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「147話」
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トロールカードによる治療の効果は、自身の生きている体組織があればそれを再利用しようとする。
生きた竜の心臓を食べたことにより、トロールカードの効果が変に働きドラゴンの体組織を再利用してしまった。
鼻から緑色の液体を垂らしながらアマツはそう語る。
「……なるほど。生きているまま食べたせいで、トロールカードがおかしな風に働いたと」
「そうなんだ。私もまさかあんなことになるとは思わなくてねえ……」
ワサビはアマツにもばっちり効いた。
すぐに俺の体に何があったのかを話してくれた。
俺の腕に鱗が生えたのはカードが変に働いた為であり、それはアマツも想定外だったそうである。
アマツも想定していなかったのか……一種のバグ的なものなんだろう。
バグならば直せば良い……直せば良いんだけど。
「これ、治るんですか?」
俺の腕も治るよね?
治らなかったら……どうしよう。腕切り落として再生しなおすとか?ちょっとそれはさすがに嫌だぞ。
「もちろん!……でも少しだけ時間貰っても良いかな?」
「構いませんが……これ、全身に広がったりしないですよね?」
治るのか、治るのなら多少時間掛かっても良いかな。
悪化しなければねっ!
「それは無いだろうね。仮に広がったとしても……そうだね、何度も酷いダメージを受けていた左腕にのみに収まると思うよ」
「左腕のみかー……」
左腕は何度もボロボロになったし……て言うか2回ぐらい無くなったしなっ!
片腕だけに収まるのであれば、まあ長袖と手袋あれば大丈夫かな。時期的に不自然じゃないし。
「あとは……言わば半ば竜化している状態と言えるからね。身体能力が少し上がっているかな……とは言え日常生活に支障が出る程じゃないよ」
「まあ、それぐらいであれば……」
あと気になってたのが、一部がドラゴンの組織に置き換わっているって事だろうし、鱗以外にも影響あるのかだけど、それはそこまで影響大きくはなさそうでほっとした。
ちょっと触れたつもりで相手に大けが負わせたりとか、ゲロのつもりがブレス吐いちゃうとか、そんな事にはならなさそうだ。まじでシャレにならんからね。
「ごめんよ。まさかと思って調べている間に、話すタイミングを失ってしまってね……」
「色々と忙しかったでしょうし、仕方ないですよ……それじゃ俺はそろそろ戻ります。会見が始まっちゃうので」
「そうだね!私も見ようと思っていたんだ」
アマツが仕組んでいたって訳じゃーないし。それに忙しかったのも確かだろうから、とりあえずこれでお終いにしよう。治るって話だしね。
それよりもそろそろ会見が始まるし、戻ってテレビ見ないとだ。
かなり注目されてるだろうし、どこも会見生放送するそうなので最初から最後まで見るつもりだ。
もし途中で切られたとしても、ネットで放送しているだろうしそっちに切り替えるだけである。
さて、戻ってみよーっと。
「この煎餅おいしいな……お、始まった」
家に戻り、飲み物とお菓子を用意して待っていると、いよいよ会見が始まった。
総理と副総理、それに各大臣も参加していて……普通こんなに揃わないよね?かなり気合いれてるねえ。
表情見てもそれはよく分かるし、見ているこっちもなんか緊張してきたよ。
スーツのボタン弾けないよね。
あ、そうそう。
アメリカとイギリスでも同様に記者会見が始まっていたりするよ。
こっちは夜だけど、アメリカは朝でイギリスは昼ぐらいかな?
時差あると合わせるのが大変だ。
「日本に出現してダンジョンを調べる内に、摂取することで特殊な効果を発揮する薬剤を発見した」
会見が始まってすぐにポーションの話をするようだ。
いきなりぶっこむなーと思ったけど、前のリークの話もあったし国民全員が注目しているだろうし、まあそれが普通なのかな?
