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「151話」
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中村の装備をどうしようかなーと考えた翌日。
本人に聞いたところ、買うときに実物を見て決めたいとのことで、その内一緒に買い物に行くと言う話になった。
ただダンジョンに潜れないのに買っても意味はないので、買うのはトライアルに応募した結果が出てからである。
ああ、ちなみにダンジョンの素材を使った装備だけど、ダンジョン内で購入した装備と同じようにレベルが上がりにくいとのことだった。
これはアマツに確認したので確かである。
この結果でもって中村に装備をどうするか決めて貰おうと思うけど、問題はダンジョン内の情報がどこまで伝わるかだ。
首相たちの会見を見るにある程度は緩和されてそうだけど……はたしてどうなるか。
ま、本人の様子をみてから考えるか。
メーカーさんからダンジョン向けの装備を売り出すって話はもう公になっているから、それを買うって決めちゃってるかもだしね。
そしてそれから暫く経ち。
「お、受かったし」
俺のもとにダンジョンの一般開放に向けたトライアルの当選通知が届いた。
もちろんクロの分もある。
俺から隊員さんに話した内容は上のほうにも届いて居るだろうし、ちゃんと考慮してくれたのだろう。
「中村も受かったかー」
その日の夕方に中村からメッセージが届く。
落ちていたら頼み込んで……と考えていたが、その必要はなくなった。
あとは実際にトライアルが始まったら隊員さんたちと一緒に潜るだけだが……。
「顔合わせ一回しておくかな……いや、そのまえに」
一つ事前にやっておいた方が良い事があるのに気が付いた。
「いずれ分かる事だからな。全部話しても構わない思うぞ?知られるのが早いか遅いかだけだ」
別のダンジョンに隊員さん意外とも潜るんで、色々と俺の秘密とかそんなのがバレバレになるかと思うので、話しちゃって良い?とお偉いさん方と隊員さんに聞くのを忘れていたのだ。
「……と俺は思うが、念のため確認は取る。少し時間をくれないか」
「よろしくお願いします!」
隊員さん達としてはどうせばれるんだから……と言った感じであった。
お偉いさん方にも聞いてくれるそうなので、ここでストップ掛けられなければ大丈夫だろう。
「別のダンジョンに潜る時点で、強いってのはいずればれるし、噂にもなる。隠し通すなんぞ無理に決まってる。遅いか早いかだ……が、無いだろうがわざわざ周りに吹聴したりはしない様にな……だ、そうだ」
「吹聴はする気ないですね」
「なら問題なしだ」
問題なし!
吹聴するつもりも更々ないしね。
中村も言いふらすような奴じゃないので、まあ大丈夫だろう。
おしおし、着々とトライアルに向けて進んでるね。
あとは事前に顔合わせをしておかないとかな。
「今度俺の知り合い……中村って言うんですけど。そいつの装備をどうするかを相談して、なんなら買いに行ったりしようかと思ってまして。で、夕飯でも食おうかと思ってるんですけど、皆さんもどうです?顔合わせ的な感じで」
「そうだな……会っておいた方が良いだろうな」
中村とは装備を見に行く約束をしていたので、その際に顔合わせしてしまおうと思う。
飯食いながらなら交流も進む事だろう。
「予定が決まったら教えてくれ」
おしおし。
あとは中村の予定を確認して、日にちを決めちゃおう!
「お……中村か」
メッセージ送ったらそっこうで返事が……本当に仕事さぼってないよね?大丈夫?
まあ、それはさておき。
中村からの返事は土日ならいつでも行けるとのことだったので。
「んじゃ、土曜日に駅に午後一に集合ねっと」
と、メッセージを送ったよ。
さてと、問題は……買い物に着ていく服があったかな。
普段その辺に買い物に行く程度なら良いんだけど……街中に行くのを考えると、もう少しちゃんとした服を着たいところだ。
筋トレし過ぎて服のサイズが合わないんだよねー……いざとなったら通販で買うか。
そして直ぐに約束の土曜日を迎える。
俺は車で向かい駐車場に止めて、そこからは歩いて駅へと向かう。
ちなみに服だけど、結局通販で買ったよ!
