った後は、隊員さん2名が先導し、その後ろに俺とクロ、さらに後ろに宇佐美副総理、河田大臣、堀井大臣がいて、後ろにさらに隊員さんが2名要る……っといった陣形で進む事になる。
「最終的には皆さんにも戦って貰うことになりますが、まずどんな敵がでるか、どう戦うかなど実際に見て貰おうと思います」
「動画で見るのと実際に見るのじゃ大分違うだろうなあ」
「そうでしょうとも」
んで、すぐに彼らが戦闘する訳ではなく、何度か隊員が戦っているのを見てから戦う事になるそうだ。
ネズミでも結構動きが速いからねえ、実物を見ていきなり対処できるかと言うとちょっと疑問が残るので、それで良いと俺も思ってる。
そんな話をしている間に、ダンジョンの入り口についた。
近いからね、すぐ目の前だもん。
で、ダンジョンを前にした彼らの反応だけど……。
「……おいおい、まさかこれだってぇのかい?」
「え、いやまさか……これですか?」
「これですね」
宇佐美副総理……もう宇佐美さんでいいか。
宇佐美さんと堀井さんは入り口見るのは初めてだったらしい。嘘だろ?みたいな顔している。
ぶっちゃけただの穴だからねっ。
「入り口狭いんですよね。アマ……管理者には話しておきます」
ここに入るには四つん這いになる必要がある。
……さすがにさ、副総理とか大臣に地面に四つん這いになってもらうって、かなりまずい気がする。
あとでアマツにお願いして入り口なんとかしてもらおう……くそぅ、昨日の内に気が付いておけばよかった。
「経済産業大臣の安田です」
ちょっと顔色悪いね。
もしかして来たくなかった感じの人だろうか?
「法務大臣の宮本です。今日はよろしくお願いしますね!」
かと思ったらやる気満々の人もいるねえ。
「厚生労働大臣、堀井です。ポーション安定供給のために努力は惜しみません、どうかよろしくお願い致します」
厚生労働だもんな。
そりゃポーションに興味あるよねー。
「防衛大臣の河田です。島津さんのお陰で色々助かってますよ、今日もよろしくお願いします」
こちらこそお世話になっておりますぅ。
「農林水産大臣の小島です。いやはや……本当にこんな若い子だとは」
18歳です。
まだ高校卒業したばかりですよ?
「よろしくお願いシマース」
いやー、しんどいですわ。
偉い人きすぎじゃない?もっとさ、こうちょっと下ぐらいの人で良いんじゃないかなーなんて思うわけですよ。
まさか各省庁のトップくるとは思わないじゃん……。
この年で胃をやられたくないぞ。
てかね。
「都丸さん、ちょっと人数多くないですか……?」
思っていたより数が多いんですわ。
あまり人数が増えると、守り切れなくなる気がする。
隊員さんであれば自分の身は自分で守れるだろうけど、この人たちがそうかと言うと難しいと思う。
だって、俺のじいちゃんばあちゃんとあまり年変わらない訳だし、いや俺のじいちゃんばあちゃんは元気だけどね?それは農業で普段から体を使ってるからで……そうじゃない人にはきついと思うんだよね、モンスターと戦うのって。
俺の言葉に都丸さんは、ああと一言つぶやき……それから何かを続けようとしていたのだけど、それよりも先に宇佐美副総理が口を開いた。
「ん?ああ、今日は顔合わせ見てぇなもんだからな、安心せい」
きっこえてたー!
「今日は宇佐美副総理と防衛大臣の河田さん、それに厚生労働大臣の堀井さんが参加します」
やっべ!みたいな顔をして固まっていると、法務大臣の宮本さんが補足をいれてくれた。
落ち着け、俺。
別に取って食われるわけじゃあるまいし……とりあえずクロを撫でて落ち着くんだ。
「あ、じゃあ全部で6名を3人ずつ交互にやる感じかな……?」
落ち着いた。
3人ずつであれば、護衛で隊員さんを一人につき一人以上つける事が出来るし、たぶん問題ないはず。
「ああ、いえ。実は都合がどうしても都合がつかず、本日の参加を見送った者が2名いまして。合計8名が参加する事になりますな」
「あ、じゃあ4人ずつかな……」
あ、ほかにも要るんだ……まあ4人でも問題はない。
ただ気になるのは、どうしても都合がつかないって相当忙しい人だよね……なんかとっても嫌な予感がするんですが、それは。
まあ、そんな俺の気持ちはさて置いて。
皆忙しい人たちなので時間を無駄にする訳にはいかない。
ってことで早速ダンジョンに潜る事になった。
ちなみに彼らの装備だけど、武器は槍……じゃないな、なんだっけあれ。猟師が止め刺しに使うやつ。
確か袋ナガサだったかな?あれを使うみたいだ。
柄も金属製で……金属製だなあ。
アルミじゃないな、たぶんマグネシウム合金とかそんなんかな?お高いやつだ。
あとはゴツイ見た目の靴に、脛あてと結構軽装である。
まあ、1階のネズミって足に噛みついてくるだけだし、たぶん防具的にはあれで十分だとは思うけどね。
もし転んだりしても速攻で助けに入るつもりではあるし。
そもそも重装だと動けないって問題もありそうな気がするし。
「それでは出発します! 我々が先導致しますので、くれぐれも前には出ないようにお願い致します」
そう言って元納屋に向かう都丸さんの後をぞろぞろと皆で付いていく。
ダンジョン内に入った後は、隊員さん2名が先導し、その後ろに俺とクロ、さらに後ろに宇佐美副総理、河田大臣、堀井大臣がいて、後ろにさらに隊員さんが2名要る……っといった陣形で進む事になる。
「最終的には皆さんにも戦って貰うことになりますが、まずどんな敵がでるか、どう戦うかなど実際に見て貰おうと思います」
「動画で見るのと実際に見るのじゃ大分違うだろうなあ」
「そうでしょうとも」
んで、すぐに彼らが戦闘する訳ではなく、何度か隊員が戦っているのを見てから戦う事になるそうだ。
ネズミでも結構動きが速いからねえ、実物を見ていきなり対処できるかと言うとちょっと疑問が残るので、それで良いと俺も思ってる。
そんな話をしている間に、ダンジョンの入り口についた。
近いからね、すぐ目の前だもん。
で、ダンジョンを前にした彼らの反応だけど……。
「……おいおい、まさかこれだってぇのかい?」
「え、いやまさか……これですか?」
「これですね」
宇佐美副総理……もう宇佐美さんでいいか。
宇佐美さんと堀井さんは入り口見るのは初めてだったらしい。嘘だろ?みたいな顔している。
ぶっちゃけただの穴だからねっ。
「入り口狭いんですよね。アマ……管理者には話しておきます」
ここに入るには四つん這いになる必要がある。
……さすがにさ、副総理とか大臣に地面に四つん這いになってもらうって、かなりまずい気がする。
あとでアマツにお願いして入り口なんとかしてもらおう……くそぅ、昨日の内に気が付いておけばよかった。
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