「主な効果は4つ確認できています。それぞれ……傷を癒やす効果、病を癒やす効果、解毒効果、若返る効果……以上の4つです」
4つの効果を聞いて、会場がざわざわと喧騒に包まれる。
笹森首相は喧騒が収まるのを待ち、続きを話し始める。
あ、ちなみに発表してるのは笹森首相だよ。
「政府としては国民の皆様に可能な限りこれらの薬……ポーションを行き渡らせたい、と考えています」
「しかし、現在ダンジョンに潜っている自衛隊員の数では、到底薬を確保する事は出来ません。仮に全隊員でもって事に当たったとしても、です」
実際無理だろうねえ。
全員が20階まで行けるなら、確保できるとは思うけど……すぐには絶対無理。
「今年中……遅くとも今年度中にダンジョンの一般開放を目指し、体制を整えて行きたい」
そこで一度話を区切り、質問タイムとなった。
大勢の記者が発言を求めて挙手する。
「〇〇新聞の小松です。一般開放を目指すとのことですが、ダンジョンにはゴブリンといった所謂モンスターの存在が確認されています。そこに一般人が向かうと言うのは余りにも危険ではないのですか?」
指名されたのは一番手前にいた記者さんだ。
順番に指名するつもりなのかね?
質問の内容は……まあ、そこ気になるよねーって内容だ。
前回の会見ではそのへん何も言ってなかったと思うしね。
「もちろん危険はあります。モンスターが出ますので、怪我を負うことも当然有るでしょう」
「しかし、ダンジョンにおいて死ぬことはないのです。一定の怪我を負った時点で安全地帯へと転送されます。そしてダンジョンではポーションを入手出来るほかに、怪我を治療する施設も存在します……こちらについては資料の10ページ以降に記載があります」
「なので一般開放を行うと言っても誰でも参加出来ると言うわけでは無く、そう言った怪我を負うことを含めて許容出来る方に限ることになります」
ここでまたざわざわと喧騒が広がるが、次の記者が指名されるとすぐに静かになる。
「〇〇テレビの杉崎です。ダンジョン内で入手したポーションの扱いはどうなるのでしょうか?個人が持つことになるのか、それとも政府で管理をするのですか?」
「基本的に個人で持つことになります。これはダンジョンマスターの意向によるものです。ダンジョンマスターは個人が入手した物を無理矢理取り上げる、と言ったことを良しとしてはいないのです」
「ですが、我々政府としては国民の皆様にポーションを……と考えています。なので入手した一部を政府に納品して頂く……代わりにダンジョン内で入手した物を売って得た利益に対して、税の免除をしたりと言ったことを検討しています。もちろんダンジョンマスターに話し、了承を得た上でです」
あ、そういう話になったのね。
一部ってのがどれぐらいかは分からないけれど、まあ酷い割合にはならないだろう。アマツが賛成する訳がない。
「〇〇新聞の大月です。ダンジョンが存在するのは日本、イギリス、アメリカの3カ国のみです。他の周辺国では入手できない以上は日本が入手したポーションを融通すると言った対応が必要となるかと思いますが、如何お考えでしょうか?」
「政府としてはそう言った対応は考えておりません」
おう、ばっさり。
「なぜなら、これは各国には連絡済みの事項となりますが……ダンジョンが存在するのは3カ国のみではありません。全ての国家に存在するからです」
もう出来てるのか、それは知らんかった。
でも、ニュースで各地でダンジョン見つかりましたー!みたいのは見た記憶が……ってことは割と最近のお話なのだろうか。
会見がその後も続き、主に出た内容はこんな感じだ。
「再来月までに各市町村の市役所及びインターネットにてダンジョンに潜る方の募集を行います。これは本格的に公開する前の言わばトライアルを行うためのものです」
「門があるのは渋谷ですが、入り口は一つだけではありません。ダンジョンマスターと協議し、各都道府県にダンジョンへと繋がる入り口を設置いたします。既に施設は確保して、設置について協議を進めているところです」
「人口については増加するでしょう。ですがある程度のところで落ち着くとみています。これは仮にご高齢のかたがポーションで若返ったとしても、妊娠する確率は非常に低いままだからです。今現在20代の方がポーションで老化を止めたとしても、数十年後には妊娠するのは非常に難しくなります」
「食料についてもいくつか解決策があります。……例えばこれもダンジョン内で入手が可能となりますが、植物の育成を補助する肥料などがあります。これについては小麦で試験を行ったところ、従来の倍の収穫量になったことを確認しています」
「おーおー……」
ダンジョン内での話はあまり出なかったけれど、そこは参加希望する人に直接説明でもするのだろう。
しっかし、色々ぶっちゃけたなー!