若干サイズがおかしかったけど、そこは上からジャンパー羽織るので問題は無いだろう。
「さてさて、駅についたけど……おらんな?」
駅に着いたので周りを見渡してみるが、中村の姿はない。
てか、人が多くて居ても分からんなっ。
「ついたけど、どこにおる?」
だがしかし、俺には文明の利器があるのだ。
「コンビニで金下ろしてたと……お、出てきた」
メッセージを送るとすぐに反応があり、程なくしてコンビニから出て来た中村がキョロキョロとあたりを見渡し始める。
人が多いからね。
俺を見つけるのも大変だろう。
「中村こっちこっち」
そう俺が声を掛けると、中村は笑顔で振り返り。
「お、悪いな金下ろすの……忘れて、て」
俺を見て笑顔のまま固まるのであった。
「えっと……どちら様でしょう」
急に余所余所しくなったぞ!
「俺だよ俺俺、島津だよ」
久しぶりに会ったというのに酷い奴だ。
……まあ、冗談だけど。
自分の体格がまるで別人になっている自覚はある。髪も短くしたしね。
「っはあああぁぁあああああっ!?」
「声でっか。周りに迷惑ですよ?」
アマツ並みに声でかいなっ。
ほら、周りがむっちゃ注目してるじゃん。
まったくもう。
「やかましいわ!俺の友達にこんな筋肉だるまが居てたまるかっつーの!」
誰が筋肉だるまじゃい。
「筋トレしたんだよ」
「ないわー!」
嘘じゃないしー。
て言うかもうす中村もこうなるんだけどねー。
「まあ、とりあえず行こうか?何件か見て回るんしょ?」
あんまり注目浴びてもあれだし、ほれ行くぞ。
そう、中村を連れ出そうとするが。
「まじかー。これまじで島津かー」
「これとか失礼なやっちゃな」
引っぱたくぞこんにゃろめ。
本人に聞いたところ、買うときに実物を見て決めたいとのことで、その内一緒に買い物に行くと言う話になった。
ただダンジョンに潜れないのに買っても意味はないので、買うのはトライアルに応募した結果が出てからである。
ああ、ちなみにダンジョンの素材を使った装備だけど、ダンジョン内で購入した装備と同じようにレベルが上がりにくいとのことだった。
これはアマツに確認したので確かである。
この結果でもって中村に装備をどうするか決めて貰おうと思うけど、問題はダンジョン内の情報がどこまで伝わるかだ。
首相たちの会見を見るにある程度は緩和されてそうだけど……はたしてどうなるか。
ま、本人の様子をみてから考えるか。
メーカーさんからダンジョン向けの装備を売り出すって話はもう公になっているから、それを買うって決めちゃってるかもだしね。
そしてそれから暫く経ち。
「お、受かったし」
俺のもとにダンジョンの一般開放に向けたトライアルの当選通知が届いた。
もちろんクロの分もある。
俺から隊員さんに話した内容は上のほうにも届いて居るだろうし、ちゃんと考慮してくれたのだろう。
「中村も受かったかー」
その日の夕方に中村からメッセージが届く。
落ちていたら頼み込んで……と考えていたが、その必要はなくなった。
あとは実際にトライアルが始まったら隊員さんたちと一緒に潜るだけだが……。
「顔合わせ一回しておくかな……いや、そのまえに」
一つ事前にやっておいた方が良い事があるのに気が付いた。
「いずれ分かる事だからな。全部話しても構わない思うぞ?知られるのが早いか遅いかだけだ」
別のダンジョンに隊員さん意外とも潜るんで、色々と俺の秘密とかそんなのがバレバレになるかと思うので、話しちゃって良い?とお偉いさん方と隊員さんに聞くのを忘れていたのだ。
「……と俺は思うが、念のため確認は取る。少し時間をくれないか」
「よろしくお願いします!」
隊員さん達としてはどうせばれるんだから……と言った感じであった。
お偉いさん方にも聞いてくれるそうなので、ここでストップ掛けられなければ大丈夫だろう。
「別のダンジョンに潜る時点で、強いってのはいずればれるし、噂にもなる。隠し通すなんぞ無理に決まってる。遅いか早いかだ……が、無いだろうがわざわざ周りに吹聴したりはしない様にな……だ、そうだ」
「吹聴はする気ないですね」
「なら問題なしだ」
問題なし!
吹聴するつもりも更々ないしね。
中村も言いふらすような奴じゃないので、まあ大丈夫だろう。
おしおし、着々とトライアルに向けて進んでるね。
あとは事前に顔合わせをしておかないとかな。
「今度俺の知り合い……中村って言うんですけど。そいつの装備をどうするかを相談して、なんなら買いに行ったりしようかと思ってまして。で、夕飯でも食おうかと思ってるんですけど、皆さんもどうです?顔合わせ的な感じで」
「そうだな……会っておいた方が良いだろうな」
中村とは装備を見に行く約束をしていたので、その際に顔合わせしてしまおうと思う。
飯食いながらなら交流も進む事だろう。
「予定が決まったら教えてくれ」
おしおし。
あとは中村の予定を確認して、日にちを決めちゃおう!
「お……中村か」
メッセージ送ったらそっこうで返事が……本当に仕事さぼってないよね?大丈夫?
まあ、それはさておき。
中村からの返事は土日ならいつでも行けるとのことだったので。
「んじゃ、土曜日に駅に午後一に集合ねっと」
と、メッセージを送ったよ。
さてと、問題は……買い物に着ていく服があったかな。
普段その辺に買い物に行く程度なら良いんだけど……街中に行くのを考えると、もう少しちゃんとした服を着たいところだ。
筋トレし過ぎて服のサイズが合わないんだよねー……いざとなったら通販で買うか。
そして直ぐに約束の土曜日を迎える。
俺は車で向かい駐車場に止めて、そこからは歩いて駅へと向かう。
ちなみに服だけど、結局通販で買ったよ!
若干サイズがおかしかったけど、そこは上からジャンパー羽織るので問題は無いだろう。
「さてさて、駅についたけど……おらんな?」
駅に着いたので周りを見渡してみるが、中村の姿はない。
てか、人が多くて居ても分からんなっ。
「ついたけど、どこにおる?」
だがしかし、俺には文明の利器があるのだ。
「コンビニで金下ろしてたと……お、出てきた」
メッセージを送るとすぐに反応があり、程なくしてコンビニから出て来た中村がキョロキョロとあたりを見渡し始める。
人が多いからね。
俺を見つけるのも大変だろう。
「中村こっちこっち」
そう俺が声を掛けると、中村は笑顔で振り返り。
「お、悪いな金下ろすの……忘れて、て」
俺を見て笑顔のまま固まるのであった。
「えっと……どちら様でしょう」
急に余所余所しくなったぞ!
「俺だよ俺俺、島津だよ」
久しぶりに会ったというのに酷い奴だ。
……まあ、冗談だけど。
自分の体格がまるで別人になっている自覚はある。髪も短くしたしね。
「っはあああぁぁあああああっ!?」
「声でっか。周りに迷惑ですよ?」
アマツ並みに声でかいなっ。
ほら、周りがむっちゃ注目してるじゃん。
まったくもう。
「やかましいわ!俺の友達にこんな筋肉だるまが居てたまるかっつーの!」
誰が筋肉だるまじゃい。
「筋トレしたんだよ」
「ないわー!」
嘘じゃないしー。
て言うかもうす中村もこうなるんだけどねー。
「まあ、とりあえず行こうか?何件か見て回るんしょ?」
あんまり注目浴びてもあれだし、ほれ行くぞ。
そう、中村を連れ出そうとするが。
「まじかー。これまじで島津かー」
「これとか失礼なやっちゃな」
引っぱたくぞこんにゃろめ。
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