「早ければ今年中に一般開放かー……いやー、なんかワクワクしてきたっ」
俺が知らないだけで、もう事前準備とか始めてるんだろうな、きっと。
ポーションの効果があれなもんで、皆きっと協力的になってスムーズに進んでるんでないかな。想像だけどね。
「ん?メッセージ……中村だろうなあ」
会見終了後、ネットに上がったまとめ記事を眺めていると、スマホにメッセージがくる。
このタイミングでくるって事は……まあ中村だろうな。
前からダンジョンに興味ありそうな感じだったし、きっと参加したいって来る気がする。
生きた竜の心臓を食べたことにより、トロールカードの効果が変に働きドラゴンの体組織を再利用してしまった。
鼻から緑色の液体を垂らしながらアマツはそう語る。
「……なるほど。生きているまま食べたせいで、トロールカードがおかしな風に働いたと」
「そうなんだ。私もまさかあんなことになるとは思わなくてねえ……」
ワサビはアマツにもばっちり効いた。
すぐに俺の体に何があったのかを話してくれた。
俺の腕に鱗が生えたのはカードが変に働いた為であり、それはアマツも想定外だったそうである。
アマツも想定していなかったのか……一種のバグ的なものなんだろう。
バグならば直せば良い……直せば良いんだけど。
「これ、治るんですか?」
俺の腕も治るよね?
治らなかったら……どうしよう。腕切り落として再生しなおすとか?ちょっとそれはさすがに嫌だぞ。
「もちろん!……でも少しだけ時間貰っても良いかな?」
「構いませんが……これ、全身に広がったりしないですよね?」
治るのか、治るのなら多少時間掛かっても良いかな。
悪化しなければねっ!
「それは無いだろうね。仮に広がったとしても……そうだね、何度も酷いダメージを受けていた左腕にのみに収まると思うよ」
「左腕のみかー……」
左腕は何度もボロボロになったし……て言うか2回ぐらい無くなったしなっ!
片腕だけに収まるのであれば、まあ長袖と手袋あれば大丈夫かな。時期的に不自然じゃないし。
「あとは……言わば半ば竜化している状態と言えるからね。身体能力が少し上がっているかな……とは言え日常生活に支障が出る程じゃないよ」
「まあ、それぐらいであれば……」
あと気になってたのが、一部がドラゴンの組織に置き換わっているって事だろうし、鱗以外にも影響あるのかだけど、それはそこまで影響大きくはなさそうでほっとした。
ちょっと触れたつもりで相手に大けが負わせたりとか、ゲロのつもりがブレス吐いちゃうとか、そんな事にはならなさそうだ。まじでシャレにならんからね。
「ごめんよ。まさかと思って調べている間に、話すタイミングを失ってしまってね……」
「色々と忙しかったでしょうし、仕方ないですよ……それじゃ俺はそろそろ戻ります。会見が始まっちゃうので」
「そうだね!私も見ようと思っていたんだ」
アマツが仕組んでいたって訳じゃーないし。それに忙しかったのも確かだろうから、とりあえずこれでお終いにしよう。治るって話だしね。
それよりもそろそろ会見が始まるし、戻ってテレビ見ないとだ。
かなり注目されてるだろうし、どこも会見生放送するそうなので最初から最後まで見るつもりだ。
もし途中で切られたとしても、ネットで放送しているだろうしそっちに切り替えるだけである。
さて、戻ってみよーっと。
「この煎餅おいしいな……お、始まった」
家に戻り、飲み物とお菓子を用意して待っていると、いよいよ会見が始まった。
総理と副総理、それに各大臣も参加していて……普通こんなに揃わないよね?かなり気合いれてるねえ。
表情見てもそれはよく分かるし、見ているこっちもなんか緊張してきたよ。
スーツのボタン弾けないよね。
あ、そうそう。
アメリカとイギリスでも同様に記者会見が始まっていたりするよ。
こっちは夜だけど、アメリカは朝でイギリスは昼ぐらいかな?
時差あると合わせるのが大変だ。
「日本に出現してダンジョンを調べる内に、摂取することで特殊な効果を発揮する薬剤を発見した」
会見が始まってすぐにポーションの話をするようだ。
いきなりぶっこむなーと思ったけど、前のリークの話もあったし国民全員が注目しているだろうし、まあそれが普通なのかな?
「主な効果は4つ確認できています。それぞれ……傷を癒やす効果、病を癒やす効果、解毒効果、若返る効果……以上の4つです」
4つの効果を聞いて、会場がざわざわと喧騒に包まれる。
笹森首相は喧騒が収まるのを待ち、続きを話し始める。
あ、ちなみに発表してるのは笹森首相だよ。
「政府としては国民の皆様に可能な限りこれらの薬……ポーションを行き渡らせたい、と考えています」
「しかし、現在ダンジョンに潜っている自衛隊員の数では、到底薬を確保する事は出来ません。仮に全隊員でもって事に当たったとしても、です」
実際無理だろうねえ。
全員が20階まで行けるなら、確保できるとは思うけど……すぐには絶対無理。
「今年中……遅くとも今年度中にダンジョンの一般開放を目指し、体制を整えて行きたい」
そこで一度話を区切り、質問タイムとなった。
大勢の記者が発言を求めて挙手する。
「〇〇新聞の小松です。一般開放を目指すとのことですが、ダンジョンにはゴブリンといった所謂モンスターの存在が確認されています。そこに一般人が向かうと言うのは余りにも危険ではないのですか?」
指名されたのは一番手前にいた記者さんだ。
順番に指名するつもりなのかね?
質問の内容は……まあ、そこ気になるよねーって内容だ。
前回の会見ではそのへん何も言ってなかったと思うしね。
「もちろん危険はあります。モンスターが出ますので、怪我を負うことも当然有るでしょう」
「しかし、ダンジョンにおいて死ぬことはないのです。一定の怪我を負った時点で安全地帯へと転送されます。そしてダンジョンではポーションを入手出来るほかに、怪我を治療する施設も存在します……こちらについては資料の10ページ以降に記載があります」
「なので一般開放を行うと言っても誰でも参加出来ると言うわけでは無く、そう言った怪我を負うことを含めて許容出来る方に限ることになります」
ここでまたざわざわと喧騒が広がるが、次の記者が指名されるとすぐに静かになる。
「〇〇テレビの杉崎です。ダンジョン内で入手したポーションの扱いはどうなるのでしょうか?個人が持つことになるのか、それとも政府で管理をするのですか?」
「基本的に個人で持つことになります。これはダンジョンマスターの意向によるものです。ダンジョンマスターは個人が入手した物を無理矢理取り上げる、と言ったことを良しとしてはいないのです」
「ですが、我々政府としては国民の皆様にポーションを……と考えています。なので入手した一部を政府に納品して頂く……代わりにダンジョン内で入手した物を売って得た利益に対して、税の免除をしたりと言ったことを検討しています。もちろんダンジョンマスターに話し、了承を得た上でです」
あ、そういう話になったのね。
一部ってのがどれぐらいかは分からないけれど、まあ酷い割合にはならないだろう。アマツが賛成する訳がない。
「〇〇新聞の大月です。ダンジョンが存在するのは日本、イギリス、アメリカの3カ国のみです。他の周辺国では入手できない以上は日本が入手したポーションを融通すると言った対応が必要となるかと思いますが、如何お考えでしょうか?」
「政府としてはそう言った対応は考えておりません」
おう、ばっさり。
「なぜなら、これは各国には連絡済みの事項となりますが……ダンジョンが存在するのは3カ国のみではありません。全ての国家に存在するからです」
もう出来てるのか、それは知らんかった。
でも、ニュースで各地でダンジョン見つかりましたー!みたいのは見た記憶が……ってことは割と最近のお話なのだろうか。
会見がその後も続き、主に出た内容はこんな感じだ。
「再来月までに各市町村の市役所及びインターネットにてダンジョンに潜る方の募集を行います。これは本格的に公開する前の言わばトライアルを行うためのものです」
「門があるのは渋谷ですが、入り口は一つだけではありません。ダンジョンマスターと協議し、各都道府県にダンジョンへと繋がる入り口を設置いたします。既に施設は確保して、設置について協議を進めているところです」
「人口については増加するでしょう。ですがある程度のところで落ち着くとみています。これは仮にご高齢のかたがポーションで若返ったとしても、妊娠する確率は非常に低いままだからです。今現在20代の方がポーションで老化を止めたとしても、数十年後には妊娠するのは非常に難しくなります」
「食料についてもいくつか解決策があります。……例えばこれもダンジョン内で入手が可能となりますが、植物の育成を補助する肥料などがあります。これについては小麦で試験を行ったところ、従来の倍の収穫量になったことを確認しています」
「おーおー……」
ダンジョン内での話はあまり出なかったけれど、そこは参加希望する人に直接説明でもするのだろう。
しっかし、色々ぶっちゃけたなー!
「早ければ今年中に一般開放かー……いやー、なんかワクワクしてきたっ」
俺が知らないだけで、もう事前準備とか始めてるんだろうな、きっと。
ポーションの効果があれなもんで、皆きっと協力的になってスムーズに進んでるんでないかな。想像だけどね。
「ん?メッセージ……中村だろうなあ」
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